

キューバ政府は、2003年以来服役している反体制派囚人の1人を釈放し、同時に買収で告発されていたスペイン人企業家の釈放と出国を認めた。
これは、これまでキューバとEUの関係改善に努力してきたスペインのミゲル・アンヘル・モラティーノス外相のハバナ訪問に合わせたものと見られる。
釈放されたのは、ネルソン・アギアル64歳で、「市民社会促進の集会(APSC)」のリーダーであるマルタ・ベアトリス・ロケがBBC Mundoに対して話したところでは、アギアルは「進行性の関節炎、椎間板ヘルニア、高血圧、静脈不良、前立腺肥大」などの症状がある。
キューバはまた、すでに釈放されているラサロ・アングロのコスタリカへの出国を認めた。
一方スペインの企業家ペドロ・エルモシージョは数週間前、自宅に帰ったところを買収の容疑で連行されていた。
2003年、75人の反体制者の逮捕によって、EUとの外交関係は緊張し、当時のスペイン首相、ホセ・マリア・アスナルの働きかけで、キューバへの制裁措置が行われた。
その後2008年の政権交代で、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相が率いる現政権は、完全な関係正常化を政策にしている。
ロケは、この措置について「囚人をモラティーノスへの贈り物にして「すごいこと」を引き出し、反体制派を孤立させようとしている。反体制行動の終了の対価として囚人を引き渡すことには同意できない」と述べた。
他方、キューバ政府は政治犯はいないと繰り返し言明し、囚人は「法の定めるところによるものだ」としている。
この釈放で2003年の逮捕者75人のうち、まだ格子の中にいるのは53人である。
<写真左:アギアルは2003年に逮捕された。写真右:スペイン外相が訪問中>
(091020BBC Mundo:Cuba libera a disidentes)