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2005/05/05

バックナンバー(276-300)

276警備の衝突、チリとアメリカAPEC8
ブッシュ大統領を取り囲んだシークレット・サービスは、サンチャゴの街を席巻し、人を不機嫌な思いにさせたが、2日間の日程の最後に両国の警備の衝突となり、ラゴス大統領は晩餐会を取りやめた。
 問題の発端となったのは、土曜日のマポーチョ駅文化センターでの盛装晩餐会で、ブッシュ大統領がいつも笑みを絶やさないローラ夫人とキャデラックから降りて、赤い絨毯を歩んだ。ラゴス大統領と夫人が待っている。
 両国の二組のペアーが入口を通ると、警備が人が通れないよう壁を作った。外交上の晩餐会の手順では、両大統領とそれぞれの夫人だけが通ることが出来ることになっているのは当然のことである。
 反対側にはブッシュの護衛がおり、10数歩ほど歩み寄って大統領の背後を誰も守っていないことに気づいた。中に入ろうとするアメリカの護衛と入れまいとするチリの護衛のもみ合いはしばらく続いた。
 アメリカ大統領は、スクラムのようになっているもみ合いの中に入り、アメリカ人護衛の袖を掴んで引っ張り出した。双方ともそのようなことをした人が、世界で最も力のある人物とは気がつかなかった。
 数メートル離れたところで、ラゴスがこのビックリ仰天の有様を見ていた。
 その場はこれで収まったが、半時間後、21カ国の経済大臣がまだデザートを食べ終わっていないころ、翌日行われる予定だった、300人を招いた盛装晩餐会が中止され、代わりに20人ほどの夕食会になるとのニュースが伝わった。
 ラゴス大統領に近い政府筋によると、チリ大統領はホワイトハウスが要求した金属探知器を使った「赤面するような」検査を受け入れるべきではないと判断した。
 昨日、チリの警備側は問題を大きくしないように努めているとしたが、この事件はワシントンにも伝わり、ホワイトハウスのスポークスマンは「大統領は人に任せるのが主義だが、時々は自分でしたがることがある。」とコメントした。
 誰もがこれは度を超したことだと考えていたが、昨日こんなこともあった。昼頃のこと、APECの首脳は公式写真を撮ることになった。チリ側の警備によれば、大統領官邸のどこか空き地で撮るわけでもないし、狙撃兵に狙われるような場所にいるわけでもないのに、次のように同じことが起こった。
 ブッシュが大統領公邸のカメリアス・パティオに入ったとき、やはり大統領の護衛が入ろうとした。「これは我々の大統領だ。」アメリカ側の護衛が言うと、チリの護衛が素早く言い返した。「ここは我々の国だ。」
 それだけではない。19日には大統領とその随員が空港に到着する間、空港の税関職員はカギをかけた保管室に閉じこめられた。
 昨日、チリ人の多くはラゴスの非常に慎重な次の発言に賛同した。
 今回のAPEC会合は仕事をするためのもので、ブッシュとの夕食会も20人ほどに限って開催した。さらに、チリの大統領は微笑をまじえて、きっぱりとこう言った。「もうこのことに触れるのは最後にしようと思う。」
(11月22日サンチャゴClarin特派員)

277自由貿易、チリ中小企業に不満:APEC9
 これまで通商問題に限定されたAPECサミットも、ブッシュ大統領の到着とともに、彼の理解するところの安全問題が議論を支配してしまった。
 他方で、経済問題は、貿易自由化、中国をテーマとした国際経済など広い分野を巡って議論された。
貿易赤字の原因は全てアジアとの取引にあると説明するアメリカは、中国に対して元の切り上げを要求した。これに対して、フ・ジンタオ主席は、ブッシュ大統領に対し「元の改革は引き続き進めるが、これは我が国経済の安定に向けて行うものだ。」と言明し、さらに「景気の過熱やインフレは起こらず、中国経済の軟着陸は可能だ。」とした。
 また、各国から、巨大企業の大物がチリを訪れ、それぞれの活動をした。
ところで、各国の経済に重要な役割を担っているにもかかわらず、この場に参加しなかったのは、中小企業である。
 チリ中小企業連盟(Conupi)会長のヘルマン・ダストレスは、「輸出をしている企業は、銅、魚粉、鮭や果物の加工品などを売って自由貿易の利益を享受できるが、それだけだ。チリの産業と雇用を破壊すると思うと我々はこれにためらう。中国は既にチリを打ち負かしてる。2004年にチリの中国向け輸出が50%増えたとしても、チリの雇用は改善されない。」
 繊維研究所のマリオ・ガルシアは雇用と給与を不安定にするアジアとの貿易は公正ではないと主張する。皮革分野も同じ不満を漏らす。「中国との競争は不可能だ。」
 中小企業と労働組合は自由貿易について議論しようと呼びかけているが、これに参加することと政府に影響を及ぼすこととは別物だ。
 コンサルタントのハイメ・ブラボは当紙に対し、「小売業では民族資本が優勢だが、鉱業、林業、金融業などでは、外資がチリ経済を抑えている。民族資本だろうが、外資だろうが、大企業が物事を決め、中小企業は蚊帳の外だ。」と説明する。
90年代、チリの国内総生産は年9%の成長を記録、その後1998年アジアの経済危機からブレーキがかかった。チリも現在はそれから回復しているいるが、ブラジル以上の極めて大きな社会的不公平が生じている。「もしこの貿易と経済の拡大の成果として、社会的問題を解決出来ないとすれば、このモデルは立ち行かなくなるか、大企業のために機能するかのどちらかだ。」組合リーダー、中小企業主は口をそろえてこのような不満を漏らす。
(11月21日サンチャゴ特派員)(041121Clarin)

278パラグアイ、6日間のゼネストに軍介入
 パラグアイのニカノル・ドゥアルテ大統領は農地改革と農業地域の非軍事化を求めた全国ストが6日目に入ったことから、警察機能に軍の参加を命じた。
 ドゥアルテは制令を発して「公共の秩序と国民の安全を守るため」、軍が国家警察と協力することを認めた。これは国会に諮らない措置で、人権保護勢力の批判を呼んでいる。
 一方、農民、労働組合、学生がアスンシオンの中心部を示威行動しており、農業地域からの軍の撤退を求め、最近起こった労働者への弾圧を非難した。また、「祖国と生命のための闘争戦線(FSV)」も抗議活動を繰り広げている。
 「これは、大統領が政府への抗議を弾圧し、組合リーダーに圧力をかけるために軍に力を与えるもので、事実上の戒厳令だ。」FSVのリーダーの一人トマス・サヤスは言う。「軍を使おうとするのは、農民の土地への要求とより良い生活水準への要求を弾圧しようとするものだ。」
 人権保護関係者は、パラグアイ憲法は警察が対応不可能になったときのみ、国内問題に介入出来るとしているとして、この制令に疑問を投げかけている。さらに、「大統領はこの決定に関して、十分な余裕をもって、正確な行動内容を付け国会に通報すべきだ。」
 約300人のデモ隊が中央広場に集まり、検事総長本部に向けて行進し、オスカル・ラトーレ検事総長の辞任を要求した。これは、11月18日サン・ペドロ県で20人の負傷者と30人の逮捕者を出した軍と警察の弾圧行為の責任を求めるもの。
 農業労働者はより公平な土地の分配も求めている。
 抗議活動の組織者によれば、首都での抗議を支援して全国各地で4000人が活動を起こしているが、ルイス・カスティニョリ副大統領は1700人だとしている。
 アスンシオンでのデモ行進をした農民のリーダーは、行動に参加するためアスンシオンに向かった20台のトラックを止めるなど、警察の制止があったため、参加者は予想より少なかったことを明らかにした。
 「そうであっても、ストは続けていく。」農民組織リーダーの一人はこう語った。
(11月22日アスンシオン発)(041123La Jornada)

279アルゼンチンのウェブアンケート(その10)主婦・主夫のすべきことは?
主婦・主夫のすべきことは何だと思いますか?(2004/10/19)
  投票24856
    *家事の現状を維持すること( 1122) 4.5%
    *家事を改善すること   ( 7030)28.3%
*家事をやめてしまうこと (16704)67.2%

280クーデター取調べ検事を暗殺、ベネズエラ
 2002年のクーデター取り調べを担当していたダニロ・アンデルソン検事は、19日明け方カラカスで、車に搭載した爆弾の犠牲となって死亡した。ベネズエラは栄誉礼をもってこれを送った。
 チャベス大統領は、暗殺の筋書きを書いたのは、現在進んでいる政治の変革を止めることを望んでいるものだと言明した。
 チャベス政権の48時間を空白にしたクーデターの主導者と関係者を取り調べていた検事の暗殺は大きな衝撃を引き起こしたが、ベネズエラ政府は今度の暗殺を「テロリストやファシスト」の仕業だとし、アメリカがその国内、特にフロリダに「全く自由に」入国させ、相談を可能にさせたと告発している。
 サンホセのイベリア・サミットから急遽帰国したチャベス大統領は葬儀の中で、「テロリストは政府が進めている改革のプロセスに対抗するとのメッセージを送ってきたもので、それを受け取った上で、我々の変革を数倍にして返そう。」と述べた。
 アンデルソンは38歳で、2002年のクーデターに係わったとされる400名の取り調べを率いてきた。
(11月20日カラカス発)(041121La Jornada)

281国連先住民の10年は失敗
 2か月を残して、1994年に国連が定めた「国連先住民の10年」が終わろうとしているが、米州の20人の先住民リーダーたちは、これが失敗に終わったと評価している。
 プロセスが前進したことも制約があったことも、全て住民次第であって、「誰も何もしてくれなかった」し、目的やゴールに達しなかったのは、州や国に政治的意志がなかったことが原因である。
新たな先住民の十年を設けるべきこと、また、先住民自身が作るプログラムによって、絶えることなく目的やゴールを達成させる役割は、国連の先住民永続フォーラムに担わさせるべきことが提案されている。
 メキシコ自治大学(UNAM)の多文化国家メキシコ・プログラム、リゴベルタ・メンチュー・ツム基金の呼びかけで開催された会合「先住民の10年の後:その評価と将来」で、出席者はこの10年の期間に新しい主体である国際企業が登場し、先住民と直接の交渉・取引をした結果、国連先住民権利宣言に基づく人権を守るのに必要な法的防御を持たない先住民は、容易に影響を受けやすくなっていることを指摘した。
 10月10日から12日まで開かれるこの会合は、この10年の目標への達成度を評価し、その報告をUNAMの学長に提出することになっているが。評価事項としては、国際化の中で先住民の参加、先住民と州、連邦国家、自治組織との関係、先住民の振興、将来に向けた挑戦と課題などが上げられている。
 この集会には、カナダ、アメリカ、コロンビア、エクアドル、アルゼンチン、パナマ、メキシコ、ペルー、ブラジル、ボリビア、ベリーセ、ホンジュラス、コスタリカ、グアテマラ、ニカラグアの先住民の代表が参加し、さらに1992年ノーベル平和賞受賞のリゴベルタ・メンチューが11日の作業に参加する。
大方の理解では、この10年で進展したことは、先住民の人権についての報告や「永続フォーラム」などが国連の中に制度化したこと、米州開発銀行の中に先住民相談員が置かれたことなどである。
アリゾナのヤキ族に属するアンドレア・カルメンは、国連はとどのつまり、我々を植民地化した国々の組織であることを忘れないで欲しいと要求し、あと数日(訳注:10月12日民族の日)で先住民の戦いが512年を数えると指摘する。国連の宣言は先住民との新しい関係の建設について触れてはいるが、双方の関係を変えるには1年や10年の時間は、大海の中の滴のようにわずかであるとカルメンは語り、「同じテーブルにずっと座っているが、食事がまだ出てこない。」
 エクアドルの前外相ニナ・ピカリは、国連の中でも各組織の仕事の連携が巧くいっていないと主張する。たとえば、子供に関する国連フォーラムは先住民児童の権利や多様性の原理に関係する政策と関連づけられていない。また、ピカリは先住民に対するバイリンガル教育は実施されているが、一般社会に対しては行われていないと批判する。
 議論の中で、先住民活動の連携のなさが自己批判として提示され、大陸レベルの議論が失われ、より良い成果を上げるための連携がないと指摘された。
 永続フォーラムの専門家マルコス・マティアスは、この10年の失敗を記録として残しておきことが必要だとし、国連内で先住民のための新たな宣言があることを確信していると述べた。
(10月10日モレノ州テポツトラン=メキシコ発)(041011La Jornada)
(写真あり)

281北朝鮮の兵器がカギ:APEC10
 APECでは通商問題以外にテロ対策それにアジアの緊張、特に北朝鮮の核が重要テーマになる。米国、ロシア、日本、中国、韓国、オーストラリアの首脳が会合したときには、このテーマが取り上げられるだろう。たとえば、今日にもブッシュ-コイズミ会談が予定されている。
サンチャゴの新聞「エル・メルクーリオ」によると、コイズミは、北東アジアの平和への脅威であり、国際的な核拡散防止の枠組みに反する、核計画を放棄するよう北朝鮮に要求した。北朝鮮は、ブッシュ大統領の言う「悪の枢軸」の一つである。
 イランも同様に協定を守らないため非難されており、パウエル国務長官も当地でその核兵器装備の意図を非難しているが、北朝鮮の場合はその影響が計り知れない。
コイズミは今夜、中国主席のホと会合するが、これはアジア二大国首脳の三年ぶりの会見となる。このように、ASEANと日本、中国、韓国の三国は新たなアジアの絆を模索する。
 アメリカによる日本への原爆投下、朝鮮戦争、冷戦のあと、この地域はアメリカのコントロール化にあるが、今後、北朝鮮を含めた体制を作ることが最大の目標となる。
 すなわち、東アジアは経済改革や「自立発展」だけではなくて、地域内や他の大陸との連携を強めながら開かれた体制での発展を実現していくことになる。同時にグロバリゼーションの中で、太平洋を中心とした自立圏を探ることになる。アジアは、アメリカを通じての交渉ではあるが、北朝鮮と何をするのか決定をすることになる。
APECでは、6カ国対話を二ヶ月もボイコットしている共産主義の堅固な体制に対して、対話に戻るよう圧力をかけることになる。
 もう一つの緊張要因は、中国と唯一APECに首脳を送らなかった台湾との関係である。中国は台湾を国家ではなく、中国の一地域と考えるよう働きかけを続けている。
(11月20日サンチャゴ発)(041120Clarin)

282センデーロ・ルミノソの裁判
 アビマエル・グスマン、監禁中のセンデーロ・ルミノソ創始者・リーダーが、13年ぶりに笑みを浮かべ挑戦的な姿勢で姿を現した。昨日始まった初めての市民法廷では拳を高く上げ、熱弁をふるった。
センデロ主義者から「プレシデンテ・ゴンサロ」と呼ばれていたグスマンと中央委員会を裁く最初の法廷は、エル・カジャオの海軍基地で特別な雰囲気のもとに開かれたが、大きな混乱のため中止された。
 センデロ主義者のリーダーは69歳、白髪が光り、眼鏡をかけ、濃い青の上着、格子縞の明るい色のシャツを着ていた。法廷に入ると、同様に告訴されている「同士ミラム」、エレーナ・イパラギーレらと抱擁した。ガラスの窓のついた部屋に向かうとき、初めて拳を上げ顔に笑みを浮かべた。
 この光景は、12年前彼が捕らえられ、初めて公衆の前に姿を現したときのことを思い出させる。檻の中で右左とせわしなく動きながら、マイクロフォンやテレビカメラにはほとんど聞き取れない声で革命について語っていた。
1993年9月、彼の逮捕の1年後、グスマンは当時のフジモリ大統領に「戦争に終止符を打つための平和合意」を申し入れた。グスマンの逮捕は「人民戦争の道」の単なる曲がり角に過ぎないと考えられていたため、結果的には拒否されたこの提案はセンデロ主義者を驚かせた。
 起訴されているメンバーの中には、「同士フェリシアーノ」で知られたオスカル・ラミレス・ドゥランドがいるが、彼は強硬な分派「センデ-ロ・ロホ」のリーダーで、戦いの継続を強硬に主張した。フェリシアーノは昨年4月、グスマンを「臆病者、裏切り者」と呼び、「人民の血で思い上がった精神病者」と決めつけた。フェリシアーノは冷静を保って他の仲間の中に留まろうと努めていた。
 グスマンは、1980年以降の血にまみれたゲリラ攻撃の創始者として告発され、1992年、弁護の権利なしに秘密軍事法廷の判決を受けている。しかし、フジモリ体制のもとの法令は公正な裁判プロセスを保障していないことから、その判決は憲法法廷で無効とされた。
 「真実と和解の委員会」は昨年、7万人の死者と行方不明者の責任がセンデーロ・ルミノソにあると主張した。
(11月4日エル・カジャオ発)(041106Clarin)(Foto:Clarin)

283アルゼンチンのウェブアンケート(その11)アルゼンチン女性は美人?
美しさに点数を付けるとして、アルゼンチン女性は何点ですか?(2004/11/11)
  投票35995
    *1-2点 ( 919) 2.6%
    *3-4点 ( 423) 1.2%
    *5-6点 ( 2633) 7.3%
    *7-8 点 (16992)47.1%
    *9-10 点(15028)41.8%

284反フランコのデモ、マドリッド
 約8000人の市民が、独裁者フランシスコ・フランコの死25年に当たって、21日、反ファシズムのデモ行進を行った。行動中、11人の青年が逮捕された。
 1975年11月20日に死去したフランコは、1936年から39年の市民戦争のあと、40年にわたって権力の座にあった。
 この日を前にして街からフランコ主義の最後の象徴である馬に跨るフランコの像を撤去すべきとの議論があったが、マドリッド市はこれを拒否している。「彼の銅像があり、彼の名を街路名に使うのは、多くの市民にとって問題ない。」
(11月21日マドリッド発)(041122La Jornada)

285ガスと水を要求して無期限スト宣言、エル・アルト:ボリビア
2003年に前大統領辞任の主役を演じたエル・アルト市住民が水とガスに対する要求に回答がないことから、今月末に無期限ストライキを行うと宣言した。
 多くが先住民、農民である地域住民は、水道代金の値上げと契約不履行を不満としており、フランス資本のアグアス・イ・イジマニ社の介入と4万4千世帯にガスを通じるよう要求している。
 住民側は示威行動を11月29日から開始し、ラパスに通じる主要幹線をブロックすると警告している。
(11月20日ラパス発)(041121La Jornada)(041121Clarin)

286モスコーソ前大統領特権を奪われる、パナマ
 メキシコのLa Jornada紙によると、パナマ選挙法廷は、ミレジャ・モスコーソ前大統領(1999-2004)の選挙特権を取り上げることを決定し、これによって犯罪と推定される事件について調査の道が開かれたことになる。また、モスコーソが属するアルヌルフィスタ党(PA)内の論争も口火が切られた。
 モスコーソの弁護士で元検事総長のロヘリオ・クルスは法廷に抗議するだろうと述べ、クライアントの前大統領に対して今のところ何も連絡がないので、特権を維持出来るだろうとした。
 一方、PAの対抗勢力のエリシエ・マクカイは、この判断に「大いに満足」したと語った。
 モスコーソは2つの案件に巻き込まれている。一つは大統領の自由裁量勘定項目の2300万ドルの使用使途であり、別の一つは台湾からパナマに供与された4500万ドルの操作への疑いである。
 一週間前、前大統領は私用として衣服、宝石などに300万ドルを使ったと公に認めた。
(11月21日パナマ発)(041122La Jornada)
 また、インターネット版BBC Mondoによると、モスコーソは大統領として職務を務めたことから、2005年2月までは選挙特権(fuero electoral)により守られていた。また、前大統領として議会特権にも守られていたと考えられている。
 しかしながら、クルスが指摘するように、最近の憲法改正でこの議会特権が廃止された。
(041120BBCMondo)(Foto:Clarin)

287ブラジルの常任理事国入りを支持、ロシア
 ロシアのプーチン大統領は、昨日ブラジルの常任理事国入りを支持した。21日にブラジルに到着した同大統領はルーラ大統領と会見、「ブラジルはラテンアメリカの中で戦略的に重要な国だ。」と述べた。
ルーラはロシアの支持に感謝し、「国連改革の議論が加速されている時期、特別な意義がある。」と応えた。
 こうした良好な政治環境の中、ブラジルが望んでおりそれを実現出来ないでいることがある。ソ連向けの牛肉輸出の再開である。アマゾナス地方に口蹄疫が発生して以来、ロシアはブラジルからの輸入を禁止している。
プーチンはこの10日間でブラジルを訪問した4番目の首脳である。この前に、フ・ジンタオ中国主席は10日間滞在している。いずれの場合も、ブラジルは安全保障理事会入りへの支援を取り付けている。
一方、ロシアは世界貿易機構への加盟を望んでおり、そのためには加盟190カ国のうち145カ国の賛成が必要である。
(11月23日ブラジリア発)(041123Clarin)

288ミサイルを廃棄、ニカラグア
 ニカラグア軍は、野党サンディニスタ民族解放戦線の反対の中、エンリケ・ボラーニョス大統領の命令で334基の対空ミサイル「サムー7」を廃棄した。ソ連製のロケットの爆発音の2時間後、裁判所はサンディニスタの訴えを認め、廃棄を中止するよう命じた。
 ニカラグア軍隊は、全部で2174基のミサイルのうち、今年約千基を廃棄している。これは、この種の兵器がテロリストの手に入ることを避けるため廃棄するよう、アメリカから要請があっため。
(11月25日マナグア発)(041125La Jornada)

289アルゼンチンのウェブアンケート(その12)武器がありますか?
あなたの家に武器がありますか?(2004/11/18)
  投票20105
    *はい、安全のために(8682)43.2%
    *いいえ、危険です (11423)56.8%

290選挙後の深い分裂、アメリカ
 アメリカ人は神に創られたが,神は必ずしも彼らを教え諭したとは言えず,ブッシュ大統領は神の代表でもなく,国民コンセンサスの代表でもない。これがアメリカ大統領選挙後初めて行われた世論調査の結果のようである。
 CBCニュースとニューヨーク・タイムズが行った調査では,82%という困惑させるような多数のアメリカ人が,神が人間の創造に手を下したと信じており,18%がそれには全く関係ないと答えている。また,3分の2の人が進化論とともに「天地創造」を学校で教えるべきだとしているが,神のお伝えについては必ずしもブッシュや共和党の捉え方とは同じ受け止め方をしてはいない。
 神はブッシュがホワイトハウスに再び戻ることを是認したかどうかは分からないが,66%と多くのアメリカ人が、俗世の力である大企業が政府に影響を与えすぎていると考えている。これは福音派が政府に影響を与えていると答えた人の倍に当たる。
 選挙戦では、ホモセクシャルの結婚や堕胎が取り上げられた「道徳の価値」が勝敗の決定要因だとされたが、実際には「道徳」が投票の最重要の事柄だと答えたのはわずか6%で,むしろ経済要因だと答えた人が29%いた。ブッシュと共和党の堕胎禁止についても大多数が反対しているだけでなく,ゲイの結婚を許すべきだとしている。
 このアンケートの質問では,広い範囲にわたって意見の不一致が見られる。
 大統領の経済,外交,イラク戦争の政策のやり方を支持していないにもかかわらず,ブッシュは勝利した。タイムズの解説によると,それは選挙民が彼ならテロ攻撃からうまく国を守ってくれるだろう,あるいは彼の方がケリーよりも人柄がいいと考えたからだろうと結論している。
 この調査では,50%がブッシュは国内を分裂させ,統一させることはないだろうと答えているが,大多数がこれからの4年を楽観している。
 この傾向はCNN-USA Todayが行った調査でも同様で,3分の2以上の回答者がアメリカは分裂していると答えている。後者の調査を行ったギャロップ社のアナリストは,ブッシュは、ベトナム戦争時のジョンソン大統領以来の「偏った大統領」だと説明している。
この調査では,65%が非常に重要だとされる「価値観」が国民の間で分裂しており,72%のアメリカ人は、何が重要なテーマであるかについて相違が見られ,しかもこの相違はこれまでにないほど大きい。
 もっとも,アメリカに本当の分裂があるのか,それともメディアによって作られた印象の結果に過ぎない、つまり本当の分裂はないとの議論もある。確かに,選挙は閉じられた世界の中での戦いであり,もともと国を真っ二つに別けるものだからだ。
いずれにせよ,ブッシュらが僅差の勝利を国民の命令と受け止めるなら,共和党への消極的な支持を示したこの世論調査結果は危険を秘めている。多くの有権者は政府のポジショニングに反対をしているからだ。
 おそらく,実際のところは、分裂は調査結果より小さく,混乱がより大きいのだろう。アメリカ人を神が創ったが,何に対して投票し,誰に投票すべきかは教えなかった。
(11月23日ワシントン,ニューヨーク発)

291プラン・コロンビアの拡充を発表,ブッシュ大統領
カルタヘナに4時間滞在したブッシュ大統領は、プラン・コロンビアの拡充を発表したが,ラテンアメリカで最強の同盟者ウリベ大統領の期待した自由貿易協定にはコミットしなかった。
 ブッシュの短時間の訪問に,地上,海上,空中から1万5千人が防備に携わり、こうした事実上の戒厳令の中,数十人がデモ行動を行った。
ブッシュは記者会見で、麻薬との戦いに勝利するため,来年、議会に対して支援を新たにするよう求める。ウリベ大統領の努力がなければ,私は議会に支援を求めなかったろう。」と述べた。
 アメリカは2005年に終了することになっているプラン・コロンビアに対して,これまで約33億ドルを投じてきている。プランは2000年に麻薬撲滅のために開始されたが,2年後に,コロンビア国内で活動する違法な武装勢力との戦いに拡大された。
 ワシントンの軍事援助の中では、コロンビアはその規模が世界で5番目の国である。
(11月22日カルタヘナ・デ・インディアス発)(041123La Jornada)

292Mafaldaは40年、作家Quinoは50年(その1)
<風刺漫画の主人公マファルダ(Mafalda)は小学生の女の子、でも政治・社会への一言は強烈です。>


(左から)(1)「ねえ、これが地球よ。わかる?」(2)「どうしてこんなにきれいか知ってる?」(3)「模型だからなの。」「本物はひどいわ。」

 「私の仕事は、この世を生きていく間にわき上がってくる悲しみ、苦悩のような感情をあふれ出させながら描いていくものです。私たちは、長い間認識してこなかった帝国主義、反啓蒙主義の復活、恥じらいを失ったある種の政治家の存在に直面しています。」
 キーノ(Quino)は、おかしみと自省のバランスの上に立った風刺画家である。忘れがたい主人公Mafaldaとともに50年、Mafaldaもこの世をより良いものにしようと望んで40年を経た。
 書籍際が開かれるメキシコのモンテレイへ旅する前、この作家は、自分の仕事のこと、Mafaldaのこと、映画のこと、Mafaldaのこと、自分の信条のこと、Mafaldaのこと、政治のこと、Mafaldaのこと、社会主義のこと、Mafaldaのこと、左翼のこと、Mafaldaのこと、キューバのこと、Mafaldaのこと、新しい本「キーノとの旅」のこと、Mafaldaのこと、世界の変化のこと、Mafaldaのこと、自分の一貫したイデオロギーのこと、Mafaldaのこと・・・について話をしてくれた。

キーノは話を続ける。
「政治家は、多かれ少なかれ紳士らしい姿勢を保とうと努めてきましたが、もはやどの政治家も、イラク戦争は石油のための戦争であることを疑いません。他に言い訳や説明が見つかりません。我々ユーモア画家もこの戦争のような悲劇のテーマを取り上げようとします。すると、こう訊かれます。「どうしてこんなテーマを笑いの対象にするの?」もし取り上げないと、「そうか、わかった、君はイラク戦争に全く関心がないんだな?」このように、我々はテーマにバランスを取らなければなりません。問題の対象は、見つけ出すものです。読者を苦しめるものではいけない。ある程度は楽しんでもらうテーマが大事ですが、我々がいま苦しんでいる問題を忘れさせるものであってはならないのです。」
(2004年10月26日メキシコシティ発)(041026La Jornada)

293米州機構事務総長人事、コスタリカとホンジュラスがフローレスに難色
コスタリカのアベル・パチェコ大統領は、米州機構の事務総長候補について、中米各国間にまだ合意ができていない、コスタリカとしてはフランシスコ・フローレス前エルサルバドル大統領の支持を再検討することになるだろうと言明した。
 フローレスは、汚職の追及についてはこれまでのところ国内でシロとなっている。
 パチェコはホンジュラスのリカルド・マドゥーロ大統領と電話で会談したことがあり、ホンジュラス大統領も同様な懸念を示している。
(11月27日サンホセ発)(041127La Jornada)

294アルゼンチンのウェブアンケート(その13)男性用避妊薬
アルゼンチンの男性は避妊薬を使うと思いますか?(2004/11/12)
  投票12.656票
    *はい、確実に   (3.252)25.7 %
    *はい、多分    (3.827)30.2 %
    *いいえ、使いません(5.577)44.1 %

295ピノチェットの犠牲、3万5千人の証言
チリのリカルド・ラゴス大統領は今日、悪夢のピノチェット独裁時代(1973-1990年)における、三軍、警察、情報機関、民間組織が行った拷問の犠牲者3万5千人の証言を含む膨大な報告を受け取った。報告には国内の拘束と拷問の秘密センターの地図が添付され、軍、警察などの組織・体系が示されている。
 「拘束者と行方不明者の家族のグループ」はこの報告を評価し、「今日は特別な日だ。」としながらも、3万5千人の証言者があったとすると、拷問をした人間はどこにいるのだろうと自問している。グループの事務局のミレジャ・ガルシアは、「この31年間こうした犯罪があったことさえ一切認められなかったことを考えれば、この委員会は仕事をやりとげたと評価したい。登録もなく、名前も知られず、我々は匿名者だった。」と語った。
 同時に裁判所は、既に15年の懲役の判決を受けている情報機関の長、マヌエル・コントレーラス・スプルベダなどの留置を言い渡した。
 セルヒオ・バレチ司教を長とし、他の6人のメンバーとともに構成する「チリ政治刑務所及び拷問委員会」は、性的暴力、電気の利用、感覚の敏感な部分の火傷などの拷問を記載した報告書を大統領に提出した。報告書は3冊、8章からなっており、3つの時期に分けて3万5千人の証言をまとめている。
 最初の時期は、1973年9月11日のサルバドール・アジェンデ大統領に対するクーデターの直後で、60%のケースがこの時期に当たっている。第二期は1974年から1978年で、主としてDINA(チリ情報部)が活動した時期に当たる。第三期はその後1990年までの期間になる。
 この調査の目的は、被害者とその家族に対して経済的に償うとことにあり、大統領自身が読んだ上で、12月に国内に明らかにすることになっているが、メディアは既に当時のクーデター勢力が政治的反対者に適用した様々な種類の拷問を詳細に報じている。
 彼らが最も頻繁に使用した方法は、目隠しフード、銃の発射の真似、電気ショック、溶接トーチあるいは酸、爪の引き剥がし、拷問に立ち合わせること、性的暴行(動物を含む)、水・油・石油漬け、高音の音楽、殴打による鼓膜破りなどである。
 報告には、あえて自分の過去を振り返って証言する男女に対する、ピノチェット体制の体系的な拷問の記録が記載されている。
 多くの男と動物に暴行された女性たち、休むことのない電気ショックや大音響で意識を失った男性たちなどの心痛む証言がある。フアニータ・アギレーラは、「彼らは、とても強い音の音楽をかけていました。おそらく他の囚人に聞かれまいとするか、彼ら自身が聞くのが嫌だったのでしょう。電気ショックがあまりに強かったので、私をつないでいた鉄のベッドが倒れました。そうやって、私の苦しみを最大にしようとしたのです。」
(11月10日サンチャゴ発)(041111La Jornada)(041111Clarin)(Foto:La Jornada)

296ライス次期国務長官の就任は1月
ライス次期国務長官の就任を上院に求めるのは1月になるだろう、とリチャード・ルガー上院外交委員長は述べた。「私は時期は早い方がいいと伝えてあるが、ホワイトハウスは12月でない方がいいと考えているようだ。」
(11月28日ワシントン発)(041129La Jornada)

297CIAとFBIの活動を拡充、ブッシュ大統領
 ブッシュ大統領はCIAとFBIの活動の拡充を命じた。これは2001年9月11日テロに関する調調査に関し両機関の問題点が指摘されたため。
 それによると、外国におけるスパイの育成を引き受ける秘密機関のアナリストや要員を50%増やすとしている。また、「テロに対する戦いに科学的方法を適用し、大量破壊兵器の増加を防止し、さらに新旧の脅威に対抗するため、特別エイジェント、多国語を話す人間、警備の専門家らと契約するのに必要な期間90日を与える」としている。
(11月24日発)(041125La Jornada)

298Mafalda40年、作家Quinoは50年(その2)

(1)マファルダ、何を見てるんだい?」「争いよ。」(2)「だけど、それはテレビ劇場だろう?何の争いなんだい?」(3)「台本作家のよ。作家が知性を取り戻さないよう頑張ってるのがすごく面白い。」

 テーマを見つけ決めなければならないので、創作は難しいときがある。「考える時間もないほど、次から次へと悲劇が我々を襲ってくる。」
 「起こったことに戻って思い返すことも出来ないほどです。ロシアの学校で大事件が起こる。すぐに沢山の子供の死のニュース、パレスチナとイスラエルの争いの様子。悪いニュースがひとときも我々を休ませず、テレビのスイッチを切る間もありません。これは一体どういうことなのか?実は、これは我々の日常生活の上を通り過ぎていく出来事なのです。」
もはや誰も政治の理想を信じていない。「ラテンアメリカばかりでなく、世界中で左翼を見ることがなくなった。一体どこにそんなものがあるのだろう?左翼思想は、政治の理想として他と区別してみられてきたものです。いま、この世界は政治の理想を完全に失ってしまい、野蛮な経済主義に取って代わられた。」
「票を獲得するために、徐々に中道に近づいていますが、それは私には大きな誤りのように思えます。左翼は以前のようにもっと戦闘的であるべきです。」
 だが、ユートピアは失われていないとキーノは考える。それを造らなければならないというわけではない。「ユートピアは人類の未来への信仰だからです。人類は同じ間違いを繰り返さないような知恵を見つけ出すのは無理だと考えて、ユートピアを失ってはいけないのです。誰の心の中にも、フランス革命時よりは良くなっているとの思いがあります。あれほど血を流し死者を出した事件はみな、そう考える価値のあることです。また、いつか人類は心落ち着いた時を迎えることがあるでしょう。」
(2004年10月26日メキシコシティ発)(041026La Jornada)

299グスマン、証言を拒否:ペルー
 軍事組織センデーロ・ルミノソの創始者でリーダーのアビマエル・グスマンは、1983年にアンデスの共同体内で起きた60人の暗殺事件に関し、ペルー法廷の質問に答えることを拒否した。
グスマンは、弁護を要求し、自身の略歴については回答したが、アルフレド・ベドリジャーナ判事の20の質問には沈黙を保ち、彼の行為は妻・組織のナンバー・ツーのエレーナ・イパラギーレと離されたために行った報復だと主張した。
グスマンはテロではなく暗殺の罪に問われているが、これは当時の法制がテロについて定めていなかったため。この場合、判決は25年以上の刑になると見られている。
(11月29日リマ発)(041129La Jornada)

300アルゼンチンのウェブアンケート(その14)車を買う予定は?
近く車を買う予定はありますか?(2004/11/17)
  投票21838
    *はい、新車を(3370)15.4%
    *はい、中古を(3957)18.1%
    *いいえ、今のところは(14511)66.5%

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