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2005/05/05

バックナンバー(301-325)

301Mafalda40年、作家Quinoは50年(その3)

<ママー、女性解放ってどうなると思うぅー、あっ、何でもないの、忘れて・・・」>
 ホアキン・サルバドール・ラバド・テホンは1932年アルゼンチン・メンドサに生まれたが、やはり画家で風刺画家の叔父、ホアキン・テホンと混同しないために、キーノ(Quino)と呼ばれた。
 キーノは自分の戯画が良くできたと思うことが全くないので、自分を誇りに思うことがない。また、何事も信じない。「何を信じていいのか分かりません。信条を持たず、この50年毎日同じことをしてきました。宗教も信じていいませんが、社会主義は信じています。人類の歴史の中で、あの70年の実験は短かすぎます。」
 「社会主義が提示したように思われる、社会的公正が達成されるときがいつか来ると期待しています。人類が力への野心と腐敗のみに頼れば、全てを失うことになります。いつか公正なシステムが働くことを期待しています。」
 「社会主義国のキューバは、大きな影響力を示していると同時に、大きく傷ついています。誤りも犯していますが、この国を取り巻く状況と他の国の状況を見たとき、称賛に値する国だと思います。」
 イタリアとアルゼンチンで展示会を開いたことのある戯画との50年の活動は、イデオロギーの一貫性とバランスを取っており、これは自分で少しばかり驚くと言う。「強者に対する弱者というテーマを心底から信じ込んでいます。」
彼の戯画が5年前のものか、20年前、45年前、50年前のものかと関係なく、みな昨日描いたもののように見える。それはキーノの人間性全てを表わしたものだからだ。これは40年間描き続けたマファルダでも同様なことが言える。キーノは言う。「マファルダで描いたテーマがいまも生きているのは少し憂鬱になりますね。」
「何年も前に刊行したものを読んでみると、問題が全く変わらず、今もってよく理解できることに驚きます。まるで昨日出した巻のようで,余り気に入りません。」
 「人々がこれで気を逸らすのではなく,日々の問題から少しだけホッとしたいと思っていることは明らかです。芸術が人間の問題を回避することは全くありませんが,現実を普通の視点とは離れたところから見ることによって,その時々を耐えられるようにしてくれます。」
(2004年10月26日メキシコシティ発)(041026La Jornada)

302中国主席、キューバを訪問
 中国指導者のフ・ジンタオ主席が29時間のキューバ訪問のためハバナに到着し、カストロ議長と会談した。フは「キューバはラテンアメリカとカリブ海の中で、重要な重みを持っている。また、我々はキューバが休むことなく社会主義の建設を進めていることを大きく評価する。」と述べた。
 キューバは、同主席が一週間前にスタートしたラテンアメリカ訪問の最後の地で、これまでブラジル、アルゼンチン、チリを訪問しており、アジアの巨大国が前例のない経済上陸を進めていると見られている。
 キューバと中国の関係は44年前に始まったが、「両国関係は国際関係と環境の変化の反映だ。」とフは付言したとおり、30年にわたる中ロの関係悪化とハバナ-モスコーの同盟により険悪だった二国関係は、ソ連の消滅とともに明らかに接近した。
キューバ共産党の第二書記、国家評議会の副議長として、カストロの弟のラウル・カストロが、公的行事の一部をカストロに代わって行なった。
この訪問には、中国の企業家200人が同行しており、キューバ側の企業との交渉をすることになっている。
 昨年まで、中国はキューバ第三の通商国である。
(11月22日ハバナ発)(041123La Jornada)(写真:La Jornada)

303反カストロ派,コスタリカで抗議
 キューバの反カストロ・グループはイベロアメリカ・サミット参加国首脳とその政府に対し,ハバナ政府を参加させたことについて抗議した。「自由選挙で選ばれていない政府が参加していることで,サミットに違法性のおそれがある。全体主義者で野蛮な独裁者の国家を政府として受け入れているのは、あなた方のサミットのイメージを汚している。」
 亡命者の4つの組織の声明文は、さらに次のように述べている。
 「彼らの違法行為は余りにも大きくまた明らかで,行動はごまかしだ。このような行為に対する責任や罰がないなら,あなた方のサミットも真面目さがないことになる。」
(11月21日サンホセ発)(041121La Jornada)

304中国とキューバ、5億ドルの投資で合意
 ニッケル開発への5億ドルを含む投資の合意によって、中国はソ連の消滅後初めて、この政治的同盟国に対し意味のある額の資金投入を行い、キューバの経済的コミットの順位を上げた。
 フ・ジンタオ主席はこれで2日足らずのキューバ訪問を終えたが、これによってアメリカの沿岸に対抗して通商の旗を掲げたことになる。
 また二国間企業フォーラムで、フは「我々の政治の現実と平等な協定が基礎となった政治的信頼感」を賞賛し、経済関係を強化するための堅固な基盤が存在し、そのために政治的結びつきが担保になっている。」と述べた。
 アメリカの対キューバ経済政策について暗に触れた中で、フは「キューバは途方もない圧力に抗して、国家の主権と独立を守り、独自の環境に合致した発展の道を切り開きながら、目覚しい成功を実現した。」と続けた。
フィデル・カストロは連携の重要性を指摘した。「中国は将来を最も約束された国であり、第三世界の最善の模範である。いまや、世界経済の原動力であると躊躇なく言うことができる。」
 ニッケル開発については、昨年中国が世界一の製鉄国になって以来、世界ニッケルの三大資源国のキューバとの間で、戦略的連携の最大の眼目になっている。
 両国はキューバの東にあるモアでフェロニッケルのプラントを建設するための交渉を開始することで合意したが、持分はキューバのヤマニグエイが51%、中国のミンメタルが49%となる。
 公式筋によると、フェロニッケルを年6万8千トン生産するプラントの建設には28ヶ月を要し、総投資額は約5億ドルである。
 22日夜、カストロとフは合意書に調印した。
 さらに両国間の合意には次のようなものがある。
・ニッケル鉱物年間4千トンの中国向け輸出(2005年-2009年)
・カマグエイ州州サン・フェリペにおける第二のニッケル開発合弁企業設立
 さらに別の16の協定では、テレコミュニケーション、通信、エックス線機器、衛生用品、教育機器などについて融資やその繰り延べの便宜が中国側から供与される。
また、両国は専門家や大学関係者の交流についても合意し、キューバでの中国語教育も促進されるなど、各方面での協力が進められることになった。
(11月23日ハバナ発)(041124La Jornada)(写真:La Jornada)

305前大統領罷免問題予審に、ボリビア
 ボリビア最高裁は今日、セサル・スアーレス検事総長に対し、「人権侵害など」によりゴンサロ・サンチェス・デ・ロサーダ前大統領とその閣僚15名に関し予審を開始するよう指示した。
 現在アメリカに住む前大統領は、一年弱前、第2期任期の途中、民衆の抗議活動の弾圧で67名の死者と200名以上の負傷者を出した。
(11月25日ラパス発)(041126La Jornada)

306アルゼンチンのウェブアンケート(その15)金持ちの外国預金
金持ち階級は外国に預金を持っています。どう思いますか?(2004/11/24)
  投票21196
    *いいことだと思う。私も同じことをしたい(12698)59.9%
    *いいとは思わない(8498)40.1%

307安保理事会拡大を提案、国連有識者グループ
 アナン事務総長が設けた「有識者」グループは30日、国連安全保障理事会の理事国を15ないし24に拡大するよう提案した。この中で新たな拒否権は認めず、複数の米州の国が加わる可能性のある2方式が提案されている。
1945年に設立された国連の改革について、「ハイレベル委員会」(有識者諮問委員会)」は、「財政的、軍事的、外向的に国連に貢献している国家を決定に参画させるべきだ。」と指摘した。
 財政的に国連に貢献している国は、アメリカ、日本、ドイツで、ラテンアメリカではメキシコシティ、ブラジル、アルゼンチンが上位20か国に入る。
 ブラジル、ドイツ、日本、それにエジプト、南ア、ナイジェリアのアフリカ3カ国が、安全保障理事会入りの努力をしているが、専門家のグループは具体的な国名を上げてはいない。
 同時に、この最高決定機関の「民主性を高めるため」、拒否権をこれ以上拡げずにメンバー国を24カ国にする選択肢を二つ示して、増加分はアフリカ、アジア太平洋、ヨーロッパ、アメリカの4地域に6ずつ割り振るとしている。
第一の方式は、6つの新たな常任理事国を設け、拒否権は与えない。このうち1つは米州と思われる。また、2年任期の非常任理事国が3つ増えることになる。
 第二の案は、常任理事国を増やさず、再選可能で任期4年の8理事国と、再選不可で任期2年の理事国を置くものである。この場合、米州には、拒否権付のアメリカに加えて、4年任期の理事国が2、2年任期の理事国が3となるだろう。
(11月30日ニューヨーク発)(041130La Jornada)

308麻薬のボスをアメリカに引渡し、コロンビア
ウリベ大統領は消滅したカリのカルテルの首領で、麻薬取引の象徴であるヒルベルト・ロドリゲス・オレフエラをアメリカに引き渡すことを認めた。これはアメリカの要請に応えたもの。
 「チェスの棋士」として知られたロドリゲス・オレフエラは、米国で麻薬取引きなどの罪に問われている。現在63歳で、9年前コカインの国際取引の罪で有罪となっており、コロンビアで服役中である。
 アメリカは、彼が1997年以来コカインを海外に売ろうとして金融操作をしたとしているが、ボスの家族はこれを否定している。また、娘のクラウディア・ピラールは父親は重病で心臓を患っている、もしアメリカに送られたら健康に障るだろうとしている。
 このボスのアメリカ引き渡しは、彼が80,90年代にコロンビアの警察とアメリカの安全組織が探し求めていた人物であることから、コロンビアのマスコミは2004年で最も重要な出来事だと受け止めている。
ヒルベルトとミゲルの兄弟がカリ・カルテルの創始者と考えられているが、このカルテルもメンバーの逮捕と、二人のキーパーソン、ホセ・'チェペ'・サンタクルス・ロンドーニョとエルメル・'パチョ'・エレーラ・ブィトラゴの死によって崩壊した。
 昨夜、ウリベはコロンビア革命軍の長、シモン・トリニダドのアメリカ引き渡しにも応じるだろうと言明した。トリニダドは反乱の罪で81か月の刑を言い渡されている。
 大統領は、武力に訴え改悛の情を示さない民兵や反乱者は、アメリカの裁判に引き渡すと述べた。
(11月10日ボゴタ発)(041110Clarin)

309EU、ラ米でのプロジェクト資金使途を調査
 EUはラテンアメリカのプロジェクトに向けられた欧州資金が悪用されている13ケースを明らかにした。この数字は海外で調査した全件数52の24%に当たり、前年より4件増加している。
 このうち、パラグアイの運河プロジェクトでは、資金の90%が当該プロジェクトと関係の薄い銀行口座にまわされており、工事の一部を担う下請け業者も存在しないことが分かった。こうした操作は、プロジェクトの責任者がコントロールする会社が実行していた。
(11月27日ブリュッセル発)(041127La Jornada)

310Mafalda40年、作家Quinoは50年(その4/終)
キーノの新しい本「キーノとの旅」は、漫画家のアイデアから出たものではなく、旅行クラブのアイデアである。この本は異なった人々の考察を通じて旅をし、それを語る構成になっている。マファルダも重要な役割を果たすし、穴居人、音楽家、夫婦、店主、食堂主などが旅をすることになる。
 現代は旅行どころか民族の移動の時代だとキーノは言う。「いつも民族の移動はあることです。だが、現代のそれは悪評で重大です。大きな船や小舟がイーストやアフリカの国の人を運び、それを止めることが出来ない。そして、小舟の多くは沈んで乗った人が死ぬのです。」
 もちろん楽しみのために旅する人もいるが、「いま起こっていることを見ると、楽しみの旅が悪夢の旅に変わってしまっています。また、移住の定義はある国からある国へ働きに行く人ですが、イラクに派遣されたアメリカ軍人も移住でしょう。彼らも働くために他の国に移動しているのですから。しかもあれは全くやっかいな移住です。」
 「私が仕事を続けるように後押ししているのは、多くの読者が自分はキーノの作品の登場人物そのものだと感じてくれる感覚です。ある母親がやって来て私に言う。『私の子供は本を読むのが嫌いでしたが、キーノさんの本を渡しましたら、夢中になって、その日からは本を読むようになりました。』こんなことを言われると、仕事をやめられなくなる。こんなことが私が仕事を続けるよう後押ししているのです。」
(2004年10月26日メキシコシティ発)(041026La Jornada)

311アスナール前政権を非難、チャベス
 「アメリカの命令に従っていた頃のスペインは何と寂しかったことだろう。」スペイン訪問2日目のウーゴ・チャベス大統領はこう発言し、「さらに保守派のアスナール退陣で、スペインはもはやベネズエラの不安要因ではなくなった。」と述べた。
 チャベスのこの発言は、2002年クーデターにアスナール前首相とブッシュ大統領が支援をしたのではないかとの、確認はされていない解釈を仄めかしたものである。
 コンプテンセ大学での大統領は、聴衆に直接話しかけるいつものスタイルで、キューバ封鎖やイラク戦争を批判しながら国際情勢について講演した。時折、マドリッドの学生と教授の拍手に中断させられながら、「帝国主義がどこにあろうとも、民主主義の腐敗を深めるだけであるから、その正体を暴かなければならない。」と語った。
 また、大統領はアメリカとIMFを非難し、自由の名のもとに貧困を米州に拡げるものであり、悪の国際金融組織だとした。
 一方、カラカスからの海外電は、クーデター調査中に暗殺されたアンデルソン検事に取り調べを受けていた 元警察関係のイバン・シモノビッチが当局に逮捕されたとの報道が入った。
 これは18日のアンデルソン暗殺後、チャベスが「石ころの下まで探せ。」と命じて以来のことで、副大統領のホセ・ビセンテ・ランヘルは、シモノビッチはマラカイボ空港でマイアミ行きの飛行機に乗るところを捕まったことを明らかにしている。
(11月22日マドリッド発)(041122La Jornada)

312検事暗殺容疑者が死亡、ベネズエラ
 ダニエロ・アンデルソン検事暗殺に関連したとされる弁護士が、今日、警察との銃撃戦で死亡した。警察側にも一名ずつの死者と負傷者が出た。
 銃撃戦で死亡したのは、アントニオ・ロペス・カスティージョ弁護士で、アンデルソン事件で調査されており、「身分証明書の提示を求めたところ、追跡していた車に自分の車で襲いかかり、発砲した。」という。
弁護士の車には銃と手榴弾が見つかったため、すぐにその自宅を捜査したところ、事件のものと「よく似た」C-4型の爆発物が見つかった。自宅にはさらに、弁護士が参加したアメリカでの「傭兵コース証明書」も発見された。
 こうしたことから、ベネズエラ内相のヘセ・チャコンは「仮説の時期は終わった。間もなくニュースを発表するだろう。」と述べた。
(11月23日カラカス発)(041124La Jornada)

313保守党チャベスを非難、スペイン
チャベス発言は、スペインのサパテーロ政権と野党保守党の間の論争を巻き起こし、訪問の第3日は頂点に達した。
 スペインのミゲル・アンヘル・モラティーノ外相は、アスナール政権をクーデターを助けたとして名指しで非難した。「(クーデターは)前政権時代のスペイン外交にとって新奇なことで、スペイン大使はクーデターについて(アメリカの)指示を受けた。我々は国民の意思を尊重するので、将来においてこれを繰り返さない。」
 一方、チャベスは、「アスナールの支援は間違いなく行われた。アメリカ大使の手の内にあるスペイン大使がクーデターの扇動者に会ったはずだ。」と述べた。
他方、保守党党首のマリアーノ・ラホイは、これを否定した。また、チャベスの独裁体制を非難し、「この国を去る前に、大口の非難をやめること、ベネズエラにETAのテロリストがいる事実を説明すること」を求めた。
 いずれにしても、チャベスとサパテーロは外交的対話を通じて関係を深め、スペインからのベネズエラ投資の増大を図ることで同意した。
(11月24日マドリッド発)(041125La Jornada)

314アルゼンチンのウェブアンケート(その16)アジアの国は?
アジアの国は通商の良き相手になりそうですか?(2004/11/15)
  投票数6.104
     *はい、そのとおりです(2.140)35.1 %
     *はい、ある範囲では(2.743)44.9 %
     *いいえ、違います(1.221)20.0 %

315国連改革への反応
国連改革に関して、各国からの反応が出始めている。
・アラブ連盟事務総長は常任理事国の拡大に反対し、再選可能な非常任理事国のみの拡大が望ましいと述べた。
・ブラジルは有識者委員会の提案に疑問を呈し、「常任理事国間に拒否権の有無を設けるのは差別だ」とした。
・ロシアは3つの常任理事国候補の一つとしてインドを支持した(既にブラジル支持を表明)。
・パキスタン、イタリア、チリ、メキシコは、ブラジルなど常任理事国として考えられている国のポスト入りには反対。一方、ブラジルはドイツ、日本と相互に支持を交わしている。
(12月2日、3日ワシントン発)(041203,041204La Jornada)

316キューバ、突然のスペイン接近
ほとんど一年半ぶりに、キューバはスペイン大使館と公式な接触を再開すると発表した。これはEUの外交的制裁を除こうとするスペインのホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテーロ首相の姿勢に応えたものである。
 しかし,EU内の協調やブリュッセルとハバナの関係修復のためには、スペインがこの決定を単独で受け入れるのは難しい。
 キューバ外務省に呼ばれたスペインのカルロス・アロンソ・サルディバル大使は,即答を避け、先ずは自国に報告するとプレスに語った。「これは動き出し、もう動いているテーマだ。ただ,乗客はまだ乗っていない。」
 スペイン,EUとの対立は2003年6月12日に起こった。この日,カストロ議長は当時のホセ・マリア・アスナール首相を「髭の総統君」と呼び,数十万キューバ人のデモの先頭に立った。
 対立の原因は、キューバが大量の反対派を投獄し3人の誘拐犯を簡単な裁判で銃殺したことで、EUはキューバへの代表レベルを下げ、文化活動に制限を加えるとともに、反対派をハバナのEU祭典に招待することを決めたことにある。
 これに対するキューバの反応は、欧州共同体の大使との接触とその活動を最小限に制限するものだった。
 サパテーロは、キューバの孤立は逆効果を生み、EUの制裁解除や祭典以外の時に反対派を大使館で受け入れることが難しくなると判断した。
 スペインのイニシアティブはある程度まで受け入れられることになり、まず25カ国の専門家が10日前にブリュッセルでこれを支持した。次のステップは、大使級でこれを検討することである。いずれにせよ、1996年にEUが採択した、キューバの政治的な開放を求める「共同見解」は有効と受け止められている。
(11月25日ハバナ発)(041126La Jornada)

317トレド経済政策に抗議、ペルー
 数千人の医師、教師、労働者、農民が、アレハンドロ・トレド大統領の経済政策に反対してストライキを打ち、リマその他の市街に出て道路を封鎖している。
 チクラージョでは、サトウキビ農民が政策支援を求めて車でパンアメリカン道路を封鎖し、リマ市内でもアメリカとの自由貿易協定に反対して主要道路を封鎖している。
143の国営病院では、救急患者を除き、1万3000人の医師が48時間のストに入っている。これは5月に政府との間で合意した給与改定を実行するよう求めているもの。
この国最大の労組であるペルー労働総連合(CGTP)は、労働者、教師、農民に対し、社会部門への予算配分改善と経済戦略の変更を求めて、この日国会に向かってデモを行うよう呼びかけてた。
また、CGTPは、1992年の「フジモリ独裁政権」の際に公布された労働法に変わる新たな法を求めている。
 さらに、地方では小規模の抗議活動が発生している。北アンデス地域のアンカシュでは、道路の建設を求めて2日間の示威行動が行われ、ボリビア国境に近い南アンデスのプーノでは数百人が電力料金値上げに抗議している。
 また、北部サンタクルスでは、住民が2日からラ・サンサの鉱山地帯で開発計画に反対して抗議し、死者一名を出している。
 アマゾンではサティポで、植民者が土地問題で争い、死者2名、行方不明者5名、負傷者1名を出していると報告されている。
(11月25日リマ発)(041126La Jornada)

318キューバ・スペインの接近を歓迎、EU
EU委員会は、キューバがスペイン大使館との接触を再開するとの決定をしたことを歓迎し、こうした措置はキューバとEU関係の改善にも役立つだろうとした。
 EUとキューバの関係は、ブリュッセルがハバナの大使館での祝事にキューバの反体制派を招待したことから冷却している。
(11月26日ブリュッセル発)(041127La Jornada)

319二国間道路の建設を拒否、パナマ
 パナマとコロンビアの国境を結び、セルバ地帯のダリエンを通過する108キロの道路の建設は、パナマのプロジェクトの一つであるが、同国のサムエル・ルイス外相は、「人類遺産に指定された地球環境と大気に悪影響を与えるから、建設の決定はしない。」ことを明らかにした。
 この地域はダリエン緩衝地域として知られる環境保護地帯である。
 コロンビアのウリベ大統領は、トリホス・パナマ大統領に対し、60年前に中止となったこの道路の建設を進めるよう主張している。
(041128パナマ発)(041128La Jornada)

320ボリビアの抗議活動が重大化
 税徴収に反対する抗議行動は12月1日に3日目に入り、ボリビアと5つの隣国との国境閉鎖問題は事態を重大なものにしている。これはボリビア内外輸送会議所(CNTNI)が発表したもの。
 トラック運転手は11月29日から、アルゼンチン、ブラジル、チリ、パラグアイ、ペルーとの国境の道路と税関施設を完全に閉鎖するとして、アンデス共同体の協定条項に基づきボリビア国内法が定める税の支払いを拒否している。
CNTNIの会長エンリケ・マルチネスは、「付加価値税で譲歩がないなら国境閉鎖をする。」と脅している。その主張では、彼らは国境を越えて調達するためその分の付加価値税が戻されないとしている。付加価値税は16%である。
 マウリシオ・ナバーロ運輸次官は要求に対応する用意があるが、市長選が行われる5日までは国会が休会になっているとしている。
一方、通信省では、ダイナマイト管を爆発すると脅し、郵便局での仕事を返すように要求したことから、警察はラパスの公共機関の入門を厳しくした。
(12月1日ラパス発)(041202La Jornada)

<その後、次のニュースが出ていました。>
 国境を閉鎖したトラックは姿を消し、ストは解除された。
 一方、市の選挙運動期間が終わったが、今回初めて大衆と先住民の組織がこの選挙戦に加わった。
(12月3日ラパス発)(041204La Jornada)

321アルゼンチンのウェブアンケート(その17)同性愛者が子供を持つのは?
同性愛者のペアーが子供を持つのに賛成ですか?(2004/11/19)
  投票数17.864
     *はい、全面的に(3.506)19.6 %
     *ケースによります(3.481)19.5 %
     *いいえ、反対です(10.877)60.9 %

322ウリベ再選に青信号、コロンビア
 コロンビアのアルバロ・ウリベ大統領はその職を2010年まで伸ばすことになりそうだ。これは議会が再選決議を111対33で可決したもの。
 また議会は現役の知事または市長が、あらかじめ辞任せずに大統領に立候補することを認めないとしたため、野党有力候補のルイス・エドアルド・ガルソン・ボゴタ市長の立候補が不可能になった。
 野党側はこれに対して最高裁と米州機構に訴えるとしている。
(サンタ・フェ・デ・ボゴタ発)(041202La Jornada)

323ノリエガ将軍、脳出血
 パナマの元「ストロング・マン」、マヌエル・アントニオ・ノリエガ元大統領は、アメリカの刑務所で軽い脳出血の症状が出た。弁護士がCNNネットワークに語ったところでは、症状は安定しているという。
 ノリエガは3日前に入院したが、弁護士は、疲労と体力低下はあるが、神経系への影響はまったく出ていないので、間もなく市内の刑務所に戻るだろうと語った。
(11月21日マイアミ発)(041204La Jornada)

324ベネズエラ・クーデターを事前に知っていた:アメリカCIA文書
 アメリカ政府は、デモ中に暴動を起こすこと、大統領の拘束など、2002年の反チャベス大統領クーデターの詳細を事前に知らされていた。これは明らかにされたCIAの秘密文書によるもので、事前の情報がなかった、デモ中の暴行行為はチャベスの責任だとの、当時のホワイトハウスの言明とは食い違っていることになる。
 「軍の反政府勢力、高官の不満分子、非急進派の役人などが結集し、早ければ今月にも、チャベス大統領に対する反乱を組織するだろう。」2002年4月6日、事件5日前の日付の、CIAが政府高官に向けた秘密文書はこう伝えている。
 「軍の行動を引き起こすために、共謀者は反対派のデモによって騒乱を広げていくだろう。」CIAの文書は続く。この文書はベネズエラ系アメリカ人の弁護士が、情報公開法によって入手したもので、チャベス大統領と10人の重要人物の拘束計画について言及している。
 なお、2002年3、4月のベネズエラ・クーデターの陰謀については、http://venezuelafoia.infoに掲載されている。
 秘密文書の存在を報じたニューズデイ紙のインタビューを受けたCIAのスポークスウーマンは、CIAはこの暴動についての情報をベネズエラ政府に事前に通告はしなかったことを明らかにした。「チャベスに警告することは他国の出来事に割り込むように受け取らかねないからだ。」
ベネズエラ政府筋は、ニューズデイ紙に対し、ブッシュ政権がこの件に関して通告してきたことは一度もないと述べた。一方、国務省スポークスマンは今日、「我々はチャベス大統領に暴動の陰謀に関し警告を伝えた。」と発表した。La Jornada:紙が国務省の他の担当者にこの件を問い合わせたところ、回答を拒否した。また、国務省が情報を持っていなかったと事件直後に述べていたことについても、コメントを拒否した。
さらに、2002年4月16日、事件の5日後、チャベスが復権したとき、当時のホワイトハウスのスポークスマンアリ・フライシャーは、アメリカは事前に情報を得ていたかと訊かれ、「得ていなかった。」と答えた。
 文書を入手したニューヨークのエバ・ゴリンジャー弁護士は、アメリカ政府のこの表明は当時起こっていたことを隠し、クーデターを正当づけようとする意図を隠そうとするものだと指摘する。「CIAの書類は国務省、国家安全局などの高官200人に渡ったはずで、そこからホワイトハウスにも送られた。」
ゴリンジャーはさらに、「アメリカはクーデターの詳細な内容を手にしていたはずだ。この書類から彼らが後ろで糸を引いてたという証拠にはつながらないが、何が起ころうとしているかは知っていた。」と説明した。
(11月24日ワシントン、ニューヨーク発)(041125La Jornada)

325スペイン外相辞職せず、カダフィ人権賞、暗殺犯:ベネズエラ関連
 スペイン政府は、アスナール前政権がベネズエラのクーデターを支援したと発言したミゲル・アンヘル・モラティーノス外相の辞任を野党大衆等(PP) が求める中、同外相が引き続きそのポストを占めると発表した。
左派連合のガスパール・リャマサーレスは、カラカス駐在の当時のスペイン大使マヌエル・ビトゥーロが電信で、アスナール首相その人に、ごく短期間権力の座にあったときの反対派企業家ペドロ・カルモーナとの会見の模様を電信で送ったとしている。この会見には、アメリカ大使チャールズ・s・シャピロが同席した。
 PPのスポークスマン、エドアルド・サプラーナは、「外相の発言は前政権と前首相の名誉を損ない、スペインのイメージを深刻なほど低下させ、大きな政治的影響を及ぼすものだ。」と発言している。
 これに対すし、マリア・テレサ・フェルナンデス・デ・ラ・ベガ副首相は次のように応じた。「現政府と外務大臣はこれまで通りに仕事を続ける。」
 2002年4月12日、スペイン政府はベネズエラ暫定政府を支持する用意のあることを表明している。
 一方、ベネズエラのランヘル副大統領は24日、「スペインはあのクーデターに関与しており、事実上の新政権を祝福するために駆けつけた。」と述べた。

 一方、チャベス大統領はトリポリで「カダフィ人権賞」を受賞し、「この名誉は世界にとって革命的」であるとし、帝国主義の復活を非難した。
 ベネズエラでは、アンデルソン検事の殺害捜査に関連して、爆発物を所有していたとして、元上院議員のアイデ・カスティージョとその妻を裁判所に身柄を送った。
(11月24日マドリッド発)(041125La Jornada)

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