2006/02/15

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2005/05/05

バックナンバー(1001-1025)

1001「ベネズエラ石油」キューバでの業務を開始
 「ベネズエラ石油」は28日、キューバでの業務を開始した。業務には、メキシコ湾での石油開発、精留装置の改善、キューバとカリブ海における燃料の備蓄と物流システムの設置などが含まれる。
 28日正午頃に2日間の予定でハバナに着いたベネズエラのウーゴ・チャべス大統領は、「これは戦略的にこの上なく重要だ。」と述べた。
 PDVSA-Cubaは、キューバの外資法に基づく100%ベネズエラ資本の株式会社として設立された。
 国際空港にはフィデル・カストロ議長が出迎え、2人は夜明けまで5時間の会談を行った。
<写真:開所式の両首脳>
(4月28日ハバナ発)
(050429La Jornada:PDVSA abre operaciones en Cuba; buscara crudo en el Golfo de Mexico)

1002ラテンアメリカのメーデー北から南へ(4)キューバ(050501)
キューバ政府によると革命広場の式典に130万人が出席した。
(050501BBC Mundo:Foto BBC Mundo:Día de los trabajadores en A. Latina)

1003「市民社会促進の集会」、キューバ政府が圧力と非難
反体制派の行動「市民社会促進のための集会」の主催者は、キューバ政府が全国集会を妨害していると非難した。
 この行動のリーダー、マルタ・ベアトリス・ロケはBBCに対し、警察が全国の集会メンバーに強い圧力をかけていると語った。「委員会を開こうとすると、我々は対するあらゆる形の執拗な攻撃、投獄、殴打、非難集会」などが起こった。
 一方、カストロ議長はテレビで、このグループは「いま国がどのような状態にあるか気づこうとしない。」と述べた。
 マルタ・ロケはフィデルのテレビ発言をメモにし、言った。「我々はテレビで議長のメッセージを受け取った。5月20日の集会の話では、我々が金で雇われ、怠け者だとまで言った。」
 キューバ政府は反政府者が全国レベルの集会を許可したことがない。最も最近では1996年、「キューバの和解」が反対派を招集しようとしたが失敗した。
 「政府は政治的コストを小さくするため、いろいろな手を打ってくるが、特に内部から分裂させて集会を失敗させようとしている。」とロケ。
 反対派の経済専門家でもあるロケは、「我々がケーソン(アメリカ利益代表部代表)の家で集会を開こうとしているというような記事で、我々内部の相互不信感をあおっている。」と述べ、さらに「集会には500人を超える参加者があるとみている。ヨーロッパ議会や亡命者からも出席したいとの知らせも来ている。」と説明した。
 会合は、ハバナの中心から20キロ、空港に近い地区のフェリックス・ドニェの家のそばの屋外で行われる。
(050503BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Cuba: denuncian presion a disidente)

1004ラテンアメリカのメーデー北から南へ(5)ベネズエラ①(050501)
政府派のデモはアメリカとの緊張関係を訴えた。
(050501BBC Mundo:Foto BBC Mundo:Día de los trabajadores en A. Latina)

1005ペルーがチリとの自由貿易交渉を拒否
 チリは4日、ペルーが相互の信頼関係を絶ち、二国間の自由貿易協定交渉を中断させるとした決定を遺憾とした。
 リマはサンチャゴが1995年に戦争相手のエクアドルに武器を売ったことに対し謝罪するよう求め拒否された。ペルーは抗議に対するチリの回答が「全く不満足」だとした。
 一方、チリはこの抗議は根拠がなく、チリが武器を供与したのは国際的な取り決めが効力を発足する以前だったと主張した。
 ところで、フジモリ前大統領はトウキョウから、「チリは確かに1995年にエクアドルに武器を引き渡したが、この件ではトレド(大統領)が自身の問題にふたをしようとしている。」と語った。
(5月4日サンチャゴ発)
(050505La Jornada:Lamento Chile que Peru susupenda platicas para TTL)

1006ラテンアメリカのメーデー北から南へ(6)ベネズエラ②(050501)
反政府側はチャベス政権の姿勢を非難した。
(050501BBC Mundo:Foto BBC Mundo:Día de los trabajadores en A. Latina)

1007ボリビア石油法を可決
ボリビア議会は上院で修正のあった新炭化水素法を可決した。新法は32%の税と18%のロイヤリティを課すことを定めている。
 議会はこれを大統領に送り、大統領はこれを公布するか拒否するかを10日以内に決定しなければならない。
 出席した110人の下院議員のうち、59人が賛成、49人が反対で、3人が白票。
 賛成したのは、革命的国家行動(MNR)、革命的左翼行動(MIR)、共和国新勢力(NFR)、国家民主行動(ADN)で、反対したのは、社会主義への行動(MAS)、パチャクティ先住民行動(MIP)だった。
 MASのリーダー、エボ・モラレスはキューバ出張のため投票しなかった。
 ボリビアでは現在25の外国コンソーシアムとの間で開発のための70の契約が存在する。
(050506BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Bolivia: Congreso aprueba ley petrolera)

1008ラテンアメリカのメーデー北から南へ(7)コロンビア(050501)
行商人がウリベ政権の経済政策を批判する労働者のデモを見ている。
(050501BBC Mundo:Foto BBC Mundo:Día de los trabajadores en A. Latina)

1009メキシコシティー市長が辞任を表明、選挙に備える
メキシコシティーのロペス・オブラドール市長は、来年の大統領選に備えるため、7月31日に辞任することを明らかにした。また、今回の検事当局の判断にともない、政府に対する抗議活動も止めると言明した。
市長はまた、あれだけの市民の支援を受けたのだから、もはや自分に対する新たな法的問題は起こらないだろうとした。
(050509BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Lopes Obrador deja alcalde de Mexico)

1010ラテンアメリカのメーデー北から南へ(8)エクアドル(050501)
キトー、経済政策、新政権、議会、政党への不満
(050501BBC Mundo:Foto BBC Mundo:Día de los trabajadores en A. Latina)

1011「訴因時効法」は憲法と両立しない、アルゼンチン
 アルゼンチンのエセテバン・リチ検事総長は5日、「訴因時効法」と呼ばれ、軍政時代(1976-1983年)に約1000人の軍人を救った恩赦法が、憲法と両立しないとの判断を示した。
 司法筋は、この見解が最高裁に回され、国家テロリズムに関係して軍人、政治家を裁く新たな規定が必要かどうかの判断をすることになるだろうとの見方を示した。
 この見解文書は、キルチネル大統領が最高裁に対して1986、1987年に定めた法律が合憲かどうかの判断を求めると発言した翌日に出された。
(5月5日ブエノスアイレス発)
(050506La Jornada:"incompatible con la Constitucion" las leyes de impunidad: Esteban Righi)

1012ラウル・カストロがアジア歴訪、キューバ
キューバ第2の人物、ラウル・カストロが「民」としての3週間に渡るアジア歴訪の旅を終えて帰国した。ラウルは国家評議会副議長で、共産党の第二書記であり、また軍でも最高位にあり、フィデル・カストロの後継者と見られている。
 今回の歴訪は、最近海外に出られなくなったフィデルが個人的なものとして行ってきたものと同じ趣旨のものである。
ラウルには、工業技術コングロメリットのラミロ・バルデス、外相のフェリペ・ペレス・ロケ、共産党外交関係委員長のフェルナンド・ラミレスが随行した。
 11日間の旅でラウルは、中国、ラオス、マレーシア、ベトナムを訪れ、最高の待遇を受けた。
 キューバへの帰国途中、スペインのガリシア地方に立ち寄り、キューバに移住し生涯そこに留まった父アンヘル・カストロの家を訪れた。
(5月8日ハバナ発)
(050509La Jornada:Concluye Raul Castro gira por China, Laos, Malasia y Vietnam)

1013アルゼンチンのウェブアンケート(その107)監視カメラ
監視カメラのある場所に入るとどんな気がしますか?(2005/4/28)
  *投票数.16.019
     *安全で守られている(7.138)44.6 %
     *コントロールされて不快(8.881)55.4 %

1014「最も人気の高い」のは、ドミニカ大統領
 チリのイプソス・チレ社が行ったイベロアメリカに関する調査によると、国内で最も人気の高いのは、ドミニカ共和国のレオネル・フェルナンデス大統領だった。83%の支持率を得たフェルナンデスに続いては、ウルグアイのタバレ・バスケス大統領の80%だった。
 一方、人気の低いのは、エクアドルのグティエレス大統領(調査時点)19%、ペルーのアレハンドロ・トレド大統領10%だった。
 この調査は1992年から続いており、国家リーダーについて市民の意見を聞くもの。
 支持率の高い方から、アルゼンチンのネストル・キルチネル大統領77%、チリのリカルド・ラゴス大統領76%、コロンビアのアルバロ・ウリベ大統領71%、ベネズエラのウーゴ・チャべス大統領65%、ボリビアのカルロス・メサ大統領61%が続く。
 さらに、コスタリカのアベル・パチェコ大統領52%、パナマのマルティン・トリホス
大統領50%、ブラジルのルイス・イグナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領50%と続き、メキシコのビセンテ・フォックス大統領37%、パラグアイのニカノール・ドゥアルテ大統領32%は50%を割っている。
 この調査は2005年4月から5月に18歳以上の男女7548人を対象にしたもので、対象国はアルゼンチン、ブラジル、ボリビア、コロンビア、チリ、エクアドル、グアテマラ、メキシコ、パナマ、パラグアイ、ペルー、ポルトガル、プエルトリコ、ドミニカ共和国、ウルグアイ、ベネズエラである。
<写真左:フェルナンド大統領は2004年8月からドミニカ大統領。写真右:アレハンドロ・トレド大統領大統領の支持率はイベロアメリかで最も低い>
(050502BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Fernandez, el "mas popular")

1016ラテンアメリカのメーデー北から南へ(10)ボリビア(050501)
ラパスでは5000人のデモ、天然ガスの国有化を要求した。
(050501BBC Mundo:Foto BBC Mundo:Día de los trabajadores en A. Latina)

1017二酸化炭素の排出量が二倍、チリ
1990年からの急速な経済成長でチリの硫黄と二酸化炭素の排出量が倍増した。これは国際機関のOECD(経済開発機構)が明らかにしたもの。
 OECDの副総裁キヨ・アカサカは、サンチャゴでチリが再生可能なエネルギー源の利用を高め、石油、ガスの利用を減らすべきだと指摘した。「硫黄排出レベルは依然として高く、二酸化炭素は倍になっている。チリ政府の直面すべき課題だ。」
 しかし、OECDは同時に、この15年間での二酸化炭素排出量の増加は108%であることから、チリの環境対策は良好であるとの評価もしている。
 チリは2年前から先進国30カ国で構成するOECDへの加盟を表明しており、これは中南米では初めてのことである。
 OECDは、ラテンアメリカ、中でもブラジルとアルゼンチンに同様のことを期待している。
(050510BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Chile "casi doble" emisiones de CO2)

1018地方選でも勝利、ウルグアイ左派
 昨年10月初めての左派大統領を選出したウルグアイで行われた地方選挙で、左派連動は19県のうち8つで勝ち、さらに体制を固めた。
 さらに、首都モンテビデオでは4期続けての勝利となった。
 最終確定ではないが、与党の得票率が58.5%に対し、コロラド党25.8%、ブランコ党10%弱だった。
(5月9日モンテビデオ発)
(Con el triunfo en 8 de 19 departamentos, la izquierda uruguaya extiende su poder)

1019拘留青年400人の釈放を要求、キューバ反体制派
キューバの反政府グループ「人権国家和解委員会」は、告発なしに拘留されている約400人の青年の釈放を要求した。
 これら青年は「危険な状態」にあるとして、今年の1月から4月の間に、拘留されたもので、年齢は16歳から23歳。
 これに関しての公式発表はない。
 キューバ刑法72条は、「危険な状態」を「社会主義の基準に反した行動によって犯罪を犯しそうな特別な傾向を有する」と規定している。
(5月9日ハバナ発)
(Piden liberar a unos 400 jovenes presos sin estar acusados de ningun delito en Cuba)

1020ラテンアメリカのメーデー北から南へ(11)パラグアイ(050501)
アスンションでは農民と労働者が、それぞれのセクターの経済状態の悪さに抗議した。
(050501BBC Mundo:Foto BBC Mundo:Día de los trabajadores en A. Latina)

1021新炭化水素法に拒否権、ボリビア大統領
ボリビアのカルロス・メサ大統領は10日、炭化水素法を公布せず、新たな規定のために各セクターの会合を招集することを明らかにした。大統領は新法は国家統一を危うくすると説明した。
 メサは、「2003年の危機以来炭化水素法は国家の深刻な分裂を生み出した。」とテレビへのメッセージで伝えた。大統領はこれまでも機会があるごとに明らかにしてきたとおり、法の内容が外資企業の接収につながり、これは「自殺行為」であり、「実現性」がないので、公布しないと述べた。
「この法律はボリビアの分裂の道具になる。」と語り、歴代の大統領、立法、司法、組合、市民組織のリーダーを16日に招集するとした。
(050511BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Mesa veta ley de hidrocarburos)

1022アルゼンチンのウェブアンケート(その108)コンドーム
健康センターでコンドームを無料で渡すのに賛成ですか?(2005/4/29)
  *投票数29.462
     *いいと思います(27.475) 93.3 %
     *いいえ、賛成できません(1.987)6.7 %


1023CAFTA、中米を交錯
 グアテマラのオスカル・ベルヘル大統領、ホンジュラスのリカルド・マドゥーロ大統領、ニカラグアのエンリケ・ボラーニョ大統領は、アメリカ・マイアミでの記者会見で、アメリカが早期に中米自由貿易協定(CAFTA)を批准するよう求めた。
 三大統領はマイアミ州のジェブ・ブッシュ知事とともに会見に臨み、協定は地域の経済発展を進め、地域の民主主義を強化すると強調した。
 この要請は、ブッシュ政権が批准に必要な議会支持を十分に得ていないこと、アメリカ国内でも労働組合、農業団体、環境団体からの反対がある時期に行われた。
三大統領はそれぞれに中央アメリカの利益にかなうとし、今回の訪米は議会筋を説得するためだと説明した。
 中米三国はアメリカでの批准が済み次第、直ちに協定を施行したいとしている。
<写真中:ホンジュラス大統領、写真右:グアテマラ大統領>
(050510BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(CAFTA: cruzada centroamericanos)

1024米移民法に反発、メキシコ
 メキシコ政府は11日、不法越境者が運転免許証を入手することを難しくする内容の移民法「リアルID」を米議会が議決するとの決定に不快感を示した。運転免許証は、越境者がアメリカで身分を証明するために合法的なドキュメントを入手する方法。
 「こうしたカベを作るのは、国境を共有する国同士のやり方として良いものではない。メキシコは、人権を尊重しつつ、合法的で、安全で、秩序ある移民体系を実現するよう働きかけていく。」メキシコの大統領スポークスマン、ルベン・アギラールはこう述べた。
 リアルID法はさらに、メキシコとの国境に新しい壁を作ろうとするもの。
 この法案を推進しているアメリカの議員は、これはいわゆる「テロとの戦い」に必要なものだと主張している。
 一方、この法案への批判はメキシコのみではない。米国内の州知事からは法廷に訴えるとの主張もあり、また治安のための新たな手段を講じるための連邦予算を要求するものもある。
 議会では、リアルID法の他にも法案があり、たとえば、ジョン・カケイン共和党議員とエドワード・ケネディ民主党議員が主導しているものがそれで、12日に審議される。これは一定の条件を満たしている場合には、テンポラリーな労働を認め、あるいはその身分を合法化するなどの措置を含んでいる。
 メキシコ政府は2000年以来、500万人に達するドキュメントなしアメリカ入国者をアメリカ国内で合法化させたいとの意向があるが、2001年9月のテロで頓挫している。
<写真左:フォックス大統領、写真右:ケネディ議員>
(050511BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Mexico rechaza las trabas ilegales)

1025ラテンアメリカのメーデー北から南へ(12)チリ(050501)
チリでは4万人以上が大きな社会格差に抗議した。
(050501BBC Mundo:Foto BBC Mundo:Día de los trabajadores en A. Latina)

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バックナンバー(1026-1050)

1026政府とカトリック教会に新たな火種、アルゼンチン
 アルゼンチンのネストル・キルチネル政府は、カトリック教会の司教が貧困の解決に「協力しようとせずに」状況を批判しているばかりであることを遺憾だとした。
これはカルメロ・ジアキンタ司教が、アドアルド・ドゥアルテ政権(2002年1月から2003年4月)やキルチネル政権(いずれもペロニスタ)の貧困対策について、「政府は2001年から何もしていない。」と批判したことに答えたもので、アニバル・フェルナンデス内相は、司教が危機から脱出するために「自分で櫂を取ろうとせず、診断ばかりしている。」と非難した。
 アルゼンチンでは、アントニオ・バセット司教が人工中絶に関し、ヒネス・ゴンサレス厚生相を「海に投げ込むよう」発言したことから、政府とカトリック教会との関係が損なわれている。
 ジアキンタ司教はこのとき、メネム時代の政府高官に対するヤミ給与についても発言している。
(5月9日ブエノスアイレス発)
(050510La Jornada:nueva disputa entre el bobierno argentino y la Iglesia catolica)

1027 9年間に9人の大統領、エクアドル
 エクアドル国民は最近の政治危機に慣れてしまっているように見える。最近9年間で9人の大統領の宣誓を目撃している。
 こうした辞任と就任の繰り返しは、1997年2月国民の蜂起で辞任したアブダラ・ブカラン大統領の時から始まる。ブカランは議会から「大統領として精神的に無能」として解任された。
 これに代わったのが、ファビアン・アラルコン大統領で、議会から暫定大統領として指名され、18か月務めた。
 しかし、副大統領のロサリア・アルテアガが大統領の地位を要求し、3か月の間だけ就任した。
 その後、再度アラルコンを選び、アラルコンはそれを確認するための国民投票を要求した。
 1998年8月、選挙によってハミル・マウアドが大統領に選ばれた。1年半の後、経済情勢、特に経済のドル化に反対して先住民が立ち上がった。
 2000年1月、エクアドルの経済危機が最悪の状態の中、当時の大佐ルシオ・グティエレスが率いる軍がマウアドを罷免、軍参謀本部、エクアドル先住民民族連盟(CONAICO)、市民社会の三組織の代表が当面の間、国の方向付けをすることとなった。そして、グスタボ・ノボア・ベハラーノ副大統領が大統領に就任した。
 2002年末の選挙で、グティエレスはCONAICOの政治部門であるパチャクティク行動との合意を通じ先住民の支持を得て勝利し、2003年1月大統領に就任した。新大統領はドル化を維持し、汚職を退治し、社会問題を解決すると公約した。
 しかし、まもなく国民の不満が現れてくる。議会の多数派がグティエレスの司法介入に賛成したことから、この決定に抗議するストライキが起こった。ノボアとブカランに対する訴訟を取りやめ、しかもブカランについては帰国まで許して、「これまでになく気が変になりそうだ。」とまで言わせたことから、デモは大規模化した。
 グティエレスは非常事態を宣言するまでに至ったが、引き続くデモと軍が冷淡だったことから、24時間以内にそれを引っ込めた。
 事態の重大さにもかかわらず、大統領は抗議行動を軽く評価し、地位に留まると言明した。しかし議会は大統領を辞任させようとしていた。
 大統領就任から2年と少しの2005年4月20日、議会は軍の支持を失ったルシオ・グティエレス大統領を解任し、副大統領のアルフレド・パラシオが大統領に就任した。もし、大統領選挙がない場合には、パラシオは2007年1月までの任期となる。
<左から写真1:ルシオ・グティエレス大統領の退陣を要求するデモ、「ルシオとスシオ(汚い)」をかけている。写真2:ブカナン大統領は「精神的に無能」とされた。写真3:ノボア大統領は国外に逃亡した。写真4:グティエレス大統領は汚職と戦い、社会的問題を解決すると公約した。写真5:パラシオ大統領はまず何よりも任期を全うすることだ。>
(050421BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Ecuador: 9 anos, 9 presidentes)

1028ラテンアメリカのメーデー北から南へ(13/終)(050501)
数百人のウルグアイ人が軍政時代の行方不明者の記憶をよみがえらせる。
(050501BBC Mundo:Foto BBC Mundo:Día de los trabajadores en A. Latina)

1029軍が見放したグティエレス大統領、エクアドル(その1)
 解任劇はわずか10分だった。
 キトー市の街が騒然とし、議会の多数派がルシオ・グティエレス大統領を解任した。議員は、議会の外で外で、大統領だけでなく議員も出て行けと求める人々に圧倒されていた。
 しかし、4月20日大統領の辞任が実質的に決まったのは、その10分前だった。軍がグティエレスを支持しないことを明らかにしたときだ。
実際のところ、グティエレス元大佐自身も高官の一人ではあったが、彼は軍の高官の覚えが良くなかった。階級組織に属する者たちの妬みから、将軍たちは大佐の命令を快く受け止めなかった。
ルイス・エラディオ・プロアニオ、25年にもわたって軍学校の教授を務める、国防三大臣と参謀本部長の顧問であるが、彼がエクアドルの政治危機時の軍隊の役割を次のように分析する。
 大佐という条件の他に、グティエレスは自分の世界の人間を多く登用し、一方で将軍の多くを外へ放り投げた。さらに、登用しては罷免した。
 このため、空・海軍は彼をよく思わなかったし、陸軍は常にグティエレスについての意見が分かれていた。
 プロアニオは言う。
 彼への支持の理由、特に若い軍人たちの支持の理由は、グティエレスが、旧来の政党や海岸部の寡頭政治を代表するキリスト教社会主義のレオン・フェブレス・コルデーロと対峙していたからである。「若い軍人は私に言っていたものである。『これ(旧来の体制)は我慢ならない。』」
レオン・フェブレス・コルデーロは、ある時こう言ってグティエレスに挑戦した。「大統領を辞めたら、あのテナのインディオを牢に入れてやる。」
 この言葉を聞いた若い軍人たちは、グティエレスが自分たちの仲間だと感じた。
(4月23日キトー発)
(050424La Jornada:Sellaron los militares ecuatorianos el destino de Lucio Gutierrez)
(Foto:La Jornada)

1030難民問題でコロンビアに警告、国連高等弁務官
 国連難民高等弁務官は、コロンビアの最近の内戦により特定の先住民文化が消滅するかもしれないと警告した。
 ACNURはコロンビア南部ヤウカのトリビオ市における左派ゲリラFARCと軍隊の一週間にわたる戦闘に言及、この戦いで地域の先住民3000人以上が家を失ったと発表した。同組織はパナマとの国境にあるチョコー県でのゲリラと民兵の戦闘についても警告、この地でも数多くの難民が出ているとした。
 ACNURはそのコミュニケで、小さな先住民グループでは、そのグループと文化が、先祖からの土地を追われて消滅するおそれがあると説明している。
 一方、コロンビアの「先住民機構」は、1年に20人以上のインディオ・リーダーが行方不明になるか殺されていることを明らかにした。
 コロンビアでは約100万人の先住民がおり、全人口の約3%を占めているが、家を失った避難民の比率は、コロンビア全避難民の約8%に達している。
<写真左:部族と文化の消滅のおそれがある。写真右:チョコー県は被害の大きな地域である。>
(050422BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Colombia: alerta del ACNUR)

1031軍が見放したグティエレス大統領、エクアドル(その2)
 グティエレスは亡命の直前まで軍の支持が確実だと思っており、もし事態が悪くなったらクーデターだと側近に言うほどだった。
しかし、昨年12月、大統領は誤りを犯した。議会多数派の力で司法に手を加えて、判事を入れ替えたが、何も得ることがなかった。新しい最高裁が、汚職で告発されているアブダラ・ブカナン元大統領の帰還を祝福したとき、大きな抗議行動が起こった。このときグティエレスは最高裁の解体を宣言し、例外状態だとした。
 プロアニオは続ける。
 「近年権威を失ってきた軍隊は、『もうこれ以上の権威喪失を望まなかった』ため、グティエレスと行動を共にしないことを決めた。」
 将軍たちは言っていた。『もしこれ以上中に入っていくと、我々は弾を撃たなければならない。』
 一方、軍の関係筋は明らかにする。「大統領が例外状態を宣言したとき、軍に相談しなかった。」
 旧来派のフェブレス・コルデーロと対立したとき、グティエレスの支持率は25%から36%に上がったとプロアニオ。
 「就任して2年間でこれだけの支持率を得た大統領は、これまでのエクアドルにはいなかった。どうしてそれを食いつぶしてしまったのか。彼にはこの勝利をうまく利用する能力がなかったのだ。」
(4月23日キトー発)
(050424La Jornada:Sellaron los militares ecuatorianos el destino de Lucio Gutierrez)

1032アルゼンチンのウェブアンケート(その109)ブラジルとの関係
アルゼンチンの将来にとってブラジルとの関係は大事ですか?(2005/5/3)
  *投票数16.921
     *はい、良好な関係が基本です(12.998)76.8 %
     *決定的なものではないと思います(3.923)23.2 %

1033ポサダ裁判は必要,ラゴス大統領
チリのリカルド・ラゴス大統領は13日、反カストロのルイス・ポサダ・カリレスが犯罪に関係した証拠があるなら、テロに関して2つの基準があってはならないと言明した。これはカストロ議長の問いかけに対して答えたもの。
大統領はさらに、ホセ・ミゲル・インスルサOEA事務総長に対して、その姿勢を明らかにするよう求めた。
 カストロは12日夜、ポサダの裁判を断念しベネズエラの裁判に委ねることを明らかにした。
(サンチャゴ発)
(050513La Jornada:Aboga Lagos por juzgar a Posada Carriles)

1034軍が見放したグティエレス大統領、エクアドル(その3)
司令官ルイス・アグアスは20日の午前6時半、会議を収集し、軍の高官が全員集まった。国内のプレス関係者はこのニュースが大統領官邸に正午頃届いたという。「終わった。」大統領官邸を警護していた兵士が言った。
 軍の決定は単純だった。海軍の長がルシオ・グティエレス大統領についたが単独だった。最後には残りの意見に従い、大佐の退陣を決めた。
 陸軍の中にも意見の違いはあった。特定の部隊はグティエレスを支持していた。しかしこれも最後には合意ができた。
 60人の下院議員が投票をする10分前に、統合参謀本部長ビクトル・H・ロセロは次のように言明した。「エクアドルを平和な状態に戻すために、大統領の支持を取りやめるとの厳しい決定を下した。」
 午後1時半、60名の下院議員(全体で100名)は、市民や軍の中では既に決まったことだと受け止められていたグティエレスの罷免を投票で決定した。
しかし、新大統領アルフレド・パラシオについては、軍が支持をすることに時間がかかった。
(4月23日キトー発)
(050424La Jornada:Sellaron los militares ecuatorianos el destino de Lucio Gutierrez)

1035「統一のための会合」を延期、ボリビア大統領
ボリビアでは、カルロス・メサ大統領が「ボリビア統一のための会合」を延期したことから、新たな危機が始まった。
 大統領は10日、新炭化水素法の署名を拒否し、政治、司法、社会各勢力の集会を13日に開催することとし、参加を呼びかけた。
 しかし、多くの政党、司法が参加しないことを決めた。
 「こうした状況では、延期する以外の選択肢はない。」ホセ・ガリンド官房長官は言明した。
(5月13日ラパス発)
(050514La Jornada:Suspende Carlos Mesa decisiva junta con los partidos y los poderes Legislativos y Judical)

1036土地なし農民の芸術(1)(050502)
ブラジルの「土地なし農民運動」が、ゴイアニアからブラジリアに向かって、300キロの行進を始めた(このブログ984)。数千人のデモ参加者は、2週間の行動を通じて農業改革の加速を求める。
(050502BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Arte de los Sin Tierra)

1037ピョンヤン、防衛のための核兵器を増加
 北朝鮮は11日、防衛のための核兵器を増強する目的で、ヨンビョンの核リアクターから燃料棒8000本を引き抜くことを明らかにした。
日本駐在のト-マス・シーファー、アメリカ大使は、北朝鮮が核実験をする準備を始めたと言明した。一方、韓国は懸念を示し、ピョンヤンに6か国の多国間協議に戻るよう求めるとした。
 ヨンビョンの核設備は1994年のアメリカとの協定で停止していたが、2002年10月アメリカが、北朝鮮が協定に反してウランの濃縮を行っていると非難したため、協定は破棄となった。
<数少ないアジアのニュースです。要約になっています。>
(5月11日ソウル発)
(050512La Jornada:Anuncia Pyongyang que aumentara su arsenal atomico para defenderse)

1038ピョンヤン、韓国に交渉再開を提案
 北朝鮮は14日、1年前に中断した韓国との南北会談を来週両国の国境近くで行うよう提案した。
 会談は5月16,17日に作業部会のレベルで行いたいとしている。
 韓国は原則としてこれを受け入れる意向である。
<数少ないアジアのニュースです。要約になっています。>
(5月14日ソウル発)
(050515La Jornada:Propone Pyongyang a Seul reanudar el diaglogo, suspendido hace un ano)

1039軍が見放したグティエレス大統領、エクアドル(その4)
 26日にエクアドル議会が開かれれば、何かが決定されるだろう。
 2日前、議員たちはキトーの「山のアウトロー」から身を守るために、海岸地方のグアヤキルで議会を開催しようとする意見に任せていた。一方、元の大統領フェルベス・コルデーロは彼の傘下の議員は首都で開きたいとし、その保証をパラシオ大統領に求めた。
 ところで、ルシオ・グティエレス大統領を引き下ろすのに賛成したのは、キリスト教社会党、民主左翼、パチャクティク行動で、彼らは新たな勢力図を描くだろう。
 パラシオと議会の多数派は、自らを議会の「自浄」と呼んでいる。しかし粛清と呼んだ方が適当だ。自浄派は、「独立派」を作るために元の党を離れた約20人の議員を解任投票したからだ。
当時の議会の多数派は、議論の多かった「司法改革」をグティエレスに許した。
今度はそれを後戻りさせるだろう。。
 議会の「自浄」の目的は、グティエレスと組んだ政党が再び多数を占めないようにすることだ。
罷免した議員の代わりが呼ばれ、民主左派は5人となり、議会議長を占めるだろう。
 プロアニオは言う。「彼らは人々を欺き、好ましくない人間を追い出したと思わせたいのだ。」と。
<脈絡が分からないため、この部分は機械的に訳しました。間違っている可能性も。そのうち脈絡が分かるようになるでしょう。>
(4月23日キトー発)
(050424La Jornada:Sellaron los militares ecuatorianos el destino de Lucio Gutierrez)

1040土地なし農民の芸術(2)(050502)
壁、モザイク、碑などによって、土地なし農民運動(MST)は20年前の設立以来人々の注目を集めてきた。MSTはメンバーが百万人で、数十万の人々に土地を与えた来たことを明らかにしている。しかし、地主や警察と対立し、道は険しい。
(050502BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Arte de los Sin Tierra)

1041軍が見放したグティエレス大統領、エクアドル(その5/終)
 しかし、そうした政治家たちを引き続き悩ませるのは、ブラジル大使館に逃げ込んだ前大統領の存在、そしてそのメッセージだ。
 「私は引き続きエクアドルの大統領である。私は心底の正しい気持ちから仕事をしたという平静な気持ちでいる。エクアドルの寡頭政治家たちは、司法を政治と引き離すことを常に望んでいない。」
「皆が出て行け。」と要求した国民はグティエレスの退陣と「自浄」に満足しているだろうか。「アウトロー」たちの反乱は、今後も続くのか、それとも「8日間の花」なのか、これからのテーマである。
 雨の日の午後、大使館の外にいたのは、わずか30人の記者、40人のデモ隊、60人の警官だけだった。
 しかしアウトローが膨れ上がるのは今回だけではないだろう。
<ぶつ切りで済みませんでした。>
(4月23日キトー発)
(050424La Jornada:Sellaron los militares ecuatorianos el destino de Lucio Gutierrez)

1042ディスコ火災のオーナー釈放は「破廉恥」、キルチネル大統領
アルゼンチンのキルチネル大統領は、昨年12月の火災で193人の死者を出したディスコの所有者の自由を裁判所が認めたことから、「破廉恥」な決定だとの見解を明らかにした。
 犠牲者の家族が市街に出て抗議をしており、大統領は、政府は裁判所でこの決定について争うと言明した。
(ブエノスアイレス発)
(050515La Jornada:Vergonzoso, liberar a dueno de disco incendida: Kirchner)

1043先住民居住地を設ける、ルーラ大統領(その1)
 ブラジルのルイス・イグナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領は、アマゾン地域の6000平方キロメートルに、5つの先住民居住地を設けることを明らかにした。
 大統領は、これは先住民コミュニティとの道徳的約束に従うもので、政府はこれまで彼らへの支援を何もしてこなかったことを認めた。この発表は「ブラジル先住民の日」に行われたもの。
 国際アメニティの報告が公になって後、ブラジルでは先住民に関する政策が論議の的になっている。「我々の中の外国人」と題する報告の中で、ルーラは明確・民主的で一貫した先住民政策を維持するとの約束を果たしていないことを認めた。
ブラジルのNGOは、ブラジルは先住民がその生活習慣を変えずに暮らしていける居住地をもっと設けることができるはずだと主張している。こうした施策の遅れは暴力と差別にさらされている先住民をいっそう危険に陥れることになる。
 他方、ブラジルの先住民権利のための組織「先住民の基本権利を監視する組織(FUNAI)」は、国際アメニティに反論し、「レポートは政治的歪曲」を加えているとしている。
 FUNAIはルーラ政権の始めの2年間で新たに48の先住民の土地を登録し、全体で604の土地を先住民のものとして認めたと説明している。また健康、教育、政治参加にも進展があったとしている。
 しかし、先住民グループ代表は、首都や他の地域で抗議活動を繰り広げ、「先住民の4月」と名づけた行動をより積極的に行っている。
(050419BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Lula crea cinco reservas indigenas)

1044土地なし農民の芸術(3)(050502)
この碑は1985年5月24日、サンタ・カタリナ州で初めての土地占拠をしたときの記念である。この中で、MSTのトラックがその土地に向かい、地主が侵入者を追い払うために取り付けたライトを女性たちが外している。象徴的な形で、ブラジルの地図が中央の空白に置かれている。
(050502BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Arte de los Sin Tierra)

1045アルゼンチンのウェブアンケート(その110)国外逃亡者の財産
国外逃亡者の金庫を開けても構いませんか?(2005/5/4)
  *投票数21.991
     *はい、脱税は許すべきではありません(13.871)63.1 %
     *いいえ、プライバシーを侵しますから(8.120)36.9 %

1046先住民居住地を設ける、ルーラ大統領(その2/終)
報告の結論をどう解釈したらよいか。
 もし先住民たちの幼児の栄養不足と死亡率が高いこと、また土地の権利についても深刻な問題があることが本当であるとすれば、ブラジル政府が500年にわたって問題を放置してきたことも本当であろう。
 ポルトガル人がブラジルに来たとき、先住民は数百万人いたと推定されている。その数は、当時のポルトガル人の約百万人を優に超えていたことになる。しかし、少しずつ先住民居住地域が疫病、奴隷狩りで侵されていった。ブラジルの奴隷はヨーロッパに送られ、やはり奴隷に基礎を置く植民地経済を構成することとなった。
さらに、ヨーロッパ人は部族間の文化の相違を利用して、彼らを連携させたり分裂させたりした。
 1955年、先住民人口は12万人になったが、その50年後には43万人となった。この増加率はブラジル全体の人口増加率を上回るとFUNAIは説明している。
 今日、500年間の放置の後、ルーラ政府は先住民権利のための戦いを約束した初めての政権である。
 しかし、放置された彼らのフラストレーションは大きい。予算不足、予算の無駄遣いに加え、先祖から引き継いできた土地で彼らが力をつけるために取られた政策、つまり先住民コミュニティの商業、木材にかかわる利益の保護の失敗などから、先住民問題を短期に解決することが不可能になっている。
 今年2月、パラーの先住民の土地を守ろうとして殺害されたアメリカのドロシー・スタング尼僧の殺害は、政府にとっても先住民にとっても重大な警告だった。
 アムネスティ・インターナショナルの政府批判は、歴史的な視点が欠けていたが、それでも意義のあるものである。
(050419BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Lula crea cinco reservas indigenas)

1047ゲリラ・ボスを引き渡し、ベネズエラとコロンビア
ベネズエラは17日、2月に逮捕したFARCのリーダー、フアン・ホセ・マルティネス(チグウィロ)をコロンビア当局に引き渡す。チグウィロは1995年6月アメリカの僧の誘拐と殺人、それにビチャダでの麻薬への関与で告発されている。
 一方、ボゴタの貧民地域シウダ・ボリバルで2人の子供が殺害され、20人が行方不明になっている。地元住民によると、これは民兵組織の「社会の掃除」によるものだと見ている。
(サンタフェ・デ・ボゴタ発)
(050517La Jornada:Venezuela entrega a Colombia a jefe gerrillero)

1048人権高等弁務官が到着、コロンビア
国連のルイーズ・アーバー人権高等弁務官がコロンビアに到着、公式訪問をスタートさせた。
 この分野で世界で最も重要な人物とされるアーバーは、3日間コロンビアに滞在し、ウリベ大統領と会見、さらに戦乱の影響を最も受けている地域を視察することになっている。
 出発の少し前、高等弁務官は、コロンビア当局が戦闘を止めるために十分な努力をしていないと発言した。
 これに対してウリベ政権は、「残念ながら、高等弁務官事務所側に情報不足がある。2002年にAUCのメンバー312人を捕らえ、2004年には4836人を捕らえた。2000,2001年にはこうした実績が全くなかった。」
 アーバーはまた、ゲリラなどとの交渉を制度化しようとする「正義と平和の法案」について、コロンビア当局が無処罰を放置しない司法制度に期待するとした。
 アーバーは政府との交渉のほか、コロンビアの西、チョコー県のアトラト川地域を視察し、ボハヤ村を訪れる。ここは3年前にゲリラと民兵により119人が死んでおり、数千人の住民は武装グループに包囲されている状態である。
(050512BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Arbour llega a Colombia)

1049土地なし農民の芸術(4)(050502)
サンタ・カタリナの学校にあるこの壁画は、教師と生徒が創ったもの。土地獲得のために戦うMSTの第二世代である子供達を描いている。
(050502BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Arte de los Sin Tierra)

1050土地なし農民の芸術(5)(050502)
この作品は、2000年に1100人の若いMST活動家がお互いの交流を深めるためにブラジル全国から集まった際に造ったもの。活動家は「もう一つのブラジル国旗」という精神的価値を持たせた衣服を寄付した。
(050502BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Arte de los Sin Tierra)

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バックナンバー(1051-1075)

1051土地なし農民の芸術(6)(050502)
この巨大な作品も1051号と同じ一週間の会合の際に造られたもの。協力し合った活動家たちの足跡である。二人が一人を担いで足でスタンプのように押した。
(050502BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Arte de los Sin Tierra)

1052土地なし農民の芸術(7)(050502)
MSTの学校で回収した陶磁器の欠けらのモザイク作品で5か月の作業。現在の様々な町の様子から将来のユートピアの姿までの物語を描いたもの。このモザイクのアイデアを考えた若い芸術たちはMSTの活動の中でも際だっている。
(050502BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Arte de los Sin Tierra)

1053土地なし農民の芸術(8/終)(050502)
モザイクは協力と集団行動のシンボルであるが、民族固有の美を伝えるための手段でもある。
(050502BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Arte de los Sin Tierra)

1054炭化水素法反対の動きも、ボリビア
「社会行動」、「ボリビア労働センター」その他の社会組織が、政府の集会実現の延期の後、社会支配層の「放棄主義的」政策に抗議し、天然ガスの国有化を要求する行進を、16日にラパスに向かって行うことを明らかにした。呼びかけ側は石油井戸の占拠も主張している。
 他方、カルロス・メサ大統領は、17日に炭化水素法に関し「包括的意見書」を議会に提出すると言明した。これは議会と司法関係者がその後、石油問題、知事の選挙選出、地方自治に関する国民投票、憲法集会に関する上記集会の呼びかけに対し、参加に傾いていることを受けたもの。
(5月14日ラパス発)
(050515La Jornada:Se fortalezan en Bolivia acciones contra la ley de hidrocarburos)

1055石油井戸の占拠命令を大統領に求める、エボ・モラレス
ボリビア野党のリーダー、エボ・モラレスは15日、カルロス・メサ大統領に石油井戸の占拠を命じるよう求めた。
 これは憲法法廷が多国籍企業との過去の契約に疑義を示したためで、モラレスは「正常ではなく、違法で、憲法違反だ。」と主張している。
(5月15日ラパス発)
(050516La Jornada:Evo Morales pide al presidente Mesa ordene la ocupacion de pozos petroleros)

1056拒否権を発動せず、炭化水素法:メサ大統領
ボリビアのカルロス・メサ大統領は、5月5日に議会を通過した炭化水素法に拒否権を発動せず、また法案に変更を加えずに議会に戻すことを決定した。
これはホセ・アントニオ・ガリンド官房長官が言明したもので、これにより法律は上院議長の署名により公布されることとなる。ガリンドは、「オルマンド・バカ・ディエス上院議長には他の選択肢はないし、何の決定をする余地もない。上院議長は法を通した立場から自動的にサインするだろう。選択肢はない。」と述べた。
 大統領は3月、この法案は国の利益を損なうため公布しないと言明した。したがって、今回の決定について、「拒否権も発動せず批准もせず、大統領は両手を洗った。」と指摘する人間もいる。
いずれにしても、官房長官が説明したように、「国の統一の危機の中、議会の判断を尊重して、大統領は法律の公布を許した。」これによりここ数週間続いたボリビアの政治的混乱はひとまず終わった。
 しかし、大統領が法案に全くの変更を加えずに議会に戻したことは、政権の危機がまだ続いていることを意味する。
 16日、数万人の人々がラパスに向かい、ガスの国有化を要求して行進している。新法では国有化を全く規定していないことから、こうした抗議行動が今後とも続くと見られる。
17日のラパスは平静だった。
 それでも、ボリビア労働センターの小グループが議会や大統領府のある建物に入ろうとして逮捕された。
 また、議会で大きな勢力を持つ「社会主義行動(MAS)」も炭化水素法が「ボリビア人の利益」に合うよう戦っていくとしている。MASの下院議員ディオニシオ・ヌニェスは、「法律が公布されれば、すぐにこの法の改正要求をする」ことを明らかにした。MASはロイヤリティ18%、税32%の規定をロイヤリティ50%にすべきだと主張してきている。
 また、今後従来より多額のものを政府に払わなければならなくなる多国籍企業の出方も見ていかなければならない。
 こうして法律の疑問点は明らかになったが、政府にとっては依然として大きな問題が残ったままである。
(050517BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Mesa no veta ley de hidrocarburos)

1057反テロのデモ、キューバ
 キューバでは17日、数千人がフィデル・カストロ議長が呼びかけたルイス・ポサダ・カリレスの逮捕、引渡しをアメリカに要求するデモに参加した。
 キューバは、ポサダ・カリレスが1976年キューバ航空へのテロで73人の死者を出した主犯だと主張、ポサダ・カリレスはベネズエラで裁判を受け、拘留された。
CIAの元エイジェントはキューバ生まれの77歳、ベネズエラの居住権を持っている。1985年裁判中にベネズエラから逃亡、現在マイアミでアメリカへの亡命を求めているとされる。
 「まさにアメリカの領土からキューバ国民や国に対してテロの手を伸ばし、制裁を受けている経済を破壊しようとするテロのプロの裁判を要求することは決してやりすぎではない。」カストロは言明し、さらにアメリカのダブル・スタンダードを非難した。
 ポサダ・カリレスの引渡しは、キューバだけでなくベネズエラもアメリカに対して行っている。
 本人は多くのテロへの関与を認めているが、キューバ航空の件は否定してきている。
<写真左:カストロ、写真右:ポサダ・カリレス>
(050517BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Cuba: marcho "contra el terrorismo")

1058ボリビアの声(1):ロベルト、靴磨き(050517)
「我々が政府に要求しているのは、天然ガスの国有化だ。だが政府はとにかくガスを売りたがっている。ボリビアを家族にたとえると、父親が売ろう売ろうとしているが、その子供たちが乞食のように施し者を求めている。」
(050517BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)

1059ボリビアの声(2):シンシア、公務員(050517)
「いまは皆が失うばかりです。お互いに合意もありません。ですから飛び出して好きなことをしているだけです。でも、私たちは国を駄目にしてもいるので、心配もしています。」
(050517BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)

1060「土地なし農民運動」、ブラジリアに入る
<写真左:ルイス・ベルトラーノ97歳とその娘マリア・ルイサが、1万2000人のブラジル土地なし農民運動者と一緒に、ルーラ大統領の経済政策に抗議して昨日首都に着いた。>
 200キロの行進を終えて、1万2000人の「土地なし農民運動(MST)」が16日ブラジリアに着いた。17日、ルイス・イグナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領の農業政策改革と経済政策に対する抗議行動を行う。
5月2日ゴイアス州の州都ゴイアニアを出発した農民は、2006年までに43万家族に土地を与えるとした大統領の公約を実現するように求めている。MSTのデータによると、2003年ルーラが就任して以来、土地を与えられたのはわずか6万家族に過ぎない。
 「なぜ我々は行進するのか?」のタイトルで行進してきたMSTのメンバーは言う。「このペースで行くと、ブラジル全体の土地なし農民450万家家族に行き渡るには150年かかる。」
MSTはこのほか、小規模農業者の生産に対する公的金融の開放、奴隷のように働いてきた大農業制度改革のための憲法改正、政府の「保守的な」経済政策の改革を求めている。
 17日、大統領はこの運動者と会うことになっており、大統領筋はルーラの対応が「白紙ではない」としている。
<写真右:到着した行進(La Jornada:050516)>
(5月16日ブラジリア発)
(050517La Jornada:Entran los Sin Tierra a Brasilia; hoy se plantaran frente al congreso)

1061ボリビアの声(3):バレリア、学生(050517)
「いまは悪い状態です。この先、国がどうなるのかわかりません。このようなことが政治的にも社会的にも私たちに影響しています。...私たちの未来がどうなるかわからないのは、つらい。」
(050517BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)

1062初のラテン系ロサンゼルス市長
 ロサンゼルス市の市長選挙では、民主党のアントニオ・ビジャライゴサ氏が投票の59%を獲得し、同じ民主党所属で再選をねらったジェームズ・K・ハーン氏を破った。
 これで、人口6000人のホコリまみれの国境の村で、クリストバル・アギラルが指揮を執っていた1872年以来、初めてのラテン系(メキシコ)市長が生まれた。
 現在のロスは、人口が370万人のアメリカ第二の市で、47%がイスパノ系だが、23%のみが投票権を持つ。今回投票に参加したのは、ロサンゼルス市民全体で10人に対してわずか約3人だった。
今回の選挙では、ラテン系とアフロ系の支援に頼ったビジャライゴサが優位に立ったが、今後、この両者の連携がアメリカの他の地域にどのように及ぶかが注目される。
<「ラテン」、「イスパノ」は原文のままです。>
(0505018BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Un latino, alcalde de Los Angeles)

1063ボリビアの声(4):マリオ、タクシー運転手(050517)
「この国の現状は、支配階級に倫理観が完全に欠けていることと、彼らの腐敗が原因です。それに、支配階級はいつもこの国の甘い汁を吸っているエリートに動かされている。」
(050517BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)

1064土地改革加速を約束、ルーラ政権
1万2000人の農民は17日、ルーラ大統領に農業改革の公約を果たすよう要求、政府が2006年までに40万家族に土地を渡すために政策を加速させるとの約束を取り付け、18日それぞれの地に向かって帰っていった。
 「我々は重要な進展を見た。」ミゲル・ロセット農業開発大臣と会見した、MSTのリーダーの一人ハイメ・アモリンはこう語った。
ロセットは、政府は目標を達成させる、そのための予算増法案を議会に提出する、大農地の生産性を計り農地改革に向けられるかどうかを決める指標を見直す、と約束した。
 大臣は、ルーラ政権の最初の2年間で11万8000家族が定着したと述べたが、MSTはわずか6万家族に過ぎないと主張している。
 ブラジリアの解放神学のリーダーの一人、レオナルド・ボフは、ジョセフ・ラツィンガー法王が、「赤いシャツを着て、土地なし農民と一緒に行進するのを見るのが自分の「夢」だ。」と語った。「フィーリャ・デ・サン・パウロ」紙の中でボフは、現在のベネディクト16世であるラツィンガー神父が、1969年のドイツで、ボフの理論を発表することを助けてくれた時のように、「開放的」な人に戻ることを望んでいると述べた。
(5月18日ブラジリア発)
(050519La Jornada:Prometa Lula acelerar proceso de entrega de tierras a labrigos)

1065ボリビアの声(5/終):マリエラ、ウェイトレス(050517)
「この国はよたよたで、もう限界です。上に向かう代わりに落ちていきます。国民も大統領を相手にしません。もっとも、これはいまの大統領の責任ではなくて、彼の前の大統領たちのせいでこうなったのですが。」
(050517BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)

1066「正義・平和法」に批判、コロンビアのAI
 コロンビアのアムネスティ・インターナショナル(AI)は、コロンビア政府に対し、「正義と平和の法律」は人権を侵す行為をした勢力の無処罰につながると警告した。
 法案は、武装グループが武器を引き渡して市民生活に戻るための法体系を規定しようとするもの。
 「法案は人権侵害行為の犠牲者の権利を保障していない。」コロンビアのアムネスティ・インターナショナルの調査グループはBBCに説明する。「告発された人間が法廷に出廷させられ、尋問されることを保証する法律プロセスがない。」AIは、こうした保証がなければ、武装勢力の真の武装解除にならないと主張する。
 法案は上下両院が可決し、大統領が署名して成立するが、その可決は、2003年7月に始まったAUCとの交渉結果にかかっているとの見方もある。
<写真左:武装解除が保証されるか?写真右:暴力の犠牲者は補償されるか?>
(050426BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(AI critica "ley de justicia y paz")

1067キューバの反テロ・デモ行進(2)(050517)
<写真右:「テロ打倒!」ハバナのアメリカ利益事務所に向けた大群衆の先頭に立ったカストロは叫んだ。>
<写真中:反米デモに参加した人の列>
<写真右:キューバ当局は100万人が呼びかけに応じたと発表した。>
(050517BBC Mundo:Foto BBC Mundo)

1068ペルー議会政治的判断を回避、トレド問題
ペルー議会は20日、アレハンドロ・トレド大統領が関わったとされる大統領選時の署名偽造事件で、大統領の責任に関する政治的判断をしないことを決めた。
 議会は200人のうち105人が出席、16時間の討議の後、こうした判断をしたもので、検察当局が捜査中の案件であることをその理由とした。
 トレドはくりかえし自身が無関係であることを主張してきた。
 投票に参加したカルロス・フェレーロ第一首相は、「大統領はこの件に無関係で、署名偽造をしたことなどない。」と言明し、「署名の偽造はどの政党でもしていることで、検察は全ての政党を調べるべきだ。」とした。
(050520BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(No habra juicio politoco a Toledo)

1069キューバの反テロ・デモ行進(2)(050517)
<写真左:「これはアメリカ国民に対するデモ行進である。いのちと平和のためにテロに反対するデモ行進である。」カストロは演説の中で言明した。>
<写真中:デモ行進は、1976年73人の死者を出したキューバ航空爆破の責任者とされる反カストロ主義者ルイス・ポサダ・カリレスの引き渡しを要求した。>
<写真右:アメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領は、スローガンの主要標的の一人である。>
(050517BBC Mundo:Foto BBC Mundo)

1070キューバと欧州の関係、再び悪化か
  欧州連合は、「キューバのもっとも良好な友人でさえもキューバに滞在できないようなことが起こるなら」双方の関係が悪化するだろうと警告した。これは、フィデル・カストロ議長が、反政府集会に出席しようとした欧州の議員を拒否したことから、欧州委員会スポークスマンのアマデウ・タルディオが言明したもの。
キューバ政府は、20,21日の両日に予定されている反政府集会に出席しようとしていたチェコの上院議員とドイツの会員議員を国外に追放した。
 チェコのカレル・シュワルツェンベル上院議員は、泊まっているホテルから警官に連れ出され、ヨーロッパ行きの航空便に乗るよう指示された。ドイツのアーノルド・バーツ下院議員も同じような措置を受けた。二人は「市民社会を推進するための集会」に招待されていた。
 これについて、こうした措置は「全体主義の行為だ。」と欧州は反発している。
また、シュワルツェンベルは、「旧ソ連や旧ユーゴへの人権ミッションに参加したが、法に反しない限り、こうした問題は一度も起こらなかった。」としている。
さらに今週初め、欧州議会の二人のポーランド下院議員が「好ましくない人物」として、入国を拒否された。
「欧州の対キューバ政策の変化が何の結果ももたらさなかった。」二人のポーランド人、ヤセク・プロタシエウィツとボグスラウ・ソニクは、欧州外交責任者ハビエル・ソラナに向けた手紙の中でこう表明した。
 イタリア政府は、ローマ駐在のキューバ大使を呼び、「コリエレ・デラ・セラ」紙の特派員フランチェスコ・バティスティーニが拘留されたことについて説明を求めた。
 ワルシャワでは、ポーランド外務省スポークスマンが、集会に出席しようとした6人のジャーナリストと人権活動家が国外退去にされたことを明らかにした。
 これに対し、ポーランド駐在キューバ大使は、ポーランドのジャーナリストは、旅行ビザで特派員のビザを持っていなかったとの情報を明らかにした。
(050520BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Cuba y la UE vuelven a enfrentarse)

1071コロンビア人が亡命を求める、チリ
コロンビアの左翼ゲリラFARCから逃れてきたとし、ペルーとの国境近くのアリカで亡命を求めていたコロンビア人がサンチャゴに向かった。
 このグループは数家族で、大人29人、子供10人からなり、NGO「我々の権利を守るための目覚め」に属しているという。
(サンチャゴ発050520La Jornada:Chile: colombianos piden asilo))

1072キューバの反テロ・デモ行進(3/終)(050517)
<写真左:キューバは、1997年ハバナの複数のホテルにおける爆破テロは、ポサダ・カリレスの仕業だとしている。>
<写真右:ラウル・カストロ国防省(左)が、行進中のカストロ政権高官を率いる。>
(050517BBC Mundo:Foto BBC Mundo)

1073ブラジルに「メルコスールをお忘れなく」、アルゼンチン
アルゼンチンのラファエル・ビエルサ外相は2日、「南米国家共同体」の前にメルコスールの問題を解決するのが先だと述べた。
 南米国家共同体は昨年12月、南米の政治、通商ブロックとして登場、ブラジルのルイス・イグナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領は、「(シモン・)ボリバルが夢見た統合」を追求するべきだと強調した。しかし、この会議の開会式にアルゼンチンのネストル・キルチネル大統領が欠席したことは、ブエノスアイレスがそうした熱狂的「主役」に必ずしも賛同していないことを示している。
 ビエルサ外相は、ブラジルのより広範なブロック形成の努力を忘れてはいけないが、メルコスールが解決すべき現実の問題を抱えていると指摘した。
 両国政府の不和の噂がブエノスアイレスに流れたのは、ルーラ大統領がエクアドルのルシオ・グティエレス前大統領の亡命を受け入れることによって、同国の政治危機に介入した時である。
 さらに2日、ブラジル大統領は、自国が南米で最大の国であり、最高の技術力を持つ故に、リーダーシップを取るべきだと言明した。
 アルゼンチン国内では、ビエルサ外相が、同省の高官を集めメルコスールの二つの主要国の関係を検討したことを明らかにした。アルゼンチンの新聞は、対ブラジル外交政策に変化があるかもしれないと推測しているが、ビエルサはルーラの地域リーダーシップについては議論していないと述べた。
 アルゼンチン外相が認めたアルゼンチンとブラジルの唯一の相違は、世界貿易機構の理事選出である。
 ブラジルはルイス・フェリペ・デ・セイサス・コレア氏を推薦、これに対しウルグアイがカルロス・ペレス・デ・カスティージョ氏を推し、4カ国が構成する通商ブロックであるメルコスールから二人の候補者を出したことはメルコスールの分裂と受け止められかねない様相を呈した。
 アルゼンチンはウルグアイの候補者を推し、結局ペレス・デ・カスティージョが当選したが、ブラジルの候補者が敗れたのはブラジルの失敗と受け止められている。
<写真左:ビエルサ外相、写真右:ルーラ大統領>
(050502BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Argentina "recuerda" el Mercosur a Brasil)

1074アルゼンチンのウェブアンケート(その111)「訴因時効法」無効の判断は?
「訴因時効法」無効の判断が出ていますが、どう思いますか?(2005/5/5)
  *投票数20.191
     *賛成です(14.541)72.0 %
     *反対です(5.650)28.0 %
(注)「訴因時効法」についてはブログ1011番をご覧下さい。

1075アルゼンチンのウェブアンケート(その112)給与アップがありましたか?
政府の制令で決めるものは別として、最近あなたのサラリーは上がりましたか?(2005/5/8)
  *投票数18.964
     *はい、上がりました(4.269)22.5 %
     *いいえ、前と同じです(14.695)77.5 %

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バックナンバー(1076-1100)

1076軍秘密墓地を調査、ウルグアイ
 1か月前からモンテビデオ市周辺の陸軍大隊用地を調査をしていたウルグアイの科学者グループが、軍事独裁時代(1973-1985)の秘密墓地の跡地から最初の骨の数辺を発見した。
 これは「エル・オブセルバドーレス」紙が明らかにしたもので、最初の発見は、技術者が陸軍13大隊の用地に入ってから3日後のこととなった。
 発見されたのは6つの細片で、その中に小さな骨が含まれていると同紙は報じている。
 技術者は、そこの土が4,5年前にかき回されたことを確認している。これは2000年8月、軍事独裁時代の行方不明者や殺害された人々の行方を調査するため、当時のホルヘ・バジェ大統領が「平和のための委員会」を設け、それが機能し始めた時期に当たる。
(モンテビデオ発050520La Jornada:Rescatan piezas oseas de un cuartel uruguayo)

1077アルゼンチンで給与改善を要求
アルゼンチンでは20日、銀行、政府、大学などでストによる抗議活動が行われている。これは職員が賃上げを要求しているためだが、一方、中等学校では学生が設備の老朽化に抗議して学校を占拠している。
(ブエノスアイレス発050520La Jornada:Protesta en Argentina)

1078「自由」を求める、キューバ反体制者
 「自由を!」、「カストロを倒せ!」
 約200人の反体制グループが20日、ハバナの郊外の農園で開かれた「市民社会を推進する集会」で叫んだ。
 主催者のマルタ・ベアトリス・ロケは、政治犯の釈放のために歌ったあと、演説した。「これは民主勢力の勝利だ。」
 この集会への外国からの出席が重要だったが、アメリカのビジネス関係者が出席したのみだった。欧州からの13人の代表は、会場に着く前に当局によって国外に出された。
 キューバ政府は公式なコメントをしていないが、フィデル・カストロは今週、反政府側が金をもらっているとし、彼らには全員アメリカから金が出ていると言明した。
 BBCハバナのスティーブン・ギブズは、この会合を支持しているのは強硬派で、彼らはアメリカのキューバ経済制裁を支持していると説明している。
 一方、主催者側はアメリカからはいかなる支援も来ていないとした。
 しかしながら、アメリカからは、「キューバはまもなく自由になるだろう。」とのブッシュ大統領のメッセージが届いた。「解放への希望がそれぞれの心の中にあれば、どんな専制者も永久に権力を維持できるわけではない。」とブッシュは録画の中で述べた。
 参加者はこれに応えて、「ブッシュ万歳!」と叫んだ。
 キューバでは、すべての反体制派がこの集会に参加したわけではない。キリスト教自由行動のオスワルド・パローは、「すべてはキューバ政府が演じた欺瞞だ。」と語った。
 集会が行われた農場には移動式シャワーと3台の演壇が設けられた。この場所はもう一人の反体制派フェリックス・ボネの住居近くにあり、そこへのアクセスには当局のコントロールがなかった。
<写真左:キューバ国歌を歌う。中央がマルタ・ベアトリス・ロケ。写真右:米国利益代表部のジェームズ・メイスン>
(050520BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Pide "libertad" en Cuba)

1079アルゼンチンのウェブアンケート(その113)政治と宗教の確執
政府と協会の確執を心配していますか?(2005/5/9)
  *投票数23.135
     *はい、大変心配しています(3.773)16.3 %
     *はい、ある程度心配しています(2.631)11.4 %
     *いいえ、全く心配していません(16.731)72.3 %

1080民兵組織に青信号、コロンビア
コロンビアのアルバロ・ウリベ大統領は、極右民兵組織を政治的に認める条項を上院が承認したことを歓迎した。コロンビア政府はこの組織と武装解除の交渉中である。
 一方、この民兵により3人のジャーナリストが死の危険にさらされており、コロンビアだけでなく世界で強い反発を生んでいる。
(サンタフェ・デ・ボゴタ発050519La Jornada:Colombia: luz verde a estatas politico a paramilitares)

1081土地なしの生活、ブラジル(1)(050519)

1万5000人の土地なし農民の集団が今週ブラジリアに到着、リーダーたちがルイス・イグナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領に会い、農地改革を要求した。ゴイアニアからの行進は途中、アマゾンの村で見捨てられた女性の近くを通っていった。
(050519BBC Mundo:Foto BBC Mundo(Vidas sin tierra)

1081土地なしの生活、ブラジル(1)(050519)
1万5000人の土地なし農民の集団が今週ブラジリアに到着、リーダーたちがルイス・イグナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領に会い、農地改革を要求した。ゴイアニアからの行進は途中、アマゾンの村で見捨てられた女性の近くを通っていった。
(050519BBC Mundo:Foto BBC Mundo(Vidas sin tierra)

1082キューバ、メキシコに情報を求める:ポサダ・カリレス問題
キューバのフィデル・カストロ議長は19日、メキシコに対し再び公式に、「役所仕事」ではなくルイス・ポサダ・カリレスがアメリカに入った経路を明らかにするよう求めた。
 4月11日以来、カストロはポサダが中央アメリカからメキシコのキンタナー・ローを経てアメリカに入ったとの見方を確認するよう求めてきた。
 ポサダは現在、テキサスに拘留中で亡命に関する決定を待っている。
 メキシコ政府官房次官のアルマンド・サリーナスが19日、ポサダが非合法でメキシコに入った情報を認め、「何が起こったかは知られているが、どこを通ったかは知られていない。そう、質問する価値がある。」と言明したのに対して、19日夜カストロはビセンテ・フォックス大統領の政府に対し、「どこを通ったのか知っているなら、どのようにしてそれを知ったかを説明してくれるのが親切で名誉あることだ。」と要求した。
 カストロは、中米からメキシコのルートに関し、イスラ・ムヘーレスから海路を使った新聞報道の説とカンクンとベリーズからテキサス州ブラウンズビルに向かって陸路を使った反カストロ派の説を示唆した。
<写真はポサダのテロの死者の父親ジュスティーノ・ディ・チェルモ、昨日ハバナで>
(5月19日)
(050520La Jornada:Pide Castro a Mexico informar "sin papeleo" sobre el paso de Posada)
(写真:La Jornada)

1083メサ大統領への圧力が高まる、ボリビア
 天然ガス国有化、国会の閉鎖を求める住民や組合の活動が、炭化水素法の成立を許したカルロス・メサ大統領への圧力を高めている。
前大統領失脚のきっかけを作ったエル・アルトの住民が、いくつかの道を下ってラパスに向かっている。ラパスのサン・フランシスコ広場では1万人の集会が、ガス国有化、国会閉鎖、メサ辞任と大統領選の前倒しを要求し、警官と衝突した。
<エル・アルトから来たデモ隊が、ラパス中心で警察の警護ラインを突破しようとして衝突した。>
(5月16日ラパス発)
(050517La Jornada:Jornada de protestas en Bolivia aumenta la presion sobre Mesa)

1084ホーチ・ミン・ルートの建設に参加した:キューバ大佐の回顧
キューバは23人のキューバ軍人が、ベトナムのホー・チ・ミン・ルートの建設に参加していたことを明らかにした。このルートは、ベトナム戦争(1965-1975)でベトナム軍の神出鬼没の活動に役立ったとされる。
この秘密行動のメンバーだったキューバのロベルト・レオン・ゴンサレス退役大佐は、「フベントゥ・レベルデ」紙のインタビューで、初めてこの事実を明らかにした。
 レオンは、キューバ革命時の軍人でその後しばらくしてアンゴラで死去したラウル・ディアス・アルグェイジェスの命令を受けた。
 1973年9月、フィデル・カストロがインドシナ半島の南の戦闘地帯を訪ね、当時首相フアン・バン・ドンと、50年代のフランスおよび70年代のアメリカの侵攻を拒んだ伝説的将軍ボー・グエン・ザップと会見した。
 ベトナムのリーダーはカストロに、当時1万6000キロにもなっていたベトコンの秘密ルートを示す地図を見せ、それを拡大するための要員の訓練、設備の提供、訓練者の派遣をキューバに要請した。
 その年の暮れ、43人のベトナム軍技術者がキューバを訪問、ハバナ東にあるラ・コカ(ダム)にある防御設備やキューバの東部オルグィン州ノピナーレス・デ・マヤリー山を巡り、建設のための訓練を受けた。翌年、キューバの訓練要員がベトナムに到着、日本で買った建設機器、資材が船で到着した。
 レオンは話の中で、ベトナム兵と毎日2キロ歩いて川に行き、流れに逆らって船外モーター付きのカヌーを操ったこと、苦労して大岩に上ってセルバを見渡したことなどを語った。
 こうした数多くの記憶の中で、レオンはルート建設のために働いていたベトナム女性を思い出す。「山の絶壁にしがみ付き、山の勾配で槌と鏨を使っていた。」
 1975年4月、理論教育が終わり工事が始まり、ついに2420メートルの道路が完成、ほとんど山の中のルートだった。
 ある朝、激しい労働の始まる前、キューバの大佐はベトナム将校から、サイゴンが陥落したと知らされた。
(5月2日ハバナ発)
(050503La Jornada:Cuba revela que participo en la construccion de la Ruta Ho Chi Minh)

1085土地なしの生活、ブラジル(2)(050519)
これから数回、土地なし農民の5年間のキャンプ生活の映像を掲載する。
農民は開発不可能(憲法は「強奪可能」(直訳)と規定している)と考える土地を占拠する。
ルーラ大統領は34万家族を定着可能にすると約束したが、まだ6万に過ぎない。
(050519BBC Mundo:Foto BBC Mundo(Vidas sin tierra)

1086石油生産の目標を達成できず、ベネズエラ
ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領は、ベネズエラの石油生産が目標を日量10万バレル下回っていることを初めて認め、サボタージュが起こっている可能性を調査していると述べ、同時に国営石油会社PDVSAの責任にも言及した。「我々は「フル操業」している(ことになっている)が、問題を抱えている。」
 チャベスはさらに、PDVSAは最近3か月生産量を上げているが、「OPEPとの合意水準を日量10万バレル下回っている。」これはフル操業に戻るには困難があることを極めて明確に政府が認めたものである。
 2002年末、ベネズエラの石油産業は反政府抗議行動により実質的に停止したことがある。先週ベネズエラ国防相ホルヘ・ルイス・ガルシア・カルネイロは、アメリカCIAがサボタージュに関連しているかもしれないと発言した。
 チャベス大統領は、そうした可能性も調査しているが、目標を達成できない理由を経営問題だと指摘した。ベネズエラは今年東部の資源地帯で、汚職の理由で30人の管理者を解任した。大統領はまた、メンテナンス不足が生産に影響しているかもしれないとした。
 しばらく前から、ベネズエラの石油生産量については論争があり、政府は繰り返し生産は日量310万バレルだと説明してきたが、多くの石油専門家は数値は270万バレルだと推測していた。
(050504BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Venezuela/ petroleo: metas sin cumplir)

1087土地なしの生活、ブラジル(3)(050519)
家族はすぐに家作りを始める。椰子の葉、プラスティック、キャンバスを使った手作りだ。
(050519BBC Mundo:Foto BBC Mundo(Vidas sin tierra)

1088「ブッシュ万歳!」、「カストロを倒せ!」、キューバ反体制派集会
 1959年の革命以来初めて、反対派の勢力が多人数の集会をキューバで開いた。アメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領からのビデオのメッセージが送られ、参加者はブッシュに対し「ビーバス(万歳)!」で受け入れた。
 アメリカ利益代表部のジェームズ・メイスンが「オブザーバー」として出席、ドイツ、日本、ポーランド、チェコ共和国の大使館から外交官が出席し、また領事館からはオランダ、欧州連合代表としてケオン・シゾー、さらにブルガリア、ルーマニア、ノルウェーが参加した。
 ケースンは外国プレスに、「これは民主主義の練習である。」と述べ、自分は外交機関のメンバーとして招かれたと説明した。
 アメリカ・ミッションの経済政治セクション長のダニエル・サインズは、ブッシュのメッセージのためにポータブル・コンピュータを操作した。
 「我々は、ハバナのキューバ国民がアメリカと同様な自由を享受するまで圧力を続けていく。」とブッシュ大統領は述べた。「キューバ国民がラジオ・テレビ・マルティ(アメリカのキューバ向け放送)を通じて、真実をはっきりした声で聞けることを保障するため努力する。また、抑圧的体制が旅行者と海外からの送金者の富を活用できないように努力している。キューバの自由の日までじっと待っているわけにはいかない。キューバの自由の日のために働く。」
 反体制派の一人、レネ・ゴメス・マンサーノがこのメッセージをスペイン語で読み上げると、誰かが「ビバ・ブッシュ!」と叫んだ。これに「ビバ!」が応え、さらに「アバホ・カストロ(カストロを倒せ)!」、「リベルタ(自由を)!」と呼応する声もあった。
完全に正確な情報ではないが、18日から20日にかけてキューバへの入国を拒否されあるいは追放されたのは、以下の通りである。
 スペイン:下院議員1名、元上院議員2名
ポーランド:下院議員2名
 チェコ:上院議員1名
 ドイツ:下院議員1名
 ジャーナリズム関係:ポーランド4名、イタリア1名
今回の集会の参加者は、会合のロジを手伝った100人の活動家の他に105人が登録されている。
 他方、著名な反体制派で参加しなかったのは、オスワルド・パヤー、エロイ・グティエレス・メノジョ、マヌエル・クエスタ・モルーアなどで、彼らはマルタ・ベアトリスの路線と一致していない。さらに、「総連合」の名で出席したブラディミーロ・ロカを通じて出席を通告していたエリサルド・サンチェスは欠席した。
 費用について、ベルタ・ベアトリスは、「亡命している我々の兄弟の支援によった。」と説明した。
(6月20日ハバナ発)
(050521La Jornada:Gritos en favor de Bush y contra Castro, en reunion de disidentes)

1089 3日間の喪に服す、チリ行軍で
チリのリカルド・ラゴス大統領は、アンデス山脈中での軍事訓練で、命を落とした21人の兵士を悼んで、3日間の喪に服す令を発した。
 ラゴスは、兵士達を「平和の英雄」として行う宗教行事を自ら主催すると発表した。
 21日、さらに7人の遺体が見つかり、まだ24人が行方不明である。しかし、厳しい気象条件からサンチャゴ南東550キロのアントゥコ火山周辺地域の捜索は非常に困難になっている。なお、19日に50人の生存者が発見された。
 「チリ国民の全ての心の痛みをあらわしたい。」大統領は語った。「我々は父親として息子を失う辛さを知っている。したがって、彼らに多くのチリ国民の強い抱擁を差し伸べたい。」
 一方で、生存者発見の希望は失われていく。「今後の見通しは錯綜し悪いものとなっていく。」軍指令のフアン・エミリオ・チェイレ将軍は明らかにした。
 チェイレは、「このような気象条件で行ったことのない行軍をさせた。司令部の責任がある。」とした。
 軍通信司令のカルロス・マツァーノ大佐は、行方不明者はラ・コルティーナとラハ湖岸の間にいると述べた。この地域は避難する場所のないところで、兵士は山脈中での訓練を終えて帰る途中、18日の驚くような吹雪に襲われた。
 兵士は433人の新兵大隊に属するもので、1月前に入隊し、初めての訓練に出かけた若者ばかりである。
 低温に耐えられる衣類の準備もなく、入隊1ヶ月でこうした行軍の訓練を受けていないことを知った家族は、抗議の声を高めた。
 「健康な子供を生きて預けたのに、棺桶に入れて返してきた。」1人の老人がロイターの記者に言った。
 「もうこれ以上の痛み、悲しみ、絶望に耐える力がない。寒さの中で何時間も過ごしたとすれば、あの山の中のことを想像して欲しい。」と不明者の母親がテレビに語る。
 「もう4日間も眠っていない。私の兄弟が死んだとは思えない。戻ってくるのをまっている。」女性が叫んだ。
<写真:ラゴス「チリ国民の痛みを伝えたい。」>
(0505022BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Chile: tres dias de duelo)

1090ネプチュン元首相の健康に懸念
 アメリカのヘンドリック・ミーク上院議員は、2004年の反乱のかどでプエルト・プリンシペに入獄中で、25日前からハンストをしているイボン・ネプチュン元首相を訪ねた。ミークによると58歳の元首相の健康状態が心配されるという。
 ハイチの首都への短期訪問で、ミークは「ハイチには耐えがたい人権侵害がある。」とし、ネプチュンとの会見は健康の理由から短期間だったと話した。
 これはハイチ政府が5月12日に明らかにした、ネプチュンの健康は「良好」との情報と矛盾する。
 先週、カリブ共同体(CARICOM)の15カ国のリーダーが、ネプチュンとその他の政治犯の釈放を求めてアメリカの介入を要請した。CARICOMは、ネプチュンの投獄は政治的意図によるものだと説明している。
 ミークは人権侵害は「国際社会が資金的支援を引っ込めることになるだろう。」と強調した。
(050517BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Preocupa la salud de Neptune)

1091検事を殺害、グアテマラ
グアテマラのエリック・ガルベス検事が、同国東部のチキムラ県で何者かにより暗殺された。当局によると、検事はチキムラ市の裁判所から出ようとしたところを武器を持ったものに襲われた。
 重傷の検事は病院に運ばれたが死亡した。
 これはグアテマラ検察に対する2度目の攻撃で、最初は先月、首都東南にあるマラカタンの検事が負傷した。
 犠牲者の兄弟で、新聞記者のアルバロ・ガルベスによると、エリックはこの地域で2年間検事を勤めていた。
(0505017BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Asesinan fiscal guatemalteco)

1092土地なしの生活、ブラジル(4)(050519)
この貧しい家では、MSTのほかのキャンプからもらった食べ物を分け合っている。3人姉妹は始めて小さな肉を食べた。
(050519BBC Mundo:Foto BBC Mundo(Vidas sin tierra)

1093元将軍に判決、ペルー
アルベルト・フジモリ政権時の参謀本部長コラス・エルモサ・リオス退役将軍に8年の刑が言い渡された。
 エルモサはすでに投獄されており、2010年までの刑となる。
 罪状は90年代の武器購入に関し、2200万ドルをコミッションとして受け取ったもの。
(050517BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Peru: condena a ex general)

1094土地なしの生活、ブラジル(5)(050519)
占拠してから5日後、学校ができあがる。この地域では70%のひとが字が読めない。
(050519BBC Mundo:Foto BBC Mundo(Vidas sin tierra)

1095アルベアル、チリ大統領選挙を降りる
 チリの外相経験者でキリスト教民主党のソレダ・アルベアールは、大統領選に出馬しないことを明らかにした。
 これでミシェル・バチェレ前国防相が、与党「民主主義のための連帯」の唯一の候補になることが確実になった。選挙は12月に行われる。
 バチェレは1973年9月11日のピノチェット将軍によるクーデターの後、獄死した元将軍の娘。60%の国民支持率の元国防相は、アルベアールに感謝の意を表した。
(サンチャゴ発050525La Jornada:Alvear retira candidadura en favor de Michelle Bachelet)

1096下院議員11人を罷免、エクアドル議会
 ルシオ・グティエレス大統領の退陣後、エクアドル議会は「自浄」という曖昧な名目のもと、11人の「独立」下院議員を罷免した。
 「独立」議員の共通分母は、既成の政党を離れ、グティエレスと「狂気の」バカラン元大統領を支持する多数派を作ることであった。現在、グティエレスはブラジルに、バカランは8年間亡命していたパナマに再び亡命した。
 議会新多数派によれば、今回の動きはグティエレスなどの追放に動いたキトー市民への議会からのトロフィーだとしている。
 しかし、この決定は議会倫理規定を単純に読んでも疑問の残るところである。
<エクアドル先住民が議会入り口で抗議。「議会から出て行け!」>
(4月26日キトー発)
(050427La Jornada:Expulsa el Congreso de Ecuador a 11 diputados "independientes")

1097土地なしの生活、ブラジル(6)(050519)
キャンプの診療所「チェ・ゲバラ」の二人の看護婦。多くの人が栄養不足や貧困から来る病気に苦しんでいる。このため、政府が土地を引き渡すことを何年も待っている。
(050519BBC Mundo:Foto BBC Mundo(Vidas sin tierra)

1098ポサダ・カリレス、マイアミで逮捕
アメリカの国内治安省は、ポサダ・カリレスを17日14時にマイアミで逮捕したことを明らかにした。48時間拘留されその扱いが決定される。
 アメリカは5月13日のベネズエラの引渡し要求を検討しなければならないが、同省は、キューバなどからの引渡し要求には応えないのが通常だと言明した。
<写真はいずれもポサダ・カリレス>
(050517BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Posada Carriles detenido en Miami)

1099米朝、国連で「接触」
 アメリカと北朝鮮のハイレベルの外交官が6ヶ月ぶりに接触した。これはトウキョウのアメリカ外交筋が明らかにしたもの。
 接触は北朝鮮の核兵器に関する6カ国協議が中断して1年の時期に行われた。
 日本の左派系新聞アサヒは、アメリカが北朝鮮の主権を認め、攻撃することがないことを伝えたと報じた。
 トウキョウのアメリカ大使館スポークスマンは、この「作業レベルの接触」は5月13日にニューヨークで行われたとし、アメリカの北朝鮮へのメッセージに対する反応はなかったことを明らかにした。
 日本の新聞によると、アメリカはこの交渉に国務省の韓国専門家ジョセフ・デトラー二を出席させ、北朝鮮からは国連大使のパク・キルーヨンが出席した。
(5月19日トウキョウ発)
(050520La Jornada: "Contactos" en la ONA entre EU y Corea del Norte)

1100エクアドルについて報告、OEA
  米州機構(OEA)は、「エクアドルで全セクターが参加する広範な対話を早急に進める必要がある。」との報告書を常任理事会に提出した。
OEAの次長ルイヒ・エイナウディは、ルシオ・グティエレス大統領の解任後の制度の危機状況を評価するため、4月26日から30日までミッションを率いてエクアドルを訪問した。
 OEAのレポートは「加盟国がエクアドルと連帯して議会制度を脅かす深刻な危機を乗り越えるべきだ。」としている。
 このミッションは、IEA常任理事会議長アルベルト・ボレア、カナダ、チリ、ガイアナ、ホンジュラス、メキシコ、ベネズエラの各大使とアメリカの代表が参加した。
(050511BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(La OEA se pronuncia sobre Ecuador)

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バックナンバー(1101-1125)

1101アルゼンチンのウェブアンケート(その114)仕事以外の活動の余裕は?
仕事以外の活動をする余裕がありますか?(2005/5/10)
  *投票数18.754
     *はい、その余裕があります(8.807)47.0 %
     *いいえ、忙しすぎます(9.947)53.0 %

1102ポサダ・カリレスの経路、調査の用意がある:メキシコ
 メキシコは20日、キューバから正式な要請があれば、ルイス・ポサダ・カリレスのメキシコ国内経路を調査する用意があると言明した。
 「キューバ政府から正式な調査要請がないが、いずれにせよ我々は調査する用意はある。」大統領のスポークスマン、ルベン・アギラルはこう発言した。「ただ、彼は他の多くの人々と同じように、不法にメキシコに入り、不法にアメリカに入った。」
(050521La Jornada: Mexico, dispuesto a investigar el paso del anticastrista Posada Carriles por el pais)

1103ブッシュを不支持、アメリカ世論調査
アメリカ人の過半数が議会とホワイトハウスのリーダーに失望し、ワシントンの政治家は国民と価値観を共有していないと考えている。
 CNN/USAToday/Gallupが行った世論調査では、50%対46%でブッシュ大統領の不支持が支持を上回り、質問により56%から59%が社会保障政策、経済政策、イラク政策に反対している。、また、59%の人が生活上重要と考えるテーマをブッシュが重視していないと判断している。
 他方、Wall Street Journal/NBC Newsが行った調査では、議会に対する不支持は1994年以来最高で、不支持/支持の比率は51%対33%だった。また議会が市民と価値観を共有しているかどうかについては、否定/肯定が65%対17%だった。
(5月23日ニューヨーク発)
(050524La Jornada:Desaprueba 50% de estadounidenses el desempeno de Bush y legisladores)

1104二つの世界が接近、南米・アラブサミット(その1/2)
ブラジルは、アラブと南米の初めてのサミットを開催し、両ブロックの通商関係を拡大するとともにルーラ大統領の国際的プロフィールを高める。今年のブラジル外交としては歴史的なイベントである。
このところ、ブラジリアの清掃された道路はいつにない様相を呈している。普段は人通りの少ない歩道に、33カ国の代表を警護するため、9000人の兵士が立ち並んでいる。
 独走的だといささか評判の良くないルイス・イグナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領ではあるが、今回のサミットは、大統領就任28か月でルーラが主催する最高レベルの国際会議であることから、準備と大統領の宣伝に費用と手間を惜しまない。
 南米11カ国、アラブ22カ国が代表を送り込み、6月9日から11日まで、オスカル・メイヤーが設計した近代的都市でサミットが開かれる。
 「アラブ?来るとは思っていなかったな。ビン・ラディンをよこさないで欲しいね。」バスの運転手のマノエルが笑いながら言う。マノエルは市の貧しい地域に住み、アラブやその文化を知らない。
 会議を組織する人には、マノエルのようにあまりものごとを知らないブラジル人は大きな心配の種だ。
 イスラム教の習慣は、アルコールを飲み、豚肉を食べ、男と女の身体の接触が日常茶飯事のブラジルのそれとは大いに違うからだ。
「ボーイがカイピリーニャやフェイジョーダ(ブラジル特有の豆と豚のスープ)をイスラム教徒に出したら、それは、ひどく怒られる。」ブラジルのデラックス・ホテルであるブルー・トリー・アルボラーダの支配人マリオ・ディアスはこう言う。
 ディアスは部屋やアラブ人のお客を世話する人員を増強するという。特に男性を、だ。
 ブラジリアはキャンセルもあったものの2000人の顧客を見込んでいる。サウジアラビアのアブダラ・ビン・アブドラジス皇太子は訪問を取りやめた。サウジアラビアのブラジル大使館は、「本当のスイートが足りないため、来訪の人数を減らした。」と説明する。皇太子に代わって、外相のファイザル王子がブラジルに来ることになっている。
 これまでにわかっている参加国は、エジプト、ヨルダン、シリア、リビア、サウジアラビア、ブラジル、パレスティナ、イラク、ベネズエラなどである。
 「このサミットは、ブラジル政府が南米とアラブの国々との関係を強化するという新たな外交政策を確立するために努力してきたもので、我が国外交政策の中で歴史的時代を開くものだ。」アラブ・ブラジル議員連盟の事務局長で、ブラジル共産党出身のジャミル・ムラド下院議員は説明した。
(050510BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Dos mundo se acercan)

1105土地なしの生活、ブラジル(7)(050519)
貧困は身体を弱らせる。この乳児は風邪で死んだ。土地を耕すことができても、タネや技術がなければ空腹と絶望の淵にいることには変わりがない。
(050519BBC Mundo:Foto BBC Mundo(Vidas sin tierra)

1106解放の神学は過去のもの、ベネディクト16世
ベネディクト16世は「ラテンアメリカにおいて、教会の社会的教義が定着するよう働きかけるだろう。開放の神学が既に過去のものになっているからである。」26日ホンジュラスの大司教オスカル・アンドレス・ロドリゲスが明らかにした。
ロドリゲスは、豊かな国から貧しい国への支援増加について、ドイツ外相エアハルト・シュレーダーなどとの対話のためにベルリンを訪れたもの。
(ベルリン発050526La Jornada:Benedicto XVI anclara en AL la doctrina socjal de la Iglesia)

1107アルゼンチンのウェブアンケート(その115)ブッシュ政権の評価
ブッシュ政権をどのように評価しますか?(2005/5/14)
  *投票数16.905.votantes
*賢いです(1.183)7.0 %
     *勇ましいです(610)3.6 %
     *我慢できません(5.066)30.0 %
*侵略的です(8.624)51.0 %
     *その他(1.422)8.4 %

1108二つの世界が接近、南米・アラブサミット(その2/2)
ブラジルの外交団は、ワシントンがこのサミットで何が起こるのかを疑いの目で見ていることを認めた。
 たとえば、会合が高いボルデージで、アメリカやその重要な同盟国であるイスラエルへの批判が向けられることへのアメリカの懸念である。
 こうしたある種のリスクに対して、ブラジル外相のセルソ・アモリムは、最終宣言がアメリカやイスラエルの批判を避けるようにはしていないと述べた。
 だが、そうであっても、ホスト側は最後までイスラエルへの敵意を含んだ最終宣言にならないよう最大の努力を払うだろう。
 ブラジリア大学の国際アナリストであるアントニオ・カルロス・レッサは説明する。「アメリカがこのサミットを懸念する必要はない。これまでお互いにほとんど知らなかった2つの世界間の扉が初めて開くのだから。」
 ブラジル外務省は、これは厳密な意味で政治的な会合ではなく、大陸規模の2つの世界の貿易や文化の交流のための第1歩だと説明する。
 また、ブラジル当局は、メルコスールと湾岸協力協議会(オマーン、サウジアラビア、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦、クウェート)のメンバーが二つのブロック間の自由貿易ゾーンを作ることになり、公式合意は会合でサインすることになろうとした。
同時に、今回のサミットはブラジルを南-南の枢軸にし、「世界の通商に関する力関係を変える」ことになる。このためブラジルは、このサミットが国連安全保障理事会常任理事国入りに役立つことを隠さない。一方ではメキシコやアルゼンチンはこれに公然と反対の声を上げた。
 とにかく、ブラジルの専門家たちは、今回どのような結果になるかわからないとしている。
「アラブとラテンアメリカはお互いにさほど重要ではなかった。だから、このサミットで失うものがあるだろうか。相互関係を多様化するために会合を持つのだと考えればよい。」とレッサはサミットを評価した。
(050510BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Dos mundo se acercan)

1109炭化水素法、ボリビア議会が公布
抗議行動に囲まれ、カルロス・メサ大統領はそれがブーメランとなって返ってくるはずの判断を下した。
 法律を公布もせず、これに対する拒否権も行使せず、大統領は責任を議会の議長に回した。
 一方、これに対して議会は17日午後、修正をせず法を公布した。
 このあとメサは公布された法律の規定を、「行政として施行する」ことを受け入れるとした。
 ボリビアの各種社会運動は、大統領と炭化水素法への攻撃を強めることを決めた。
 今後、すぐにアイマラの農民、エル・アルト市や他の地域から大統領の解任の要求があり、さらに彼らは独自の政治的目標を求めていくだろう。
 一方、ボリビアで操業している石油会社のうちRepsol、British(Gas)は、ボリビア政府への要求を国際的に求めていくことを明らかにした。
 野党リーダーのエボ・モラレスは直ちに、法の改正案を提案した。これに関し数週間前ボリビア最高裁が国際企業との過去の契約が無効であると判断している。
 さらに、一時間後、メサ大統領は閣僚に伴われて姿を現し、炭化水素法の問題は大統領にとっては片づいたとし、「生産的で連帯したボリビア」と題する経済社会プランを説明し、その目的はボリビアに製鉄業を起こし、観光業を振興するものだと説明した。
 メサはまた、この計画を実行するための法律とのパッケージについても明らかにし、これらについては今週以降明らかになるだろうとした。
(5月17日ラパス発)
(050518La Jornada:Promulga el Congreso boliviano la ley de hidrocarburos, Carlos Mesa no ejercio veto)

1110住民2000人が鉱山に乱入、ペルー
 クスコ県ピナールで2000人の住民が、BHBビリントン経営のティンタヤ鉱山の野営地に乱入、鉱山からの利益を社会投資や公害対策に活用するよう要求した。
 会社の副社長ルシオ・リオスは、警察が催涙ガスで応じていると述べた。
 この乱入によって会社の生産に影響を及ぼしているかは明らかでない。
(リマ発050525La Jornada:Dos mil pobladores invaden campanmento minero en Peru)

1111ハイチからの退去を命令、アメリカ
アメリカは26日以降、暴力の危険から外交官家族や労働者をハイチの首都から退去させる用意を始めた。この命令が出たのは、アメリカ大使館車が発砲された少し後のこと。
 国連は2004年2月ジャン・ベルトラン・アリスティッド前大統領が武装蜂起により追放された後、ハイチの治安維持のために平和維持軍を派遣している。
 ハイチでは、武装勢力間の抗争により、昨年9月以降700人が殺害されている。こうした武装勢力の中には、アリスティッドの復帰を要求する者もいる。
(プエルト・プリンシペ発050528La Jornada:EU ordena salir de Haiti a parte de su personal)

1112土地なしの生活、ブラジル(8)(050519)
MSTは、「生き延びる」ような生き方をやめ、集団の決定ができるような持続可能なコミュニティを創設するためには、教育が鍵だと確信している。
(050519BBC Mundo:Foto BBC Mundo(Vidas sin tierra)

1113バスケス政権に初の抗議集会、ウルグアイ
 作家エドアルド・ガレアーノが率いる市民集会が27日夜、衛生、水道などのサービスを引き続き民間企業に行わせるとした左翼新政権の決定に対し、抗議した。
 これは3月1日に就任し、70%以上の支持率を得ているタバレ・バスケス大統領に対する初めての反対の声である。
抗議する人々は、昨年10月の国民投票で表した意志を無視していると主張している。国民投票では、64%の国民が水資源に関する所有権を排他的に国に認めるための憲法改正を支持した。
 しかし、先週行政側が定めた制令では、これまでのUragua社の継続は認めないが、その他の約10社については操業継続を認めたもの。
ところで、ウルグアイの元独裁者フアン・マリア・ボルダベリとその当時の外相フアン・カルロス・ブランコが、ブエノスアイレスに亡命した2人のウルグアイ政治指導者殺害のかどで尋問される。
さらに、この元独裁者は1973年6月27日のクーデターの裁判が中断しており、1972年4月の8人の共産党活動家殺害でも告発されている。
 ブランコは、1976年モンテビデオのベネズエラ大使館の庭で行方不明になった教師エレナ・キンテーロの件で投獄されている。
(5月27日モンテビデオ発)
(050528La Jornada:Encabeza Galeano mitin contra decreto de Tabare Vazquez)

1114エクアドルで「クーデター」の企て?
エクアドル政府は、アルフレド・パラシオ大統領の地位を脅かす「黒い利益集団」がいると非難し、同時に、辞任したルシオ・グティエレス前大統領に近い軍人が絡んでいることを想像させるような発言をした。
 26日、エクアドル国内のプレスは、政府情報関係筋の情報として、4月20日の新大統領就任の2日後、退役軍人がパラシオに対するクーデターを企てたと伝えた。
 ソロン・エスピノサ防衛大臣がこの件を調査中。
(キトー発050527La Jornada:'Intereses oscuros", contra el presidente ecuatoriano)

1115「人種差別的」発言を打消し、フォックス大統領
メキシコのビセンテ・フォックス大統領は、ラテン移民のアメリカ経済上の重要性を説明するために先週行った発言が生んだ米国内の緊張を解こうとしている。
 大統領は、「メキシコ人は黒人さえしない仕事をしている。」と述べ、アメリカの有色の人々から「人種差別主義者」と受け止められた。
 こうした発言への批判に対し、フォックスは「誤解されて残念だ。」と発言した。
 フォックスの発言は、アメリカ上院で可決された米国移民法の強化に反発する発言の中で行われた。法律は、移民者の法律要件として米国当局者が運転免許証を要求すること、また、カリフォルニアからメキシコにかけてカベを作ることを認めている。
 フォックス大統領に対する最大の非難は、アメリカの最も重要な黒人指導者ジェシー・ジャクソン師である。ジャクソンはこの発言を「嫌悪すべき人種差別を内包している。」とした。「二国間の合法的な移民に関する政策、それはそれで必要であるが、それと誤った比喩とを混同すべきではない。」
 アメリカのラジオ放送局とのインタビューで、フォックスは他人を「少し傷つけた」発言に関し遺憾の意を表した。「私はアフロアメリカのコミュニティ大きな尊敬の意をはらっており、この件の発言が誤解されたことは大変残念だ。」
 これに先立ち、大統領はジャクソン師に電話し、「私の発言が傷つけるようなことをしたとすればおわびする。」と伝えた。
 フォックス大統領の発言は、アメリカ国内に強い批判を起こし、国務省でさえも「残念であり、不適切である。」としている。
 一方、メキシコの通信社が伝えるところでは、メキシコ国内では反応が何もないとしている。
(050522BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Fox alivia tensiones "racistas")

1116中東、中国を訪問、トレド大統領
ペルーのトレド大統領は、イスラエル、ヨルダン、パレスチナ、中国を外遊する。これには企業の代表が同行し、観光、投資の促進を図ることにしている。
5月25日にイスラエル、6月2日に中国に到着することになっており、帰国は6月6日である。
 大統領の外遊は、議会がトレドの選挙不正疑惑を取り扱わなくなった決定の直後であり、これだけ長期の外国滞在は大統領の職務を放棄し、あるいは中断させるものだとの批判が野党から出ている。
(050523BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Toledo viaja a Medio Oriente)

1117民主的な制度尊重の精神に欠ける、ラテンアメリカ
ラテンアメリカの市民社会グループは、ドミニカ共和国首都での3日間の会議終了に当たり、ラテンアメリカの最大の弱点の一つは国家の統治問題を平和的に進めることができないところにあると結論づけた。
 ラ米経済社会研究コーディネータのアンドレス・セルビンは、ラテンアメリカではこの20年国家間の紛争は減少したが、貧困などの構造的問題に起因する内部的危機が増加していると説明した。
(5月26日サント・ドミンゴ発)
(050527La Jornada:Faltaen America Latina institucionalidad democratica)

1118ボリビアの挑戦(その1)
 19日の夜、ボリビア議会は同国の9つの州や県の自治に関する国民投票に道を開く概括的な法律を可決した。
 この法律は、国民投票の日程や諮るべき事項については何も規定されていないが、これが国会での投票にかけられたことから、野党「社会主義への行動」(MAS)の反発を受けている。
 議員の過半は法案に賛成したが、国民の多くのグループは、自治について賛成するとしても、それを国民投票で認めるかどうかは賛成しているわけではないないと主張している。
 国民投票は、この国でもっとも豊かな県、サンタクルスが推進しているが、他の県や政党はこの問題は憲法会議で行うべきだとの見解を示している。
 「ある県が彼らの好きなように質問を決め日程を決めて国民投票を実現しようとしている。」MASの下院議員サントス・ラミレスがBBCに対して言明した。「自治の問題は憲法会議で行うべきだ。」
 憲法会議は議会が招集するが、日程は決まっていない。同会議には、自治のみでなく多くの解決すべき課題がある。
<写真:法が成立しても抗議は止まらない>
(050519BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Los desafios de Bolivia)

1119土地なしの生活、ブラジル(9)(050519)
占拠から5年、キャンプには電気と水道が備わった。作物に灌漑ができ、健康状態を改善できるだろう。農民は次に何をするか議論をしている。
(050519BBC Mundo:Foto BBC Mundo(Vidas sin tierra)

1120ボリビアの挑戦(その2)
新炭化水素法が制定されて、これで天然ガス、石油に関する論争が終わったわけではない。
 各セクター、特に鉱山の人々は、19日までに3日続けてラパスの国会と大統領府に向けてデモを行い、炭化水素の国有化を要求した。
 この法の反対者の中にカルロス・メサ大統領がいる。大統領は17日法案を批准もせず、拒否もせず、そのまま国会に返した。大統領は、新法は最終的に国の経済を損なうことになると考えている。石油多国籍企業の負担が大幅に増すからだ。
 一方、MASは反対しており、ロイヤリティを高めるべきだとしている。
 国民投票が求めた課題に国有化の問題がある。新法は国有化を規定していない。国有化は何よりも外国石油企業を追い出すことになる。
 今のところ、国有化に関しては政党の多くは支持していない。
(050519BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Los desafios de Bolivia)

1121ペルーで抗議が先鋭化、大統領は16日間の外遊
ペルーでは農村、都市部とも農民、労働者のストと抗議が重大化しており、この間、アレハンドロ・トレド大統領は16日にもわたる中東、中国への外遊に出かけた。
 農民、公務員、看護婦、市民、アイマラ先住民が、それぞれがそれぞれの要求を掲げている。
 こうした無秩序の中、外遊に出かけた大統領を野党は非難した。
 ペルーの米の生産者は、北部のトゥンボとピウラで無期限のストに入り、セルバのサン・マルティンでは米の価格低下に不満を表明している。これら農民はエクアドルとの国境に近いところで、幹線道パンアメリカーナ・ノルテを封鎖している。
 一方、同じようなストをしているジャガイモ耕作者と政府は合意に達し、4000トンを政府が買い上げる約束が成立、アヤクーチョの道路封鎖が解除された。
 エスピナル州、クスコのティンタカ銅鉱山では多くの住民が、会社の収益を道路、環境などの社会投資に投ずるよう要求して銅鉱会社に集まり、略奪と放火を行っていることから、アングロオーストラリア系の会社BHPビリントン社が安全のため生産活動を停止した。会社は職員をアレキパとクスコに避難させていると発表した。ここでは警官との衝突で10人内外が負傷した。
他方、全国で少なくとも7000人の看護婦が、154ドルの賃金引き上げを要求してナショナル・ストライキの2日目に入った。
 北部の市、トルヒージョでは公務員が労働権の改善を求めて、チリ資本の航空会社ラン-ペルーの支店でタイヤを燃やし、ペンキを投げつけた。
 ティティカカ湖ウロ島のアイマラ住民は、ボリビア自然資源研究所に対し、鳥類、獣類を捕獲することができないとして抗議した。48時間ストを始めた先住民は無期限ストになるとしている。
(5月25日リマ発)
(Radicalizacion de protestas y paros agudiza la crisis en Peru)

1122ボリビアの挑戦(その3/終)
国内の様々なセクターから様々な要求が出ている中で、何よりも重要なことがある。
 ボリビアはラテンアメリカで最も貧しい国の一つで、少数派の白人が政治・経済を長年支配してきた。
 ラパスから20キロ、エル・アルト市のディストリート・シエテ(七区)を訪れてみると良い。多数のボリビア人が厳しい条件の下で暮らしているのを見ることができる。ここには水道がない。住民はすべてが先住民で、コミュニティの井戸を使っているが、衛生面では大きな問題がある。
 また、エル・アルト市のディストリート・ウノ(一区)では、家の中に水道やガスがあって状況はまだましであるが、それでもきわめて貧しい地域であることには変わりがない。
 ボリビア・カトリック大学の政治アナリスト、ゴンサロ・チャベスは、「近年の政治・経済モデルは、社会的テーマ、貧困、差別を取り扱わないことから、危機にある。」と指摘する。
 外部からボリビアに来た人々は、次のことに気づくだろう。
輸入車を運転する人はほとんどが白人であり、街中で食べ物や品物を売っているのはインディオかメスティソである。
(050519BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Los desafios de Bolivia)


1123鉱山労働者の抗議活動、ボリビア
サン・フランシスコ広場を埋める鉱山労働者は、地方自治を審議する国会をストップさせた。
(5月19日ラパス発)
(050520La Jornada:Cercados por miles de manifestantes, legisladores bolivianos suspenden sesion)

1124サンタクルス、自主的な「国民投票」へ、ボリビア
 ボリビアのサンタクルスは21日、8月12日に自治に関する事実上の国民投票を行うことを決めた。
 国内の東と西の意見の対立の中、サンタクルスの「暫定自治議会(APA)」は、自治と知事の選出を含む「この自治の呼びかけ」は憲法の条項に合致していると説明した。
 一方、ラパス市長フアン・デル・グラナドは、「これは法律ギリギリの判断で、国家の統一維持のために危険だ。」と述べた。
最大のガス資源を保有するタリハもサンタクルスに同調した。
(5月21日ラパス発)
(050522La Jornada:Santa Cruz convoca de facto a referendo)

1125アフロ系、ラテン系の連携が生まれる、アメリカ(その1)
 アメリカでは、市民と労働者の権利を守る組織のリーダーが19日、移民制度の改革、労働権の保護、教育の平等、公正な通商貿易を求めて、ラテン-黒人の連携関係が生まれたことを明らかにした。
 これは、ラテン、黒人、白人の広範な連携の結果、ロサンゼルス市長にラテン系のアントニオ・ビジャライゴサが選出されたことに触発されたものである。
 また同時に、これは間接的には、失言を含めて、黒人、ラテン、それに移民組織の活性化を呼びかけた最近のフォックス・メキシコ大統領の発言(ブログ1115番参照)への反応でもある。
19日アトランタでは、ジェシー・ジャクソン師(連携レインボー/PUSH)、アン・マリー・トールマン(法と教育の防衛のためのメキシコ・アメリカ基金会長)、アントニオ・ゴンサレス(アメリカ東南部の投票者の登録と啓蒙のための計画会長)、それにホテル、レストラン組合代表、アフロアメリカとラテンアメリカの市民権組織などが、双方のコミュニティに共通な緊急課題に関して連携すると発言した。
「メキシコ政府の招きで、私はフォックス大統領とメキシコシティーで会見した。メキシコとアフリカ系移民労働者に関する大統領のコメントについては、引き続き議論することになった。」ジャクソンは記者会見でこう述べた。
 ジャクソンはメキシコにはトールマンとともに行ったことを明らかにし、フォックスの発言は、アメリカ国内の「むき出しの傷つきやすい神経に触れた。」とコメントし、さらに「彼の発言は無神経で人を傷つけ、全く価値のない不注意なもので、こうした発言が貧しい労働者家族のために必要な連帯を損なうことを許さない。」とした。
ジャクソンは、また、フォックス大統領がこの発言を遺憾とし、ラテン系と黒人の組織が市民権利のために新たな絆を作ることを望んでいることを明らかにしたと述べた。
 ジャクソンはさらに次のように語った。
 「このような嵐の時代の中、我々は座視しているわけにはいかない。アフロアメリカとラテンアメリカの出身者のために、真に必要で重要なテーマに取り組まなければならない。それは、移民政策の総合的な改革、ドキュメントを持たない人々の問題解決、正当な通商政策、子供たちの平等な教育機会などである。」
 「アメリカの政策はこうした雇用と資本の流失、労働力と安価な製品の流入を生んでいる。アメリカと北米や中米との自由貿易協定は、国境の両側だけでなく世界の各地域で労働者とその家族を搾取している。」
 ジャクソンは続ける。
 「我々はメキシコの労働者が農奴のように働かせ、アフロアメリカ系アメリカ人をスケープゴートにし、グロバリゼーションを通じてどん欲に利益を追求している企業寄り政策に対し、人権政策をもって挑戦しよう。
<写真はジェシー・ジャクソン師>
(5月19日ニューヨーク発)
(050520La Jornada:Nace coalicion en EU para promover reformas en favor de los derechos de negros y latinos)

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バックナンバー(1126-1150)

1126アメリカ人の退去に遺憾の意、ハイチ首相
 ハイチのジェラール・ラトルトゥ首相は28日夜、アメリカの外交官がハイチを引き揚げるとの決定は、「友人の必要ないま大変に残念だ。この措置はハイチにとって大きな衝撃だ。」と述べた。
 ハイチ国民、国連、ハイチの復興に協力している国は、今回の決定を理解しがたいとしている。
(プェルト・プリンシペ発0505029La Jornada:Lamenta Haiti que EU saque de su personal)

1127対米外交関係見直しも、ベネズエラ警告
ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領は22日、アメリカがポサダ・カリレスを引き渡さなければ、外交関係を断絶するかもしれないと述べた。
 これは毎週のラジオ・テレビ番組「アロー・プレシデンテ」の中で国民に向かって話したもので、「アメリカは引き渡しの意志が全く見られない。我々は対米外交関係を見直すだろう。そのために、米国に60日の猶予を与える。」とした。
 ポサダ・カリレスは、ベネズエラ市民権を持っている。
(050523BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Chavez amenaza romper conEEUU)

1128ラパスの占拠が続く、ボリビア
 ラパスの占拠が続いている。デモは過激化し、警官との衝突が起こっている。
 王手をかけられたカルロス・メサ大統領は、2007年8月まで「自分の職務果たしていくことに疑いの余地はない。私は最後の日まで続ける。」とスクレで言明した。
 一方、メサは2人の知事の辞任を認めた。チュキサカのマリオ・ラミレス知事が市民組織の圧力で辞任を申し出たもの。
 これはサンタクルスのハイメ・クルス知事が、土地なし農民グループの要求に対して警察が鎮圧するよう求めている企業セクターのプレッシャーで辞任したのに続き、48時間内で2人目である。
(5月24日ラパス発)
(050525La Jornada:Renuncian 2 gobernadores bolivianos en 48 horas; La Paz sigue ocupado)
(写真:La Jornada)

1129土地なしの生活、ブラジル(10/終)(050519)
コミュニティのリーダーのゴベアがアマゾン原産のカカオの苗を見せてくれる。コミュニティは2005年の地方選挙で初めての候補者を立てることを目指し、また森林保全のキャンペーンを進めようとしている。
(050519BBC Mundo:Foto BBC Mundo(Vidas sin tierra)

1130農民などと合意、ぺルー政府
ペルー政府は、北方地域の農民による道路封鎖、無期限ストなどの抗議を静めることに成功した。
 プーノの農民は政府が要求を聞いてくれたとして48時間の休戦を受け入れた。
 また、トゥンベス、ピイウラ、ランバジェケでは、コメの収穫の最盛期に価格が下がらないように買い上げをするとした。
 他方、経済省はこの地域住民の抗議行動が続くなら、アングルオーストラリア系企業BHBビリントンがティンタヤ鉱山を閉鎖しペルーから撤退するだろうと警告した。
(リマ発050527La Jornada:Acuerdo permite levantar huelga y bloqueo en Peru)

1131アルゼンチンのウェブアンケート(その116)たばこ規制法
たばこ規制法、屋内などの公の場で喫煙を禁止する法律をどう思いますか?(2005/5/15)
  *投票数31.346
     *賛成です(27.582)88.0 %
     *賛成できません(3.764)12.0 %

1132ポサダの入国の記録はない、メキシコ
メキシコ政府はキューバに外交文書を手渡し、その中で反カストロのテロリスト、ルイス・ポサダ・カリレスのメキシコ領土への入国・出国の記録がないとした。
 文書は昨日、キューバからの調査依頼に応える形でメキシコ外務相が作成したもの。
 メキシコのルイス・エルネスト・デルベス外相は、他の多くの中米人と同様、テロリストもドキュメントなしでメキシコに入国したと説明した。
(メキシコシティ発050527La Jornada:No hay registro legal del paso del terrirista por Mexico)

1133「訴因時効法」の憲法違反判断へ、アルゼンチン
アルゼンチンは5日、検事総長エステバン・リチが「訴因時効法」は「アルゼンチン憲法と両立しない。」との見解を述べたことから、同法の憲法違反判断に一歩歩み出した。
 いわゆる「免除法」は、80年代中頃に軍政時代の人権侵害で告発された軍人の責任を免除するもの。
 アルゼンチン検察の長であるリチの見解は、この法律の憲法違反判断を求める明確なメッセージと受け止められている。
 1976年から1983年軍政時代における人権侵害犯罪の解明は、キルチネル政権の最優先課題の一つである。
<写真左:いまだに多くの人々の行方が知れない。写真右:検事総長の見解は憲法違反判断への一歩と考えられている。>
(050505BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Argentina: golpe a "leyes der perdon"

1134行方不明者調査委員会設置を命じる、キルチネル
アルゼンチンのネストル・キルチネル大統領は12日、1976年から1983年の軍事独裁時代のメルセデス・ベンツ(現在のダイムラー・クライスラー)の労働組合員行方不明事件の調査委員会を設けるよう命じた。
 ペロニスタの大統領は、この日1976年から77年の間の行方不明事件の生存者と家族、それに事件を調査したドイツ人新聞記者に会った。
 会合終了後、人権大臣エドアルド・ルイス・ドゥアルデは、家族が大統領に「無処罰に対する戦いを進めて欲しい。」と要望し、会見者の一人、エドアルド・ファチャルは、政府、労働者、企業から成る調査委員会が設置されることを明らかにした。
 1975年10月、メルセデス・ベンツの労働闘争は、ストライキを推進していた115人の従業員の解雇で頂点に達した。
 この中の何人かが、その後の軍政時代に行方不明になった。
(5月12日ブエノスアイレス発)
(050513La Jornada:Ordena Kirchner formar comision por la desaparicion de 14 sindicalistas en 76-77)

1135OEAに民主主義評価メカニズムの導入を約束、インスルサ新事務総長
チリ前内相のホセ・ミゲル・インスルサは、26日OEAの事務総長に就任、ラテンアメリカにおける「民主主義の継続的評価メカニズム」の導入を約束した。
 また新事務総長は、「我々の民主主義の未来のために米州民主憲章の効果的な適用が不可欠だ。」と述べた。これは5月2日依頼、初めての所信表明になる。
 インスルサは、この、メカニズムは各国の政府を評価するものではなく、時間をかけて問題点や欠陥を評価するものであり、運用に当たっては各国を信頼し、干渉と取られてはならないとした。
 これは、各国から批判の大波を受け、特にベネズエラが反対している、アメリカの提案「民主主義モニター委員会」を意識したもので、インスルサは「モニター」という表現はあまり好きではないとした。
 コスタリカのミゲル・アンヘル・ロドリゲス前事務総長の汚職による辞任から8ヶ月、事務総長の不在が続いた。
 インスルサは所信の中で、2002年4月11日のベネズエラ・クーデター、2004年2月29日ハイチのジャン・ベルトラン・アリスティドの追放、それに最近のエクアドル、ルシオ・グティエレス大統領の解任に関し、OEAはしかるべき対応をしなかったことは危険なことだと強調した。
 また、インスルサはメキシコのルイス・エルネスト・デルベスの辞退により選出されることになったが、メキシコとの関係についてプレスに対し、「今後も蜜月関係」を続けるとした。前内相は、1981年から88年までメキシコに亡命、メキシコ女性ヘオルヒナ・ヌニェス・レイエスと結婚し、3人の子供をもうけた。
(5月26日ワシントン発)
(050527La Jornada:Insulza impulzara mecanisumo de evaluacion de la democracio en AL)

1136世銀が一時避難、トランスの火災
世界銀行は、近くの歩道の下にあったトランスの火災から、数百人の職員が一時立ち退いた。
 世銀ビルはワシントンの中心にあり、ホワイトハウスから数ブロックのところにある。
(ワシントン発050527La Jornada:Evacuan el Banco Mundial)

1137アフロ系、ラテン系の連携が生まれる、アメリカ(その2/終)(050520)
その意味でいまやフォックス政権が、彼の連帯の相手先であり、「アミーゴ」である、ジョージ・W・ブッシュ政府に反対するアメリカ国内の先導的な動きの口実になっているのは皮肉なことである。
 しかし、ロスの選挙で起こったことは、もっぱらこのような運動が生み出したものである。
 ジャクソンは言う。
 「これまでの活動の中で最も良い結果は、ロス市長選挙でのアントニオ・ビジャライゴサの決定的な勝利である。」
 「これは我々の連携の成功のしるしである。この努力を何倍にもして、さらに強い連携を実現し、アフロ系、アジア系、ラテン系、それに労働者による、キング博士-セサル・チャベスのあの歴史的な連携を再現しなければならない。」
ジャクソンの脇にいたアン・マリー・トールマンは、「今日から市民権、選挙権に係わる様々な市民団体、地域の弁護士、企業家、労働者が一体となり、政治と政策プロセスに完全な形で参加し、代表していく。」と発言した。
 トールマンはさらに、「米国の国家の安全と経済の活力のために、総合的な移民制度改革が必要である。」と述べ、「厳しい労働をし、アメリカの中で暮らし働いている彼ら移住者の貢献を認めるべきだ。」とした。
 また、今後上述のメンバーが参加した討議セッションを開催し、さらに新たな組織化を進め法的措置を求めていくとし、「新しい多数派の連携」を実現するために、現在ある「人権コーディネータ協議会APRA」と呼ばれているものを組織化するとした。
 一方、ジャクソンは、「貧しい者は真面目に働かないから貧しいのではない。豊かな者は良く働くから豊かなのではない。貧しい人々は努力が足りないから貧しいのではない。これはアメリカ社会の制度とシステムが不平等だからだ。」
 「我々の挑戦は大きなものだ。現政権は、反労働者、反環境、反女性、反市民権利を進める右のイデオロギーで我々を攻撃している。それゆえ、我々の労働の価値を引き下げるような戦いの仕方をしてはならない。我々は正当なシステムにより賃金レベル、健康レベル、教育レベルを引き上げなければならない。我々は国境地域やアメリカ国内における「監視主義(vigilantismo)」に抵抗しなければならない。」
 今年8月6日、新たな連携を支持し、社会正義と人権のための行動を支持する大規模デモを行うことが発表された。
(5月19日ニューヨーク発)
(050520La Jornada:Nace coalicion en EU para promover reformas en favor de los derechos de negros y latinos)

1138アルゼンチンのウェブアンケート(その117)魅力的なブエノスアイレスのためには
旅行者に魅力的なブエノスアイレスにするには何をすべきですか?(2005/5/18)
  *投票数27.270
     *ホテルの収容能力(239)0.9 %
     *清掃(9.667)35.4 %
     *イベント、活動(645)2.4 %
     *治安(14.418)52.9 %
     *プロモーション(1.588)5.8 %
     *その他(430)1.6 %
     *答えなし(283)1.0 %

1139アルゼンチンでエネルギー危機のおそれ(その1)
 この冬、アルゼンチンでは多くの企業や家庭では、ガスがどうなるかがもっぱらの話題である。
 ネストル・キルチネル大統領は6日、「長い間アルゼンチンはガス供給が限界に達する可能性の中で暮らしてきた。」として、このテーマに関する大統領の懸念を明らかにした。
 大統領はまた、これに関する供給企業と過去の政府の責任に言及した。「こうした状態になった背景として、もっと早くに投資をすべきだった。当時の企業や政府から投資の話を聞いたことがなかった。」大統領官邸、カサ・ロサダ(ピンク・ハウス)でキルチネルはこう付言した。
政府内には、昨年エネルギー危機への対応を実施し、ガス供給増加のための工事をしてきたとの主張もある。しかし、専門家は成長する経済による需要増加がアルゼンチンの状態を複雑にしていると指摘する。
アルゼンチンの電力の50%はガスを燃料として発電されていることを示せば、アルゼンチンにおけるガスの重要さを理解できるだろう。
 「基本的に、アルゼンチンにはエネルギー危機が存在するといえる。エネルギー需要が供給の伸びをかなりの程度上回っているからだ。これが続けば、供給の危機に陥る。」スタンダード&プアズ社のアナリスト、パブロ・ルテロが説明する。
 需要増加は、数年間の停滞ののちアルゼンチン経済が加速したリズムで1年半以上も成長し続けていることから起こっている。
 ガスを販売しているサービス・ステーションの持ち主ギジェルモ・エスタフォリーニは、問題は生産が同じリズムで上がっていないからだと指摘する。「ガスの供給は数少ない会社に集中しており、この生産者が供給増加のための投資を行わない。」
(050509BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Argentina teme crisis energetica)

1140高度4000メートルの女性フットボール(1)
2005年ワールド・プレス・フォト・コンクールの受賞者の一人、フランス・プレスの写真家でペルー人のダニエル・シルバ・ヨシサトの作品がいまロンドンで展示されている。写真はペルー・クスコ地方、アンダウアイリジャスにある3850メートル高地の農村チュルバンバに住む女性サッカー愛好家の写真である。その顔が全てを物語っている。
(050601BBC Mundo,Foto:BBC Mundo:A 4.000 metros mujeres, futbol y pasion)

1141アルゼンチンでエネルギー危機のおそれ(その2/終)
 それではなぜ産業やユーザーは、たとえばオイルのような他の燃料に転換しないのか?
 「他の燃料、つまりナフサ(ガソリンのような軽質分)、フューエル・オイル(軽油)、ケロシン(灯油)は値がずっと高くつく。それで皆がガスに集中する。」パブロ・ルテルが説明する。
 昨年、アルゼンチンは不足を補うため燃料をベネズエラから輸入した。今年も同じことを期待している。
 政府は炭化水素供給の増大のために、インセンティブと税の免除を検討しているが、それに加えて、もう一つの手段は、チリへのガス輸出を減らすことである。
 チリはアルゼンチンとの間に5つのパイプラインを所有しており、石油からガスへの依存を高めようとしている。この燃料転換のために、チリはアルゼンチンとの間に合意書を交わしている。
 アルゼンチンの供給カットは、アンデスの向こうの国に快くは受け止められず、チリもこのような変化への対応をしていない。
 アルゼンチン下院、社会党のエクトル・ポリーノは、アルゼンチンのこの手段は乱暴すぎるとしている。「アルゼンチン政府は、チリが他の地域からガスを入手するために必要な十分な時間を与えていない。」
 アルゼンチンがこのような手段を取った場合、協定を守らないことへのチリの不満が起こるだろう。
 しかし、一方でアルゼンチンの炭化水素法は、国内供給の余剰を輸出できると明確に規定している。
(050509BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Argentina teme crisis energetica)

1142ルーラ大統領、議会で一敗
 ブラジルのルイス・イグナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領は26日早朝、議会での敗北を喫した。
 国営企業の腐敗を調査するための委員会を設置する案件が議会で可決された。下院513名のうち、240名、上院81人のうち52名が賛成票を投じた。投票に際し、19名の労働党下院議員のうち少なくとも11人、上院でも与党のエドゥアルド・スプリシーが賛成した。
 15日前、ブラジルの雑誌「Vejo」がビデオを公表、そこでは、郵便関係の高官マウリシオ・マリーニョが企業を有利にするための金を受け取っていた。
(5月26日ブラジリア発)
(050527La Jornada:Reves para Lula en Brasil)

1143「アメリカだけではテロに勝てない」、ラムズフェルド
 アメリカのロナルド・ラムズフェルド国防長官は26日、アメリカは他国の支援がなければテロとの戦いに勝つことができないと言明した。
 「(テロとの戦いは)成果を上げているが、新たなテロのリーダーが生まれ、新しい組織を作っている。」 国防長官は、ペンシルバニア州フィラデルフィアで外務省のグループにこう語り、さらに「世界のマドラッサ(イスラム学校)が、人々に謝った助言を与え、だましながら、人々を訓練している。」とした。
(ワシントン発050526La Jornada:EU no podra ganar solo la guerra al terrorismo: Rumsfeld)

1144「とどまることのない消費主義」を批判、ベネディクト16世
 ローマ法王となって6週間、ベネディクト16世は初めての法王行幸としてイタリアのバリを訪れた。
 15万人の人を前に、法王は「とどまることのない消費主義、宗教的無関心、世俗主義」を非難した。
 ドイツ出身の法王は、カトリック信者に日曜日にはミサに行くよう呼びかけ、再度全てのキリスト教会の統合を呼びかけた。
 キリスト教聖体会議の閉会での挨拶で、法王はイタリアで国民投票の対象になっている人工授精のような現実の問題に触れることを避けた。
(050530La Jornada:Denuncia Benedicto ⅩⅥ el "consumismo desenfrenado")
(写真La Jornada)

1145アルゼンチンのウェブアンケート(その118)お金の支払い
普段、どのようにして支払いをしていますか。(2005/5/20)
  *投票数13.290)
     *現金(7.614)57.3 %
     *デビット・カード(2.911)21.9 %
     *クレジット・カード(2.590)19.5%
     *その他(175)1.3 %

1146多くの国で制度の危機、ラテンアメリカ
 昨年、ラテンアメリカのほとんどの国で民主主義と人権が危機的状態にあったが、これは腐敗、組織犯罪、経済的不安定、治安の悪化が原因の政治の不安定化により、たとえばハイチのように政府を倒そうとする意図を持った勢力が起こっているからである。
 これはアムネスティ・インターナショナルが、2005年の「世界における人権の状態」報告で明らかにしたもの。
 メキシコ部門の責任者カルロス・マリオ・ゴメスは、「米州では女性と女児がその人権を侵される状態が引き続き深刻である。」と述べた。
 レポートは、「この地域では性的暴力が頻繁に行われており、70%のケースは婦女暴行、暴行未遂、不品行の濫用である。」と報告している。
 メキシコでは女性の殺害が、グアテマラでは女性に対する野蛮な行為が国際的懸念を引き起こしている。さらにコロンビアでは「女性は戦闘地域で犠牲になりやすく、女性、女児が性的暴行、性器切断など性的暴力に巻き込まれている。」
 アメリカ大陸では人権尊重は多くの人にとってユートピアのようなものであって、警察による拷問や殺人あるいは恣意的な拘留が日常的に続いているからだ。
 「テロ」や「麻薬」との戦いと一般の犯罪がますます混同され、こうした状態がアメリカとラテンアメリカ、カリブ海との関係を支配している。軍と警察との役割が曖昧になり、ブラジル、グアテマラ、ホンジュラス、メキシコ、、パラグアイなどでは一般的犯罪や社会不安に軍が出動している。
(050526La Jornada:La instituciones de AL en peligro en 2004)

1147高度4000メートルの女性フットボール(2)
ここのコミュニティでは60家族がリャマを育てて暮らしている。女性は家事、家族の世話をし、サッカーをしながら農業の仕事をしている。彼女らはアンダウアイリジャス地域のチャンピオンである。
(050601BBC Mundo,Foto:BBC Mundo:A 4.000 metros mujeres, futbol y pasion)

1148ヤミ給与の支払い、メネム前政権時
アルゼンチンの元国防大臣オスカル・カミジョンは法廷に出廷し、カルロス・メネム政権時(1989-1999)に、ヤミ給与を受け取っていたことを認めた。
 カミジョンはヤミ給与として月3万ドルを受け取っていたが、当時は公務員の「追加的業務」に対する支払いは「合法」であるとの説明のもとに、それが正当化されたと説明した。
 このようにして、カミジョンは一連の法廷出廷において90年代におけるアルゼンチン政府のヤミ給与スキャンダルを明らかにした。
 司法筋によると、カミジョンは当初法廷での証言を拒んでいたが、先週文書を提出し、受け取りを認めた。
 調査によると、メネム政権時のこうした支払いは40億ドルに上るという。
 このような問題は1年前に明らかになっていたが、今回のきっかけは1月前、メネム政権時代の政府高官、マリア・フリア・アルソガライが自身の多重汚職の裁判で、この事実を告白してからのことである。いくつかの公職についていた間の罪状で既に21ヶ月獄にいたアルソガライは、裁判所の判断で先週釈放されたが、これは強い批判を呼んでいる。
 今後、元官房長官ロドルフォ・アエジョがヤミ給与を支払った責任を問われて審問されるほか、さらに当時の外相、経済相を務めたドミンゴ・カバージョ、司法相ラウル・グラニージョ・オカンポの名も挙がっている。
 カミジョン、カバージョ、グラニージョ・オカンポは「公金着服」で告発されており、アルゼンチンの法律では2-10年の刑になる。
<写真左:メネム元大統領。写真右:アルソガライ>
(050517BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Argentina :pago de sobresueldo)

1149ベネズエラ問題を討議、米議会
ラテンアメリカと米国で民主主義が危機にあるとき、腕をこまねいて見ているわけにはいかない、アメリカ議会で議員がこう発言した。
 ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領を批判する議員もあれば、2002年のクーデターで48時間チャベスを権力から取り除いた時に果たしたアメリカの役割から、民主主義を守るためのワシントンのモラルの欠如を指摘する議員もいた。
 これらは下院の「米州における人権の状況に関する公聴会」での発言で、共和党のコニー・マーク議員は、チャベスは「自由と民主主義を信ずる者には脅威である。」と述べた。
 一方、民主党のグレゴリー・ミークス議員はベネズエラの評価について、アメリカによる反対派カルモナの支持は、「民主主義にコミットしているアメリカの権威への打撃となった。」とした。
 共和党のダン・バートン議員は、「ラテンアメリカでは、改革に失敗しているだけではなく、全体主義や専制主義が戻り始めている国も少なからずある。」と指摘した。」
(ワシントン発050526La Jornada:Legisladores estadounidenses debaten sobre Venezuela)

1150アラブ・南米サミット開催、ブラジリア(その1)
 南米とアラブの指導者は5月10日、両地域の関係を強化するためのアラブ・南米サミットで、国連の改革を要求、また富裕国とイスラエル批判し、パレスチナへの支持を表明した。
 この会議には、イラクのジャラル・タラバニ大統領が国際フォーラムとして初めて出席したが、アラブの国々は同大統領に対し主権を取り戻すよう求めた。
 主催国ブラジルのルイス・イグナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領は、各種国際機関の構造が世界貿易のためにより安定し公正なものであるよう求めた。ルーラはアラブ連盟加盟20カ国、南米12カ国の代表を前に発言した。「我々は発展途上国の意見がよく聞かれるよう国際機関の民主化を図らなければならない。」
 会議に参加したメルコスールの国々は、アラブ湾岸の諸国と通商協定交渉を始めるための合意書に署名した。
しかし、ルーラの「経済と通商に関する新しい政治地図」を創出しようとする呼びかけは、米国とイスラエルの批判を受けている。
 ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領は、「帝国主義のどん欲さ」を激しく非難し、これに対抗した古い時代の第三世界のリーダー、ユーゴのチトー、ベトナムのホー・チ・ミン、エジプトのナセルを上げた。「我々は発展途上の国、あるいは後進国と呼ばれることがあるが、私は発展した国、開発の進んだ国、修得した国と呼びたい。」チャベスはアメリカが力で世界を支配しようとしていると主張を繰り返した。
 会議は11日にブラジリア宣言を出して終了することになっているが、ブラジリアのセルソ・アモリム外相は、「あらゆる形のテロに対する全面的な非難」が盛り込まれるだろうが、「海外からの占領に対して抵抗する権利」も認められることになるだろうと説明した。
 これに関し、ブラジリア駐在イスラエル大使のツイポラ・リモンは、アラブ・南米サミットが中東での「平和への努力」に留意するよう求め、最終宣言がテロに対する暗黙の承認となりかねない可能性に懸念を示した。
<写真:上段左からスーダン外相、チュニジア外相、下段左からキルチネル大統領、トレド大統領、ルーラ大統領>
(5月10日ブラジリア発)
(050511La Jornada: Apoyo a Palestina en la cumbre arabe-sudamericana en Brasil)

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バックナンバー(1151-1175)

1151軍中佐が大統領辞任要求発言、ボリビア
政治的不安定の中、ボリビアの軍人がカルロス・メサ大統領の退陣を求めたことから事態はいっそう深刻になった。
 これは、ボリビア軍の2人の中佐がテレビの中で、「ボリビアで官邸には「大統領」がおらず、ボリビアには「政府」がないというような単純なことが起こっているとすれば、我々は共和国大統領の退陣を求める。我々は三軍の中佐の結束した行動をリードしている。」と発言したもの。
 これに対して、三軍を統括する国防大臣は2人の行動を否定、「軍は権利と民主主義の国家を守る。」と言明した。
 一方、ラパス市街をデモするほとんど全ての労働組合、農民、政治グループのリーダーは、いかなる軍の介入にも反対するとしている。
 カルロス・メサ大統領の最大のライバルであるエボ・モラレスは、いかなるクーデターにも反対するが、憲法会議を招集するための社会運動は支持するとした。
 ボリビアの最近のクーデターは、1980年ルイス・ガルシア・メサ将軍が起こしたもので、メサは30年の刑に服している。
(写真左:メサ大統領、写真中:炭化水素国有化要求のデモ>
(050525BBC Mundo:Foto BBC Mundo、BBC Mundo)
(Bolivia ahora el factor militar)

1152聖体の祝日休戦、ボリビア
ボリビアでは聖体の祝日のため、農民の抗議活動は休戦となった。
 ラパスの市街は、炭化水素国有化、憲法会議開催の要求、過激派はメサ大統領の辞任、議会の閉鎖を求めた3日間の占拠、10日間の抗議のあと、市街は平静となり商店は店を開けた。
<写真右:大統領辞任を求めた二人の中佐がインタビューに向かう。写真右:つかの間の平和を享受>
(5月26日ラパス発)
(050527La Jornada:Suspenden campesinos e indigenas de protestaen LaPaz)

1153高度4000メートルの女性フットボール(3)
「当時、ペルーでのコパ・アメリカーナ2004が間もなく開催されるところでしたので、サッカーとラテンアメリカの人々を作品のテーマにしたいと考えていました。ある時、作家の友人からアンデスで女性がサッカーのプレイをしているのを見たと聞きました。そこで行ってみました。それは私の想像以上のものでした。」ダニエル・シルバ・ヨシサトはBBCに話した。
(050601BBC Mundo,Foto:BBC Mundo:A 4.000 metros mujeres, futbol y pasion)

1154アラブ・南米サミット開催、ブラジリア(その2/終)
アラブの参加者は、イラクのリーダーが初めて国際的な大きな行事に参加したことを歓迎したが、同時にイラクは主権を回復すべきだとした。
 アラブ連盟の事務総長アムル・モウサは言う。「イラクの代表を迎えることは我々の喜びである。イラクにおける選挙は統一のための第一歩だ。アラブ諸国はイラクの主権と独立を通じて国家間の和解が成し遂げられることを期待している。」
 一方、イラクのタラバニ大統領は、イラクが外国のコントロール下にあることを否定し、「極く近い将来に」イラク領土の一部を脅かしているテロ勢力を鎮圧するだろうと、AFP通信社に述べた。
 4月7日に就任したタラバニは、会議の開会式のコンベンション・センターで出会ったシリアのワリド・ムアレン副大統領と抱擁を交わした。
 5月9日に各国外相が検討した最終宣言は、「イラクの統一、主権、独立を尊重し、外国からの内政干渉をしないことの重要さ」を強調することになろう。
 アルジェリアのAbdelaziz Buteflika大統領は、「パレスチナ人がエルサレムを首都とすることは主権としての権利があり、イスラエルは占領地域から撤退すべきだ。」と述べた。
 南米のリーダーは、これまで両地域の交流が活発ではなかった通商関係を強化することの意義を強調した。
 これに関し、南米共同体の議長でもあるペルーのアレハンドロ・トレド大統領は、開会式で次のように演説した。「今回の会合は通商、経済問題に限定すべきで、政治的ディメンジョンを加えることは適当ではない。」
 ところで、ブラジルのルーラ大統領の「目立ちたがり屋」に不快感を抱いているとされるアルゼンチンのキルチネル大統領は、サミットの予備会議を欠席した。キルチネルは自分の最大の課題は「アルゼンチンの再建にあり、リーダーシップやヘゲモニー争いを議論することではない。」と言明した。
他方、ユダヤ人の組織はこのサミットを非難し、ブラジリア宣言はテロを「認める」ことになるとし、「自殺テロを明確に非難すべきだ。」と主張した。
(5月10日ブラジリア発)
(050511La Jornada: Apoyo a Palestina en la cumbre arabe-sudamericana en Brasil)

1155アルゼンチンのウェブアンケート(その119)ドン・キホーテを読みましたか?
キホーテを読みましたか?(2005/5/21)
  *投票数12.169
     はい、読みました(5.232)43.0 %
     いいえ、でも読みたいです(3.679)30.2 %
     いいえ、この種の文学は嫌いです(3.258)26.8 %

1156一日の休戦が終わる、ボリビア
一日間の休戦が終わり、先住民、農民の抗議と道路封鎖が始まった。
 エボ・モラレスはカトリック教会に統一と対話のための行動をするよう緊急の呼びかけを行った。
 ニューヨークでは、国連のアナン事務総長が「増大する社会の緊張」に懸念を表し、ボリビア国民に民主的方法で相互の相違を埋めるよう求め、事態解決のための支援を約束した。
(写真左:催涙弾を発射する警官、写真中:抗議、写真右:ラパスと他を結ぶ道路の封鎖>
(5月27日ラパス発)
(050528La Jornada:Termina tregua en Bolivia; reanudan protestas)
(写真:La Jornada,BBC Mundo,BBC Mundo)

1157ラテンアメリカとアラブ世界:データ
 ラテンアメリカとアラブの指導者が両地域の通商関係を増大させようとしている。BBCは、貿易に関するいくつかの経済データを提供する。
・中東地域の貿易における南米の存在はまだ大きくはない。この地域の全輸入に占めるシェアーは3.5%である。
・アラブ世界との貿易額の最も大きい国はブラジルである。2004年、アラブ連盟との貿易額は往復で81億9200万ドルに達した。
 上述の数値は前年に比べると、49.9%の増加である。
 ブラジルからの輸出品は、肉、砂糖、鉄鋼、車両とその部品で、アラブからブラジルへの輸出は石油とその誘導品である。
 ブラジルとアラブとの取引きには建設やサービスも含まれる。たとえば、ブラジルの民間建設会社オデブレヒトは、アラブ首長国連邦に2340万ドルの海洋ターミナルを建設した。
・一方、アルゼンチンからのアラブ連盟向け輸出は、2004年で21億4800万ドルである。
 アルゼンチンからの主要輸出品は、大豆、小麦、トウモロコシ。
・他に輸出額を増加させた地域はアンデス共同体(ボリビア、コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラ)で、19.3%増を記録した。
 この地域の主な輸出品は、バナナ、鉄鋼品、サトウキビ、亜鉛、小麦粉、魚類、コーヒー、穀類、機械部品。
(050510BBC Mundo)
(America Latina y mundo arabe: cifras)

1158OEA事務総長、ブッシュ大統領と会見
ホセ・ミゲル・インスルサOEA新事務総長は、ホワイトハウスでジョージ・W・ブッシュ大統領と会見、民主主義の進展、経済発展に関するOEAの役割、6月5日から7日に開かれるIEA総会について話し合った。
このあとの記者会見で、ブッシュ大統領は米国議会に対して、アメリカ、中米諸国、ドミニカ共和国が署名した自由貿易協定を早急に批准するよう求めた。ブッシュ大統領は6日にも、OEA34カ国を前のこのテーマのメリットについて演説する予定である。
 5月26日に就任したインスルサは、民主主義、人権のほか、「単なる経済発展ではない統合的な発展」が最優先のテーマであると発言している。
(050531BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Insulza y Bush hablan de democracia)

1159高度4000メートルの女性フットボール(4)
午後になるとサッカーの魔力が効いてきて、広場がサッカー場に変わり、皆の顔が輝き出す。
(050601BBC Mundo,Foto:BBC Mundo:A 4.000 metros mujeres, futbol y pasion)

1160エクアドルの教訓
エクアドルに何が起こったのか?
 まず第一に、支配者層の内奥に深刻な分裂が起こっている。
 ドル経済を支持し米州自由貿易協定を支持する海岸側の輸出入業者、金融業者と、国内市場に依存し、キトーや産地を地盤とする未成熟な土地所有者、商人、産業セクターとの対立である。
 また、従来からの右派勢力と、政府の中に力を得てこれに取って代わろうとする勢力との戦いでもある。
 このような相違は地域的な差もあり、グアヤキビルよりも高地において危機を生じている。
 第二に、社会生活を支配し仲介する教会が、僧職の高い層と低い僧の間で垂直的に分裂し、それだけでなく水平的にも分裂していることである。
 さらに軍隊や政党もこれまでになく危機的状態になり、権威を失っている。
 このことは、パチャクティクや一時的に現れた先住民政党や左翼政党を利しているが、それでも、これらは既存勢力に替わるまでには至っていない。
 第三に、司法の全面的な権威の失墜である。モラル面の権威を失い社会から拒否され、選挙公約を破り、嘘をつき、腐敗し、米国の奉仕者となっている行政に操られたのはエクアドルの司法であった。
 こうして、いわゆる「政治の世界」は、市民の「たまり場」と支配層の争いによる国家の危機に分裂した。
 また、統治力の危機も指摘される。
いまや自身を「アウトロー(フォラヒードス=forajidos)」と呼ぶ、都市の大多数の市民が自治の形態で組織化し、体制の外からあるいは体制に反対して政治決定を行おうとする勢力が現れた。
 こうした都市の中の貧困な中流階層は、ボリビアと同じように、先住民と都市市民(特に学生、非組織の若者、軍の下層兵士)の連携により力を蓄えようとしている。
 首都における大衆の会合や市民委員会は、市民の最も活動的なグループが、市街での活動から一歩進んで、政治的空白を埋めようとしている。
 軍はこのような動きを押さえようとして動こうとはせず、大衆の支持を得るために新しい大統領を受け入れざるを得なかった。
最後に上げるべき要素として、ナショナリズムがある。
 先住民がALCAの拒否、マンタの米軍基地撤去、プラン・コロンビアの破棄、石油の国有化、炭化水素を外債の支払いから社会の要求に向けるべきとの主張、小数の富裕層と大規模な貧困者と移民者を生むドル経済の終了の主張をリードしている。
 いまや、大衆の動きは、これまでの25年間に大統領職や公職を務めたものが参加できない選挙を要求している。
 エクアドル人が平和理・合法的にどのような国家を望むのかを決める憲法会議、これが「全員で国を決める」ことにつながるものである。
(4月24日La Jornada社説)
(050424La Jornada:Editorial)

1161人工授精国民投票ボイコットを、ベネディクト16世
ベネディクト16世は、初めてイタリアの政治に関与、同国の枢機卿にカトリックの選択を明確にするため、人工授精に関する国民投票をボイコットするための働きかけを求めた。
 この国民投票は6月12日に行われるが、70年代の離婚、堕胎の論争を上回る緊迫した事態となっている。
(5月30日バチカン発)
(050531La Jornada:Pide Benedicto16 boicotear consulta en Italia)

1162ハイチ兵士への判決を取り消し、最高裁
 ハイチ最高裁は、1991年のクーデター後に犯した人権侵害の罪で終身刑を宣告されていた38人の元兵士の刑を取り消した。
 1994年、民兵がジャン・ベルトラン・アリスティッド前大統領の支持者に対し、貧困地域で行った拷問と殺人行為で15人が死去している。
 38人の多くは判決のあと、逃亡し、亡命先で暮らしている。
 昨年の反乱のリーダーで、アリスティッドの2度目の追放に加わったジョデル・チェンバレンが今回の最大の恩恵者である。
 暫定政府首相のジェラル・ラトルトゥは、判決を確認していないが、ハイチでは政治と司法が明確に分かれており、判決が取り消されたのなら司法が独立してそう判断したのだろうと述べた。
 一方、被害者の弁護をしているブライアン・コンキャノンは、「逆戻りした。」とコメントした。
<写真左:国連平和維持軍、写真右:判決後多くは亡命先にいる。>
(050510BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Anulan condena de militantes haitianos)

1163エクアドル新政権、OEAが事実上認める
OEAはエクアドルの新政権を「事実上(de facto)」認めた。
 OEAのミッションは、今回の危機が2004年12月の最高裁判事罷免から始まったが、問題はそれ以前にさかのぼり1997年以降大統領が任期を全うしたことがないと指摘した。
 エクアドルの状況は、米州民主憲章から逸脱する部分もあるが、OEAから諮問を受けた法律家、憲法専門家は、「憲法遵守への調整がなされている。」とした。
<写真:グティエレス前大統領退陣要求の行動>
(050512BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(OEA/Ecuadorr: reconocimiento "de facto")

1164チリ右派は分裂選挙
チリの右派政党は12月の大統領選で統一候補を立てることが不可能となった。
 2番目の右派政党「国家改進党(RN)」は、企業家のセバスチャン・ピニェーラを支持することを決めた。
 当初RNは前サンチャゴ・デ・チレ市長で、右派最大の独立民主連合(UDI)のホアキン・ラビンを支持する予定だったが、これにより中道左派に対する右派の協力は不可能となった。
(050515BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Chile: se divide la derecha)

1165高度4000メートルの女性フットボール(5/終)
「サッカーは彼女たちにとって苦しいことを忘れさせてくれるもののだと思う。住民は非常に貧しく何事も不足しているために苦しい。しかし、サッカーを10分間プレーすれば、その10分間はずっと笑い続けている。」とダニエル・シルバ・ヨシサトは話す。
(050601BBC Mundo,Foto:BBC Mundo:A 4.000 metros mujeres, futbol y pasion)

1166「アウトロー」の名誉、エクアドル(その1)
 「皆出て行け!」のスローガンのもとに、ラジオやインターネット、それに飛び交う噂によって「アウトロー(forajidos)」と自称するグループが、9年間で3回目という、選出大統領を追放した。
「アウトローで幸せだ。」、「我々は皆アウトローだ。」示威行動をする人々が家々や自動車に配るビラにはこう書いてあった。
 彼らは抗議行動が発生したとき、ルシオ・グティエレス大統領が彼らを「アウトロー」と呼んで以来、自らをそう名乗っている。その後、大きな抗議活動の中、グティエレスは退陣、ブラジルに亡命した。
 彼らの行動がこの国の歴史を変えたと、キトーの当局者は認めており、市は通りの名前や「アウトロー」の記念碑を作ることを決めた。
 キトー市のメトロポリタン協議会は、民主主義と国の尊厳を守るために立ち上がった市民の英雄的行動を称える決定をした。
 抗議活動に使われたポスター、シャツ、写真、プラカード、グラフィックなどが博物館に保存される。
 「人々が皆立ち上がり、自主的に動いた。」決起を引き起こした重要な手段の一つであったコミュニティ・ラジオ「ラジオ・ルナ」のディレクター、パコ・バラスコが話す。「抗議活動では、携帯電話、インターネット、電子メール、ラジオ放送が重要な役割を果たした。」
 「4月13日キトー市長のストの呼びかけがあったが、これは余りうまくいっていなかった。このあと、ある奥さんがカセロラソ(ナベや蓋を叩きながら行う抗議デモ)を呼びかけ、別の人々がそれを支持しようと呼びかけて情報が行き交った。そしてカセロラソは全くの成功となった。」
 ベラスコは言う。「別の日にはラジオの聴取者が「レベントン(風船を膨らませて破裂させること)をしようと呼びかけた。それが広まって人々が外に出て風船を破裂させた。」
 「次は「ロジャソ(訳注:「ロジョ」はトイレットペーパー、トレペを吹流しのようにして意思を表すことのよう)」だった。車や家のあらゆるところにトイレット・ペーパーの吹流しをつけて、「この体制は汚く、清潔にする必要がある。」ことを示した。
(050424BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Homenaje para los "forajidos")

1167アルゼンチンのウェブアンケート(その120)性的表現の番組
性的表現を含むアルゼンチンのテレビ番組をどう思いますか?(050522)
  *投票数26.993
     まだ足りません(2.169)8.0 %
     こんなものです(4.956)18.4 %
     行き過ぎです(19.868)73.6 %

1168反対派集会、即時釈放を要求:キューバ
 キューバ反体制派による「市民社会促進の集会(APSC)」は20日終了、APSCは「平和的戦いの次のステップ」に入ったとする10章の宣言を発表した。
 この中で、主催者は反体制派の無条件・即時の釈放、死刑の廃止などを求めた。
<写真:マルタ・ベアトリス・ロケとフェリクス・ボネ・カルカセ>
(5月22日ハバナ発)
(050523La Jornada:Librtad incondicional a presos opositores, pide la reunion disidente en Cuba)
(写真:La Jornada)

1169元メキシコ・シティー市長に7年の判決
 元メキシコシティー市長オスカル・エスピノサ・ビジャレアル(制度的革命党=PRI)は、数百万ドルの公金横領の罪で7年の判決を受けた。
 これで、エスピノサ・ビジャレアルは、有罪判決を受けた最も地位の高い高官の一人となり、また、70年間のPRI支配時代の汚職で有罪判決を受けた初めての市長となる。
 被告は、1994年から1997年まで市長を、その後エルネスト・セディージョ大統領時代には観光大臣を務めたが、3年後に不正で辞任している。
 2000年8月メキシコからカナダに逃れ、さらにニカラグアに渡ったが、同年11月以降メキシコ政府の要請により拘留のまま留まり、1年後メキシコに引き渡された。
罰金は2600万ドル。
(05050604BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Mexico: ex alcalde a prision)

1170ファレスの事件を取り上げる、メキシコ議会
メキシコ上下両院の特別委員会は、シゥダッド・ファレスでエスカレートする女性殺人事件に関し、大統領との「緊急」の会合を求めた。
 検察は30日、マリア・ロペス・ウルビーナに代えて、ミレイジェ・ロヤッティ・ベラスケスを担当検事に指名した。
 これはアムネスティ・インターナショナル(AI)などの人権団体から、フォックス政権が事件を解決しないまま拡大させていると批判したため。
 人権組織によると、1993年以降300人を超える女性が殺害されており、その大多数はマキラドーラに働く人たちである。
 30日、大統領は事態を過大視せずに事実を調査するとし、「ファレスの事件は対処しなければならないものであり、対処している。しかしこれを公正な次元から見なければならない。こうして大量殺人事件は解決している。」と述べた。「ファレスの事件に我々は怒りを感じている。情報が余り無いまま300-400人の女性が殺害されるのは良くない。」
国連は、シゥダッド・ファレスの状態は人権と正義の観点からメキシコを象徴するものだとした。
 またアムネスティ・インターナショナルは、フォックス政権が犠牲者とその家族を「裏切っている」と非難し、メキシコの人権問題として最悪であるとした。
29日、7歳の女児が暴行され、殺されたことに対し、100人以上がシゥダッド・ファレスをデモ行進した。これに先立つ2日前、2万人がデモ行進し、同市の捜査に不満を示した。
 ユネスコは児童殺人のケースは今年4件であるとした。
 チワワ州検察のパトリシア・ゴンサレスは、週末にセメントで樽詰めにされたこの少女殺人の容疑者は割り出されたとしている。
 メキシコ犯罪研究所によると、シゥダッド・ファレスはメキシコで最も事件の多いところで、一般犯罪、麻薬カルテル同士の争い、組織犯罪が交錯している。
<写真左:シゥダッド・ファレスは連続女性殺人の舞台になっている。写真中:フォックス大統領、写真右:4人の少女が殺害された。>
(050531BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Mexico: Congreso pregunta por Juarez)

1171先住民のエコツアー、エクアドル(その1)エコツアー
 ルシオ・グティエレス前大統領を追放したエクアドルの政治は混乱のままだが、中央から離れたアマゾン・セルバの先住民コミュニティは、いつものように変わりなく動いている。そしていま、彼らはエコツァーリズムのプロジェクトを進めている。
 ジャングルの朝早く、エンジンを付けた一艘のカヌーがコパウアリ河の水面をゆっくりと進んでいく。
 舳先には先住民のガイド、ルベン・シャカイが座り、世界中からやってくる旅行者の小さなグループにアマゾンの秘密を説明する。
生まれついての視力の良さとコミュニティ、セルバに関する豊富な知識で、河の縁にいる様々な鳥類を指差し示す。そこにはオウム、コンゴウインコ、スズメ、またシャンショのように前史時代から抜け出てきた翼手竜に似て翼にかぎ爪を持つものまでいる。
 シャカイ自身は、先住民アチュカル族に属し、アマゾン河流域の最も奥に住んでいる。
 シャカイは、エコツァーのキャンプ地、木造の小屋が集まったカパウィ・エコロッジで働いている。そこは先住民居留地の中心にあり、空路か水路でしかアプローチができない。
 アチュアル族は、かなりの月額使用料を払うこと、2001年に経営権を譲渡することと引き替えにキャンプ地建設の許可を得た。
 アチュアルの前世代の人々までは外部との接触がほとんどなかった。しかし今日、彼らは先祖からの習慣を旅行者に教えようとしている。
 セルバの下には石油やガスの資源があり、彼らの希望は世界の人々がセルバのことをもっと知るようになり、石油会社が資源の開発のためにこの地域に近づくことを難しくすることである。
 「セルバは私たちにとってスーパーマーケットのようなものだ。」とシャカイは言う。「ここには獲物があり、魚が豊富だ。我々にとっては、食物であり、薬であり、道具になる。だが、もし石油会社がここにやって来ると、道路を作り、我々が耐えられない病気を持ってくる。そしてセルバが破壊されるだろう。」
<写真左:アチュアルの人々は観光客が河を守ってくれるよう望んでいる。写真右:「セルバは私たちのスーパーマーケットです。獲物があり、魚があります。私たちはそれを食べ、薬にし、道具として使っているのです。」
(050504BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Ecuador: ecoturismo y los Achuar)

1172先住民のエコツアー、エクアドル(その2)適応
 エコー・ツアーのためのキャンプで働いている人々(料理、掃除、ベッド作り、操縦、ガイド)の半分は、アチュアル出身者である。
彼らの多くはこのキャンプへ来るために数日かけて歩き、ここで1月間続けて働き、それから家に帰って数週間を過ごす。
 ここに従業しているのは、今のところ男性だけである。女性は子供と家に残り、料理、掃除など伝統的な女性の仕事をする。
「新しい生活に移行する際に一番難しいのは、考え方や文化の変化だ。」カパウィ・キャンプのミゲル・カレーラは言う。
「アチュアルの男は料理も掃除もしないし、他人へのサービスをしたことがない。しかし、ここでは何でもしなければならない。時が経ち、優秀な人間を選別して英語や管理の仕事の訓練のために外に送り出せるようになるのももうすぐだ。」
 しかし、アチュアルの伝統的な生活と文化が外の世界に近づいていくとき、どのようなインパクトを与えるのだろう?キャンプでの仕事が終り、家に戻るシャカイは、一緒に来れば、彼らのコミュニティがどのようなものか見せようと言ってくれた。
 彼らには慣れた2日間の道のりのあと、我々はエンジン付きのカヌーに乗った。ボボナサ川を6時間進み、外国人がほとんど行ったことのない、あるアマゾン・セルバ地域に到着した。
(050504BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Ecuador: ecoturismo y los Achuar)

1173先先住民のエコツアー、エクアドル(その3)古いものと新しいもの
チチロタは5,6軒の掘っ立て小屋が集まった村だった。人数は80人くらいでほとんどが子供である。
 我々の注意を引いたのは、古いものと新しいものとの混在である。たとえば、槍と吹き矢を持ったブルー・ジーンズとTシャツの猟師。多くの人は、オオハシの羽で作った人目を引く色のバンダナをし、顔に彩色している。
コミュニティには二人のリーダーがいる。一人は従来からのカシケあるいは精神上のリーダー、もう一人は現代のリーダーであるシンディコ、つまり住民代表である。
シンディコは、共同の作業や狩りを取り仕切るために選ばれる。おそらくこの村の最初の民主主義の証だろう。
 シンディコのイラリオ・クハは、この村の二人がキャンプで働いていることに満足していると話した。「彼らは新しい知識を伝えてくれ、お金は薬や教育に使われる。」
 コミュニティの男性の一人、フェリペ・ウェクは、配管、大工、植物の手入れなどの手仕事いっさいを引き受けているが、ウェクの妻は彼が村はずれの小さな土地を手に入れようとしていることを喜んでいる。
(050504BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Ecuador: ecoturismo y los Achuar)

1174アルゼンチンのウェブアンケート(その121)たばこ規制
たばこが原因で年間5万人が死んでいます。規制を強めるべきでしょうか?(2005/5/30)
  *投票数26.180
     はい、そう思います(22.533)86.1 %
     いいえ、そうは思いません(3.647)13.9 %

1175グローボビジョンに罰金、ベネズエラ
 ベネズエラの検察は、民間テレビ局グローボビジョンに対し、200万ドル以上の税と罰金を支払うよう命じた。
 政府によると、同社は2003年の騒乱の際、ウーゴ・チャべス大統領を倒すため反対派に無料で宣伝を行わせたとするもので、具体的には2002年12月から2003年2月までの63日間に1万3500の情報を流し、ナショナル・ストライキを促したとするもの。
 グローボビジョン側は、これまで無料のスペースを与えたことはあるが、税の問題を起こすような贈与的なものではないと反論し、あらゆる対応をするとしている。
 同社には25日の猶予が与えられている。
(050517BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Multa para Globovision)

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バックナンバー(1176-1200)

1176反政府発言の兵士を裁判に、ボリビア
 ボリビア政府は、カルロス・メサ大統領の辞任を要求した兵士二人について、検察に対し告発するよう求めた。
 二人はフリオ・エレラ・ペドラサスとフリオ・セサール・ガリンド・メンディサバルで、いずれも中佐である。
<写真左:二兵士は告発された。写真右:事態は深刻化するばかり。>
(050529BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Bolivia: enjuiciaran a militares rebeldes)

1177先住民のエコツアー、エクアドル(その4/終)生き残りの道
コミュニティには、キリスト教の伝導団が建てた学校がある。アチュアルにとって教育は彼らの運命を決める鍵である。
 教師は最近近くの村で教職課程を修了したが、彼と同様、村を出た人々が村の次世代を助けるために戻ってくる。
 シャカイも、知識や伝統が手の中から逃れていってしまうものだと知っている。「将来子供たちが私たちと同様な可能性を持てるようになって欲しい。私はアチュカル語とスペイン語が話せ、英語も少しできる。私の知っていることを子供たちに伝えたい。セルバから離れてどう生きるか、家をどう建てるか。子供たちがアチュアルの言葉、伝統、文化を忘れてはならない。これを失ったらアチュアルでなくなってしまうだろう。」
これは、新旧の均衡を要する難しい課題である。
 いまの子供たちが21世紀の知識とつながりを得たとき、いまの伝統的生活様式を維持したいと思うかどうか、誰もわからない。
(050504BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Ecuador: ecoturismo y los Achuar)

1178「アウトロー」の名誉、エクアドル(その2/終)
元大統領のハミル・マウァドを追放したときには、先住民の行動が主役を果たした。しかし、今回の反対運動は別の要因から起こった。
 「行動の主体はキトー市という都市で起こり、中流階級が主人公で、一部は中級の上に属する市民が参加した。彼らは最終的には大衆階級として括られたが。」ジャーナリスト、評論家のキント・ルーカスがこう説明する。
 ルシオ・グティエレス前大統領が最高裁判事の機能を停止し、他の判事を選んだことは、この階層には全く納得できなかった。さらにこれがブカラン大統領の帰国につながったからいっそうである。
 ところで、先住民組織は、グティエレス政権に参加した者もいたために、その分裂のため、今回の活動には余り参加しなかった。
 グティエレスは、2002年の選挙では先住民政党パチャクティクの支持を得て当選したが、その後、同政党はグティエレスと袂を分かった。
 「グティエレスは先住民、特に地方の先住民の支持を得るために、ひいき主義を利用した。これが先住民組織の団結を少しずつ壊し、今回は抗議活動には参加したものの、先住民は全体の中では非常に孤立したものとなった。」とキント・ルーカスは説明する。
 「アウトロー」の現象は、既存の政党と社会・政治運動への拒否でもある。政党や組織のメンバーだったために、アウトローの活動から追い出された者もいた。
 エクアドルの多くのアナリストは、「みんな出て行け。」のスローガンは、3人の大統領を追放したことをよく説明しているとする。
 エクアドルの国際コンサルタントで元情報相のエラディオ・プロアーニョは、「キトーでのこの示威行動は党に疎外され、力と権威のある人に怒り狂い、政治にうんざりした人々の無政府主義的行動だ。」と解説する。
 プロアーニョは、これがパラシオ新政権とエクアドルの政治システムへの挑戦になるとし、「私は新大統領が間違いなく問題に直面するだろうと見ている。彼は「とにかく出て行け。国を治めるな。」と言う人々と対決するのだから。」
(050424BBC Mundo)
(Homenaje para los "forajidos")

1179コントレーラスは語る、チリ
ピノチェット軍政時代に秘密警察の責任者だったマヌエル・コントレーラスが13日、580人前後の逮捕者と行方不明者の運命について語った。
チリ最高裁に提出した2つの文書には、行方不明者のリスト、彼らを逮捕した組織、それに彼らの最後の行く末に関する記載が含まれている。
30年間の沈黙を破って、この元軍人は、多くのチリ人の外国での、主としてアルゼンチンでの運命について明らかにした。コントレーラスは、隣国アルゼンチンで逮捕された者は、最終的にはセメントともに樽に詰め込まれて大洋に投げ込まれたことを明らかにした。
 コントレーラスの弁護士フアン・カルロス・マンズは、「これは司法と協力して、サンチャゴ地域の約500人の人々の逮捕から最終的な運命に関する情報をまとめたものだ。」と述べた。また、本人は、レティヒ報告で知られる「チリ真実委員会」に登録されている逮捕者を元に作成したと話した。
今回の文書の中でコントレーラスは,「DINAは軍の総司令官であり、国家の閣僚を統率するピノチェット大統領がトップであった。」と示している。マンズも、「この警察力はあとで大佐に上がった中佐や軍曹、准尉らが動かしていたのではなく、高度のヒエラルキーがあった。」
それ故、コントレーラスは地位の下位の者は犯した罪について問われるべきではない、彼らは命令に従っただけだとする。一方、自身はDINAの長として、罪もない人々に対して犯した野蛮行為の責任を逃れることができない。」とした。
ピノチェット体制のもと、3000人の犠牲者を出し、そのうち1193人は行方不明者である。
 コントレーラス元将軍は、人権侵害の罪で2度の裁判と判決を受けている。一つは1976年ワシントンでの元外相アルランド・レテリェルとその秘書ロニー・モフィトの殺害で、6年の刑を受け、1995年の仕立て職ミゲル・アンヘル・ロドリゲスの行方不明で、2年の刑を終えたばかりである。
<写真は、左がコントレーラス、右がピノチェット>
(050514BBC Mundo:Foto BBC Mund)
(Chile: habla Contreras)

1180最高裁判事人選の新法、エクアドル
エクアドル国会は、最高裁判事を市民社会のメンバーを含めた委員会で選出するための法律を可決した。
 これにより、司法への政治的影響がなくなることが期待される。政治と司法との混同が最近のエクアドル危機に火をつけたとされる。
(050519BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
Ecuador: nuevas reglas del juego)

1181コントレーラスの文書に論議、チリ
逮捕者・行方不明者の家族のグループ(AFDD)は、コントレーラスが発表した文書は「部分的で不正確だ。」との見解を示した。
 この文書がどこから出たのか、何故コントレーラスがこれを提出したのか、目的は、真実性はどうか、を明らかにするよう求めた。
 また、DINAの創出者の予測しなかった情報はインパクトを与えたが、行方不明者の運命に関する情報は依然として人権を侵害した責任者の手の中にあると主張した。
(5月14日サンチャゴ発)
(050515La Jornada:Desatan polemica en Chile revelaciones sobre desaparecidos de dictadura)

1182クーデターに反発、エボ・モラレス
 ボリビアの下院議員エボ・モラレスは、メサに対するクーデターに反対すると述べた。これはチリの新聞「エル・メルクーリオ」に答えたもの。
 エボ・モラレスは、いかなる専制主義とも戦うとして、「メサが倒れようと倒れまいと、ボリビアと民主主義は倒れない。憲法会議を実現して国を再建することが重要だ。」と強調した。
 ボリビアの官房長官サウル・ララは30日、メサはここ数日、極左の急進派、右派、企業、組合などの、大統領を退陣させようとする「重大な陰謀」に直面していると述べた。
(5月29日サンチャゴ発)
(0505030La Jornada:Se opone Evo Morales a un golpe de Estado en Bolivia)

1183ブロックが続く、ボリビア
ボリビア議会は31日夜の地方自治、憲法会議に関する審議の延期を余儀なくされた。
 下院議長マリオ・コシオは、ブロックで議員がラパスまで飛んでくることができないため、定足数に達しないことを明らかにした。
(050601BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Bolivia: concocan a bloqueo)
(写真:左からBBC050601,La Jornada050601,050602)

1184憲法会議を招集、メサ大統領
ボリビアのメサ大統領は10月16日に日を定め憲法会議を招集した。
 大統領は国民へのメッセージを送り、議会が憲法会議の招集に関する合意ができないことから、極めて深刻な事態を止めるためにこの決定をしたと述べた。
 終日、議会は政党間の対立から招集の決定ができなかった。
 野党MASは、これは地方自治のための国民投票を引き起こすとして反対した。メサの決定に対し、エボ・モラレスは、これは憲法に合致した政治プロセスではなく、抗議を和らげるものにすぎないとした。
 ボリビアの抗議活動は憲法会議を要求して、ボリビアの大部分の道路を封鎖している。
 2日、政府組織は道路の封鎖と公共交通のストで孤立している。また、ラパスは3週間前から様々なセクターによる大群衆のデモで影響を受けている。
 10月16日の地方自治国民投票と憲法会議を定めた大統領令について、その違法性を指摘しているのはエボ・モラレスだけではない。
 企業家は地方自治推進の動きを強めているが、彼らもこれは議会の権限で大統領の行為は憲法違反だとしている。政党のリーダーも同様である。
 2日の議院内での交渉の失敗で、議会はセッションを7日まで延ばした。
 憲法の規定では、メサの招集に合法性を持たせるためには議会の投票が必要である。
(060603BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Mesa convoca Asamblea Constituyente)

1185軍政時代の法制を廃止、チリ
 チリ下院は80年代軍政時代の憲法条項改正を承認した。議会の可決で有効となる。
 この改正により、大統領が軍の最高司令官を罷免できること、上院議員は選挙で選出された者のみで構成することになる。
 後者については、現行では一部の議員は指名され、また、ピノチェット将軍のように大統領が終生上院議員になることが可能であるが、こうした条項が削除される。
 これは軍専政時代の制度に終止符を打つためで、左派、中道、右派とも、ピノチェット時代が終わったいま、このような制度を残すことは馬鹿げたことだとしている。
(050519BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Aprueban reformas en Chile)

1186アルゼンチンのウェブアンケート(その122)男性の魅力
男性の魅力は主に何で決まりますか?(2005/5/29)
  *投票数26.271
     容姿が良いこと(4.526)17.2 %
     知的であること(4.650)17.7 %
     感じが良いこと(6.646)25.3 %
     男らしく紳士的(4.323)16.5 %
     お金があること(5.182)19.7 %
     その他     (944) 3.6 %

1187買収疑惑を否定、ブラジル与党
 ブラジル与党の労働者党(PT)は、同党と連立を組む労働党(PTB)とその下院議員ロベルト・ジェフェルソンによる、ルーラ大統領の政党は議会での支持を得るために、他党議員を買収しているとの非難を否定した。
 ジェフェルソンは2003年、PTからの月ごとに支払いをするとの申し出を拒否したが、他の党では賄賂を受け取った者がいるとしている。
 労働者党は「一粒の真実性もない。」としてこれを否定した。
 「フォーリア・デ・サン・パウロ」とのインタビューで、ジェフェルソンは自由党(PL)や進歩党(PP)のメンバーは最大1万2000ドルを受け取ったとし、自分が個人的に大統領に話をして、2005年にこのことがやっと終わったと指摘した。「私は大統領に話をした。ルーラ大統領は泣いていた。」
 これに対し、PTはジェフェルソンの話に「驚き怒りを感じる。」とし、腐敗との戦いの約束を繰り返した。一方、進歩党は金の受け取りを否定、自由党は「政府を強請るため」に作られた嘘だと主張。
他の政党はジェフェルソンに議会でその内容を明らかにするよう求めている。
 ジェフェルソン自身がブラジル郵便事業の汚職スキャンダルの中で取り調べを受けている。
 この非難は証拠に基づいたものとは見られていないが、政府の内部にかなりの衝撃が走り、ルーラ大統領の汚職への対処の不満から支持が下がっている。
 また、ブラジル市場にもショックが伝わり、レアルは2%下がった。
(050607BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Partido de Lula niega acusaciones)

1188先住民の油田占拠に非常事態宣言、エクアドル
<写真:ウォラニ族の代表がアメリカの議員、IMF、国連に対しエクアドル、アマゾン地域からの輸出をやめるよう求めている。該当するヤスニ・パークは、他種類の植物が存在する地域である。アリシア・カウィアとモイ・エノメンガは今週ワシントンを訪れ、先祖からの土地の森林伐採と環境汚染の解決を求めた。写真は共和党ジェームズ・A・リーチ議員と>
エクアドル政府は、地域先住民が一連の公共事業を要求して油田の占拠を始めた、コロンビア・ペルーとの国境にあるスクンビオス県とオレジャーナ県に、60日間の非常事態宣言を発した。
 5月27日から29日までの操業停止に対し、両州の住民は国営ペトロエクアドルが所有する8油田の14油井を占拠した。
 アルフレド・パラシオ大統領は、この地域を「安全確保地域」とするとの令を出した。
 これは、ある種の市民権利を制限することを認め、軍の使用、危機に対する予算の自由使用を認めるもの。
 政府は、今回の措置は「破壊的スローガンと国家の安全に危機をもたらす石油井戸に対する行為によってもたらされる紛争状況に対処するもの」としている。
 政府文書はさらに、「スクンビオスとオレジャーナに起きた事件は国家安全を深刻な危機に導き、石油施設の停止はエクアドルの経済と発展に大きく影響する。」とし、このため60日の措置あるいは延長が必要だとしている。
実現性のある公共事業、教育、保険、住宅を求める住民に対し、ぺトロエクアドルは8万7000ドル以上の損害が起きたとし、別の報告はこの占拠で200万ドルの損失となるとしている。
 国営会社はこの影響にもかかわらず石油輸出に変わりはないと発表、また生産量は通常より20%減っているとしている。
 この版の締め切りまでに、死傷者の報告はない。
(5月25日キトー発)
(050526La Jornada:Declara Quito el estado de emergencia en zona deonde hay 14 pozos petroreros tomados)

1189メサ辞任要求高まる、ボリビア
ボリビアの政治・社会危機は6日いっそう重大となり、あらゆるセクターが一致してカルロス・メサ大統領の辞任を要求、一方、多数の群衆が政府官邸へのデモに押し寄せた。
 これまで、大統領の辞任と選挙の前倒しを要求してこなかった唯一のセクターだった、エボ・モラレス率いるMASも最終段階でこうした流れに合流した。
 モラレスは危機の解決策の一つはメサの辞任だが、同時に憲法上大統領を引き継ぐ上下両院の議長(それぞれバカ・ディオス、マリオ・コシオ)も辞任すべきだと主張している。
 ディオス上院議長は数人の政治リーダーとともに大統領と会見後、メサはこうした政治的出口を採用する用意があると述べた。
 この間、各セクターはカトリック教会の仲介で危機解決策を交渉しているが、道路封鎖と抗議行動がいっそう高まり、ボリビアの首都を含む主要5都市の交通が止まっている。
 ラパスでは6日、憲法会議、炭化水素の国有化、地方自治反対の大規模デモが再び繰り出した。
 この日のデモはメサ大統領が2003年10月に就任して以来最大規模のもので、エル・アルトとリマ周辺の住民によるものだが、これに農民、教師、大学生、労働組合員などが加わった。
 行動は平静に行われているが、ラジカルな要求を叫んでいる。
 しかし、政府公邸に近づこうとして警察の警護を破ろうとするものもあり、メサ大統領はオフィスから避難をせざるを得ない状況も起こった。
<写真左:「メサの辞任しかない。」、写真右:エル・アルトのデモ隊>
(050606BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Bolivia: piden renuncia de Mesa)

1190メサ大統領、再び辞意
 ボリビアのカルロス・メサ大統領は、国全体が停止するという危機状態がすでに3週間続いている状態を克服するためとして、辞意を表明した。
 議会は憲法上の後継者バカ・ディアス上院議長が不人気のなか、この辞任を受け入れるかどうか決定しなければならない。
 3月、メサは辞任を表明、このときには国民の支持もあり、議会は地位に留まるべきとして辞職を認めなかった。
 メサは最大の抗議行動が続く日、国民への辞任のメッセージを伝えた。
 「ボリビアは誰もが他人の意見を聞こうとせず、大多数の者のために考えようとしない、そのような状態に近づきつつある。」
 もし不人気のバカが辞退した場合、憲法の規定では下院議長がその候補になる。さらに、同じケースの場合は、最高裁長官がこれを受け、前倒しの選挙となる。メサ大統領の任期は2007年8月までだった。
 ボリビアのアナリストは、メサの辞任が3週間前から国内で力を増してきた社会的大振動を直接鎮めることにはならないだろうと見ている。
今回のボリビアの危機は、労働組合と先住民のリーダーが憲法会議を招集させるために、一連の抗議行動を始めたことから起こった。
 また、ボリビア東部の経営者層がその自治の動きを起こし、いったんは議会、政治の支持を得たが、議会がこれを覆したことから再度抗議が高まった。
 メサ大統領はこの紛争を克服するため、憲法会議と地方自治について、同時国民投票をするための制令を出したが、抗議を続ける双方の姿勢は厳しかった。また、カトリック教会は仲介をしようとしたが、状況を変えるに至らなかった。
 6日、道路封鎖はボリビア全土に広がり、各セクターは譲る姿勢を見せていない。
(050607BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Bolibia: Mesa vuelve a renunciar)

1191「アルゼンチン、地獄から出るのは難しい」、キルチネル大統領(その1)
5月25日に就任2年を迎えるアルゼンチンのネストル・キルチネル大統領は、2001年の政治危機以降のアルゼンチンについて、「あの地獄から出るのはまだ難しい。」と評価した。
クラリン紙などの特別インタビューで、大統領はラテンアメリカとの関係について、ブラジルのルーラ大統領とともに、ベネズエラのチャベス大統領に謝意を表した。しかし、ブラジルとの相違も認め、さらにキューバについては、今のところまだキューバには行かないと言明した。
 また、IMFとの困難なスワッピング交渉については「一歩一歩」だとした。
 キルチネルは5月25日に2年を迎え、失業率は1998年の18.5%から13%へと大幅に減少したが、情勢は依然厳しい。
メルコスールとの関係に関しては、「もしアルゼンチンとブラジルが経済的に復活すれば、大きな未来が待っている。お互いに非対称的なところがあり、それを解決しないと道が見えてこない。」
 「メルコスールは大きな政治的意志を示したものだ。90年代、アルゼンチンは工業の役割を他に譲った。しかし、再び工業力を取り戻そうとして、隣国と摩擦を起こしている。このことを我々の兄弟国ブラジルに理解して欲しい。」
 ルーラ大統領との関係は「良好」であるが、「ブラジルのエスタブリッシュ階級が工業をサンパウロに置き、その他を周辺地域に置こうとすることから時折論争が起こる。」とした。
ベネズエラのチャベス大統領について、キルチネルは「エネルギー危機の際に大いに助けてくれた。アルゼンチンの債券を買い、アルゼンチンの造船業のために船を注文し、アルゼンチン産品を買ってくれた。チャベスは国民の60%の票を獲得した大統領だ。私はその政治的フォーメーションとビジョンを尊敬している。チャベスは合法的に選挙に勝った。もちろんチャベスはある重要な国との問題を抱えており、それがアルゼンチンにも情報として伝わってくる。
 「同じことがチリのラゴス大統領にも言える。国民に支持されているもう一人のリーダーだ。」
(5月22日ブエノスアイレス発)
(050523La Jornada:Evalua Kirchner la "dificil salida del infierno" en que estaba Argentina)

1192「アルゼンチン、地獄から出るのは難しい」、キルチネル大統領(その2/終)
キューバについてキルチネル大統領は、「その政治姿勢は明確だ。キューバ制裁の際、我々は国連で棄権した。それは自決権を侵すからだ。」
 しかし、「フィデル・カストロ議長を尊敬するが、多くのテーマで我々は異なった意見を持っている。キューバ革命の進展は多大なものだということを否定しないが、人権についても我々は意見が異なる。キューバ訪問のためには、状況認識の共有化が必要だ。」
最近の世論調査で60-79%の支持率のキルチネルは、10月に国民の信任投票をすべきだと発言した。
 「うわべだけを作ることはやめにしなければならない。いま我々が生きているこのアルゼンチンでぼろぼろになった大統領を考えられるだろうか?(メネムが)22%の得票率という弱点を私に残したことは確かだ(訳注:2003年4月の選挙で、第1回目の投票ではメネム23%、キルチネル22%の得票率だった。勝てないと見たメネムはこの時点で辞退した)。(メネムの)無責任のために、私が大統領になったときは大変だった。確かに後遺症はあったが、いずれにしてもアルゼンチンの大統領が弱くてはならない。」
 カルロス・メネム前大統領も正義党の出身であったが、ニュー・リベラリズムのイデオロギーで政権を運営した。
 大統領は最後に、アルゼンチンはいまだに「地獄にある」が、しかしそこから「出つつある」と述べた。
 キルチネルは最近、メネム時代の閣僚で当時の腐敗のシンボルとされるマリア・フリア・アルソガライと193人の死者を出したディスコのオーナー、オマル・チャバンを出獄させた判決で批判を受けている。
 大統領は説明する。「実際には2つの判断は有効な法に照らしたもので、法が平等に適用されたかどうかが重要である。」
(5月22日ブエノスアイレス発)
(050523La Jornada:Evalua Kirchner la "dificil salida del infierno" en que estaba Argentina)

1193ブラジル下院に調査委員会、労働者党賄賂問題
ブラジル下院は、与党連立の労働党(PTB)がルイス・イグナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領の出身母体である労働者党(PT)が賄賂を払っていたと暴露した件について、調査委員会を設けた。
PTBは、これまでに月1万2500ドルを議員に渡していたと主張する党首ロベルト・ジェフェルソンを支持することを決めた。
 7日夜、大統領はこの非難に答えて、「もしそれが明らかになれば、自らの肉を切ることも辞さない。」とし、「政府は何も隠さない。」と強調した。
(6月8日ブラジリア発)
(050609La Jornada:Diputados de Brasil crean comision para investigar suspuestos sobornos del PT)
(写真:La Jornada)

1194エクアドルで国民投票
エクアドルのアルフレド・パラシオ大統領は24日、6か月を越えない期間のうちに憲法会議のための国民投票を行うことを明らかにした。
 ラジオとテレビの中で大統領は、ルシオ・グティエレス前大統領解任後のエクアドルに関し、改革の内容を明確にするため、各方面の要求の「大きな国家的合意」を呼びかけた。
 大統領は基本的に優先すべき事項として、国民の代表システムの改善、政治への信頼の回復、生産と雇用に向けた経済の活性化、インフラの強化と生活条件の改善になるだろうと述べた。
 そして、改革のアジェンダを明確にするために、憲法会議も含めた国民会議を提案した。
(5月24日キトー発)
(050525La Jornada:Propone presidente de Ecuador una consulta popular)

1195危機と孤立、ボリビア(その1/3)
<写真1>多くの農民がラパスでの示威行動のためにそれぞれの村から出てきた。行進はこの数週間止まらない。
写真は全て、BBC協力(ラパス)のルイス・クレスポ。
<写真2>サン・フランシスコ広場は、ラパスの入り口で伝統的に大抗議行動の場所でもある。何千という人がエル・アルトやアンデスから到着し、カルロス・メサ大統領への不満をぶつける。
<写真3>様々なポスターが、暴力、市民戦争、国の分裂を生みかねない、ボリビア政治危機の現状を訴える(エル・アルトで)。
(0506BBC Mundo:Foto BBC Mundo)

1196ブラジル亡命をとりやめ、グティエレス前大統領
ブラジル外務省は8日、エクアドルのルシオ・グティエレス大統領が、ブラジル政府が認めた同国への亡命を取りやめたと発表した。
 これにより、グティエレスは「望むときにブラジルを自由にに離れることができる。」
 これは「個人的」理由によるもので、ブラジル政府は「意見を差し挟むところではない。」とした。
(6月8日ブラジリア発)
(050609La Jornada:Ex presidente ecuatoriano renuncia a su asilo en Brasil)

1197家族が補償を要求、チリ行軍
チリで行軍中に死亡した44人の兵士の家族が補償を国に要求した。
 生存兵士は、パトリシオ・セレセダ軍曹が吹雪の近づく中を行軍命令を出したとしている。
 原告の弁護士は、セレセダのみの責任ではなく、「より上位のものへの責任につながるだろう。我々の目的は責任の体制を明らかにすることだ。」と述べた。
 この悲劇のショックで、セレセダは入院中である。
<写真左:44人の兵士が死亡、まだ5人の遺体が見つかっていない。写真右:家族は軍幹部の責任を追及。>
(050601BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Chile: familiares demandan al Estado)

1198危機と孤立、ボリビア(その2/3)
(写真4)
様々なポスターが、暴力、市民戦争、国の分裂を生みかねない、ボリビア政治危機の現状を訴える。
(写真5)
ラパス市は道路のバリケードと封鎖で実質的に孤立している。このため物資の供給が危うくなっており、オルロ、ポトシ、スクレなどの市も同様である。
(写真6)
今のところラパスから出る唯一の手段は自転車である。即席の交通手段を使って生き延びようとしている。
(0506BBC Mundo:Foto BBC Mundo)

1199アメリカの干渉主義を拒否、ラ米:OEA
ラテンアメリカは、米国がOEAの民主主義を監視し、仲介する組織に変えようとするイニシアティブに対し、ブラジル、カナダを含む11カ国とカリブ共同体が対案を出してこれに対抗した。
 6日、第35回のOEA年次総会に出席したアメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領は、その演説の中でこのテーマに触れなかったが、同時にラ米にとって対米関係で最も重要な移民問題も無視した。
 代わりに、ブッシュはアメリカ、ラテンアメリカの自由貿易への「扉を開く」よう呼びかけた。「自由化の波はいつかキューバの岸にまで達するだろう。」
 アメリカ案への対案として出された決議案の中には、ブラジル、チリ、コロンビア、ペルー、ボリビアによるものがあり、政治危機にあったときにOEAに「助力」を求めることを内容としている。
 さらに、ボリビア、ドミニカ共和国、トリニダド・トバコ、スリナム、グアテマラ、カナダを含む11カ国からの決議案では、インスルサ事務総長に対し、支援を求められたときの対処体制を提案するよう求めている。
 また、加盟国は、ニカラグアの求めに応じて、インスルサを長とする調査団を送ることで合意した。
(6月6日フォート・ローダーデール)
(050607La Jornada:AL rechaza la iniciativa de EU ante la OEA para legalizar el intervencionismo)

1200北朝鮮、核兵器で言明
北朝鮮のキム・ギェ・グワン外務次官は、北朝鮮は核爆弾を保有しさらに製造すると言明した。
「我々はアメリカの攻撃から防衛するのに十分な核兵器を所有している。いくつ持っているかは秘密だ。」これは同次官がABCネットワークに語ったもの。
北が核兵器を製造しているかとの質問に対し、「している。」と答え、「我々の核開発計画はアメリカを攻撃するためのものではない。我々はアメリカを攻撃しようとも思っていない。」とした。
 IAEAは5月初め、北朝鮮は6発近くの核兵器を持っていると推定、アメリカも北は1-2個を所有、さらに6発のためのプルトニウム処理をしていると発表した。
 ホワイトハウスは北朝鮮が6カ国協議に戻ることを期待し、スポークスマンは「北が交渉に戻れば、双方とも実質的かつ真剣な対話に入ることができる。」と発言した。
(6月8日ワシントン発)
(050609La Jornada:Norcorea tiene suficiente bombas nucleares y fabrica mas)

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バックナンバー(1201-1225)

1201農民リーダー殺害、ブラジル
先週末、胸を撃たれた農民リーダーの一人がパラー州(ブラジル北部アマゾン)で死体で見つかった。土地の所有と開発の深刻な争いの結果と見られる。
 モジュ住民協会の会長経験者であるライムンド・モラエス・ビニェイロの遺体は、20日パラーの南西の道路で見つかり胸を撃たれていた。
 警察は殺し屋(シカリオ)の仕業と見ている。
 モラエス・ピニェイロは、5年前から土地なし農民の家族コミュニティ・リーダーをしており、土地の所有権を認める法制を求めていたが、不法な開発業者や木材業者と問題を抱えていた。
 サン・パウロの「オ・エスタード」紙によると、10年前パラーに住んでいた住民は、木材業者に雇われた武装グループに排除されつつある。また同紙は隣のマト・グロッソ州の土地開発業者は、「パラーの内外で偽造文書をもとに土地の売買をしていた。」と報じている。
 ブラジルでの土地争いは、2004年は件数で1801件、39人の死者を出している。
パラー州では農民の人権と労働を守る仕事に従事している人の少なくとも65人が死の脅迫にあっている。
(5月23日リオ・デ・ジャネイロ発)
(050524La Jornada:Asesinan a lider campesino brasileno en Para)

1202中国、天安門事件でアメリカに応酬
中国は7日、アメリカが1989年の天安門事件の裁判をやり直し、民主主義活動への圧迫政策を見直すよう要求したのに対し、アメリカへの非難で応じた。
 外務省スポークスマンのコン・クアンは、「アメリカはまず自国の人権侵害問題にはげむが良いだろう。」
 4日ワシントンは、16年前のこの事件を「再評価」し、まだ投獄されている人間を自由にすべきだと主張した。
(ペキン発050607La Jornada:China fustiga a EU sobre el tema de Tiananmen)

1203コスタリカ大統領が入院
コスタリカのルイス・パウリーノ・エルナンデス大統領が高血圧で7日朝入院した。病院によると、少なくとも1日の入院が必要だが、梗塞の症状はない。
 大統領は71歳、最近スペイン系企業の観光開発の関係でマスコミの批判の的になっている。また、ドミニカ共和国の会社から贈られた航空券を使ったとされている。
(サンホセ発050607La Jornada:Hospitalizan a mandatario costaricense)

1204メサ大統領、国連に支援を求める
ボリビアのカルロス・メサ大統領は、同国が内戦の危機にあるとして国連に支援を求めた。
 8日コフィ・アナン国連事務総長に送った書簡のなかで、カルロス・メサ大統領は国連監視団を贈るよう要請した。また、同時にブラジルのルイス・イグナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領、アルゼンチンのネストル・キルチネル大統領にも、ボリビアの現状を監視するよう求めた。
7日フアン・イグナシオ・シレス外相はOEAのメンバー国に、同じくボリビアを監視するよう求めたが、OEAの監視団要請は控えた。
 一方、ボリビアの各セクターは、事態がいっそう悪化するとしてバカ・ディエス上院議長の大統領就任を避けようとしている。
<写真:バカ議長>
(050609BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Mesa pide ayuda a la ONU)

1205ボリビア議会、後継者を選べず
ボリビアの混乱はラパスからスクレに移った。
 メサ大統領の後任を決めるための議会セッションは、スクレに場所を移したが、市内に入ろうとしたデモの鉱夫1名が死亡、2名が負傷したため、休会となった。
<写真左:バカ・ディエス議長、写真中:各地からスクレに集まってきた鉱夫たち、写真右:厳しい警備>
(050609BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Bolivia: se suspende sesion del congreso)

1206社会保障改革法を可決、パナマ
パナマ議会は、首都その他で大規模な抗議が起こっているなか、マルティン・トリホス大統領が提案した社会保障の改革案を可決した。
 トリホスは昨年、自身の父親である故オマル・トリホス将軍が制定した憲法を改正し4か月前民間企業が反対した財政改革を推進した。
 今回、大統領は40億ドルの赤字のある社会保障財政が、2012年に破綻が予想されることから、それを避けるための新法であると説明した。
 抗議活動の圧力から、大統領は先週末、企業およびパナマ組織労働者協議会(Conato)と会合した。Conatoはパナマ社会保障財政防衛戦線(Frenadeso)や国家公務員連合(Frenasap)のスト路線を支持していない。
 改革の内容は、年金受給開始年齢の引き上げ、積立額の増額などが含まれている。与党民主革命党(PRD)が多数を占める議会は142の修正を施して可決した。
 修正の主な点は現在年金受給開始年齢が女性の場合57歳を原案では62歳に引き上げることになっていたが、60歳に下げた。なお、男性の場合は62歳が65歳に引き上げられるが修正はなかった。
 このほか段階的引き上げのカーブを緩やかにするなどの修正が行われた。
(5月30日パナマ発)
(050531La Jornada:Aprueban diptados reformas a la ley de suguridad social)
(写真050529La Jornada:Continuaran paros en Panama contra las reformas a la seguridad social)

1207最高裁長官が大統領に就任、ボリビア
 ボリビアでは最高裁長官のエドアルド・ロドリゲス・ベルツェ、49歳が大統領に就任した。
 ロドリゲスは10分ほどの就任演説で、国家統一と民主主義のためにボリビア国内の和解が極めて重要だと述べた。
(6月9日ラパス発)
(050610La Jornada:Rodriguez asume la presidencia de Bolivia entre rumores de golpe)

1208反政府派が行動を呼びかけ、ベネズエラ
ベネズエラの市民組織Sumateのリーダー、マリア・コリーナ・マチャドは、先週ジョージ・W・ブッシュ大統領、次いでコンドリーザ・ライス国務長官と会見したあと、9日ベネズエラの国家選挙協議会の「非合法性」に意志を示すよう呼びかけた。
 Sumateは2004年ウーゴ・チャベス大統領に対する国民投票を要求するため署名を集めた組織で、今回の呼びかけは8月の市の選挙直前としている。
(6月9日カラカス発)
(050610La Jornada:Oposicion venezolana llama a manifestarse)

1209社会保障改革法規を公布、トリホス大統領
パナマのマルティン・トリホス大統領は議論の多い社会保障改革に関する法律を公布した。
 これに対し、組合などは先週からゼネストでこれに抗議している。一方、トリホスは、対話の扉は開いていると言明。
 1年前、大統領当選の際47%であった大統領の支持率は、最近4か月では29%となっている。
<写真左:トリホス大統領、写真右:10万人以上が抗議>
(050601BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Panama:Torrijos promugla polemica ley)

1211アマゾンで不法伐採、ブラジル
 ブラジルで十数人がアマゾン・セルバの木材を不法に輸送したとして逮捕された。
 逮捕者の中に、ブラジル西部マット・グロッソ州にあるブラジル政府の環境保全組織IBAMAの高官2人が含まれている。
 この二人は、ホセ・シェウェル・ウェルレとマルコス・ピント・ゴメスで、この組織のトップと次席、サラリーに見合わない財産を持っていた。
 2人は金と引き替えに伐採のライセンスを出しており、制限された地域や先住民居留地でまで伐採を認めていた。
 治安当局の情報によると、今回押収された木材はトラック75台分だという。。
 いわゆる「クルピラ作戦」は、アマゾン・セルバでの不法伐採が集中しているボリビア隣接のマット・グロッソ州で行われており、木材は、ここから大陸の各方面に搬出されている。この作戦により、この地域の木材企業3社が閉鎖された。
 ところで、このグループによって不法に搬出された木材は3億6400万ドルに上るとされ、その森林の回復には4400万ドルかかるという。
 警察は、このグループは14年間こうした不法行為をしてきたと見ている。
 ブラジル当局によれば、アマゾンの被害はこれまでになく高いレベルになっている。
(050602BBC Mundo,Foto:BBC Mundo)
(Amazonas: detenidos por tala ilegal)

1212グティエレス前大統領、アメリカに出発
エクアドルのルシオ・グティエレス前大統領は、ブラジルが4月28日に認めた同国への亡命を取りやめて、アメリカに出発した。
 アルフレド・パラシオ政府は、「セニョール・グティエレスは、エクアドルのアウトローの怒りから逃れて、ブラジル大使館に逃げ込んだ。その後同国に亡命したが、今度は亡命を取りやめたという。彼は好きなことをしているが、我々には関心がないことだ。」と言明した。
(6月7日キトー発)
(050608La Jornada:Lucio Guteierrez viaja a Estados Unidos)

1213「アディオス・デフォルト」、アルゼンチン
対外債務の支払い停止を宣言して3年以上経ち、アルゼンチン政府は2日、旧債務と新債務とのスワップを開始した。
 これによって、正式にデフォルトの時代を終えた。
 実際にはスワップは2月25日までに行われる予定であったが、アメリカ投資資金の封鎖のために、政府は新たな再建を渡すことができず、あるいはそれを望まなかった。
 しかし、2週間少し前、アメリカの司法当局が封鎖の要求を認めないことを決め、スワップを進めることができるようになった。
 アルゼンチン債務のスワップを受け入れた債権者は、2日待てば債権を受け取ることになるが、これにより当初の債権の価値の70%カットしたものになる。
 一方、約24%の債権の持ち主は、カットの大きさからアルゼンチンの提示を拒否した。200億ドルに及ぶ旧債権の持ち主をどう扱うかが今後の課題になる。それぞれの持ち主が100%を返すよう自国の裁判に訴える。
(050602BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Argentina: adios al "defecto")

記事:1214バスケス政権100日、ウルグアイ
ウルグアイで初めての左派大統領となったタバレ・バスケス大統領が政権について100日、国民の10人に7人が支持をしている。
 いま、政府は大統領に投票した国民の期待を裏切らないよう厳しい仕事に直面している。
 「我々に投票した人々は我々を信じている。我々が厳しい困難に直面していることを知っているが、約束を守るかどうかを待ってくれている。」レイナルド・ガルガーノ外相はBBC のインタビューで話す。
 コンサルタント会社の社会学・経済学の専門家、ロサリオ・ケイロロは、この高い支持率はバスケスに投票しなかった有権者にも通じているとする。「他党に投票し、いまでもウルグアイに何が起きるのかと心配している人々も、政府に安心感と信頼感を持ち始めている。」
 論理的に同じことが起こったブラジル、アルゼンチン、チリ、ベネズエラなど南米の他国をみて来たため、国際社会もタバレ・バスケスの選出に懸念を抱いていた。
 しかし、野党国民党党首のセルヒオ・アブレウは、そのような懸念は政府の経済政策で急速に薄れていると言う。「新政府は、経済面の継続主義と国際機関の尊重を強調してきた。」
 しかし、アブレウは同時に個人的意見として、国民の利益より隣国との連携を重視しすぎているのではないかと批判もする。「ウルグアイは通商と投資面で常にアルゼンチンとブラジルに差別されてきた。大事なことは大統領が国家、国民、労働者、産業のために政策を進めることだ。」
 ケイロロは、「給与改善の圧力が高い。ウルグアイとアメリカとの関係をどうするかについての意見の違いがある。解決方法はまだ明らかになっていない。」と指摘する。
(050608BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Uruguay: 100 dias de Tabare Vasquez)

1214バスケス政権100日、ウルグアイ
ウルグアイで初めての左派大統領となったタバレ・バスケス大統領が政権について100日、国民の10人に7人が支持をしている。
 いま、政府は大統領に投票した国民の期待を裏切らないよう厳しい仕事に直面している。
 「我々に投票した人々は我々を信じている。我々が厳しい困難に直面していることを知っているが、約束を守るかどうかを待ってくれている。」レイナルド・ガルガーノ外相はBBC のインタビューで話す。
 コンサルタント会社の社会学・経済学の専門家、ロサリオ・ケイロロは、この高い支持率はバスケスに投票しなかった有権者にも通じているとする。「他党に投票し、いまでもウルグアイに何が起きるのかと心配している人々も、政府に安心感と信頼感を持ち始めている。」
 論理的に同じことが起こったブラジル、アルゼンチン、チリ、ベネズエラなど南米の他国をみて来たため、国際社会もタバレ・バスケスの選出に懸念を抱いていた。
 しかし、野党国民党党首のセルヒオ・アブレウは、そのような懸念は政府の経済政策で急速に薄れていると言う。「新政府は、経済面の継続主義と国際機関の尊重を強調してきた。」
 アブレウは同時に個人的意見として、国民の利益より隣国との連携を重視しすぎているのではないかと批判もする。「ウルグアイは通商と投資面で常にアルゼンチンとブラジルに差別されてきた。大事なことは大統領が国家、国民、労働者、産業のために政策を進めることだ。」
 ケイロロは、「給与改善の圧力が高い。ウルグアイとアメリカとの関係をどうするかについての意見の違いがある。解決方法はまだ明らかになっていない。」と指摘する。
(050608BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Uruguay: 100 dias de Tabare Vasquez)

1215「期待を裏切られた」レオナルド・ボフ(その1)
新法王の選出は、ベネディクト16世がカトリック教会でどのような仕事をしていくか、様々な意見を呼び起こしている。
これは、貧困、堕胎、ホモセクシャルなど、ある者は賛成しある者は忌み嫌うテーマに関し、新法王が保守的な姿勢をしているからである。
これまで、ラツィンガーは教義の議論にはほとんど参加してきた。
 これに最も影響を受けたのは、フランシスコ派の僧、レオポルド・ボフである。ボフはいわゆる「解放の神学」の理論者であり、このため僧職を辞めざるを得なくなった。
 新しい法王のニュースの1日後、ボフはBBCにラツィンガーの選出がカトリック教会にどのような影響を与えるか、語った。

-非常に堅い確信を持つ法王は、教会のために良いという人もいれば、世界の貧困な人々のためには不幸なことだという人もいます。あなたの意見は?
 「ラツィンガーには限界があると思います。彼は疑いを全く持たない人です。疑いを持たない人間は対話を望まないし、物事を学ぶことも難しい。確かな確信と真実を独占していると考えるので、困ったことです。それは原理主義者の行動に導くものだからです。」
 「教会は人間性で物事を理解しなければならない。それを離れてしまってはいけない。人間性の下位にあってもいけないし、上位にあってもいけない。人間性そのものが原則なのです。私は常に、共に物事を創り上げるためには、対話、学習の視点が大事だと考えています。これが人間性について、私が最も大切だと考えることです。」
 「だからといって、我々がどこに向かっていくのか誰もわかりません。教会でさえも。」

-あなたはこの世について別の解釈をし、現在法王となった人が、あなたが「世俗的相対主義」と名付けたものを批判した。ラツィンガーは会話に扉を開いていると言いますが、何が現在の緊急な問題、特に貧困問題に対して扉が開かれていると思いますが?
 「彼の法王としての宣言をまたなければなりません。コンクラーベに入る前に枢機卿たちに対して行った説教を分析してみれば、それは大変粗末な見方でしたから。語ったのは、教会のことと、マルクス主義、不可知論、相対主義などとの戦いのことだけでした。」
 「こうして挙げられた「イズム」には、全てがローマの周りにあるという「ローマニズム」を加えなければならないでしょう。どれもこれも本当ではないからです。」
 「こうしたラツィンガーの行動は、防御的で恐れから派生したもので、良くないことです。恐れは対話を避けようとする悪い助言を行います。教会は、人類の壮大な動きから孤立することはできないのです。」
(0505020BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Leonardo Boff: Me siento defraudado")

1216キューバ航空テロ、CIAは知っていた
昨日公になったアメリカの公式機密文書によると、ポサダ・カリレスに率いられたグループが1976年キューバの航空機を爆破することをCIAは事前に知っていた。また、FBIのみが航空機に爆弾を置いたベネズエラ人3人とコンタクトしていただけでなく、米国ビザの便宜を図っていた。
 ドキュメントはワシントンの国家安全文書庫が公にしたもので、キューバ航空455便の最初の情報が当時のヘンリー・キッシンジャー国務長官に伝えられた。
 また、CIA筋がポサダ・カリレスがキューバ航空機を爆破すると言っていたのを聞いた。」としている。
<ポサダ・カリレスの弁護士、エドアルド・ソト弁護士>
(5月19日ニューヨーク発)
(050520La Jornada:CIA y FBI sabian que Posada Carriles iba a atentar contra vuelo de CUbana)

1217キューバ人医師の帰国を命令、ホンジュラス政府
 ホンジュラス政府は今年、貧困コミュニティで無料の医療サービスをしてきた300人以上のキューバ医師を帰国させる。
 メルリン・フェルナンデス厚生相は、これはキューバ人医師が「不誠実な競争をしている」ため、ホンジュラスの医学校が要請したものだと説明した。
 政府はこれまでこうした措置を講じようとしたが、貧しい人々の反対行動で実現できなかった。
 「キューバ医師は、基本的には厚生省の健康プログラムを支援するために来たが、実際には彼らは金銭を余り支払わないで済むためにサービス需要が多く、捻れが生じている。」
 キューバのこの支援は、1998年ハリケーン・ミッチの緊急被害対策のために始まったが、その後両国の協定で支援が続けられ、ホンジュラスの医師が行きたがらない貧しい人々の支えになっていた。
 大臣は、ホンジュラスの医師がそうした「場所」に出かけていくシステムを追求するとしている。
協定では、キューバは500人のホンジュラスの青年をキューバのラテンアメリカ医学学校に受け入れており、今年は最初の卒業生が出ることになっている。
 キューバ大使アルベルト・ゴンサレスは、医師メンバーの帰国を本国に伝えたことを明らかにし、さらにキューバ医師団は1998年11月3日以来700万件のサービスをしてきたと言明した。
 ホンジュラスの医学校長、オデッサ・エルナンデスは、学生がキューバから帰れば代替できる、これ以上ホンジュラスの学生がハバナの奨学金を受けることを許容しないとした。さらに、ホンジュラスでは6000人の医師がおり、そのうち40%が失業していることも明らかにした。
 厚生省の説明では、ホンジュラスは年間74万ドルをキューバ人医師の維持のために使っている。
(5月28日テグシガルパ発)
(050529La Jornada:Obligara el gobierno hondreno a medicos cubanos a abandonar el pais)

1218支持率70%、チャベス大統領
 ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領の支持率は70%で、2006年選挙での再選に有利な状況になっている。
 これはデータアナリシス(Datanalisis)社が行った世論調査結果によるものだが、同調査は同時に、チャベスは高い支持率を得ているが、経済問題と同様な政策を持った対抗者を抱える危険もあるとしている。
 また、回答者の43.5%が「富と発展」を重視する資本主義を、44.5%が「連帯と責任」を重視する社会主義を支持している。
(カラカス発)
(050512La Jornada:Encuesta ubica a Chavez con 70 por ciento de popularidad)

1219ラパスとサンタクルス(その1/4)(0506)
対称的な両都市を表した写真レポートです。
(写真1)
ボリビア東部のメノニート・コロニーの一日の仕事。政府の改革後の50年代に人々がやってきたこの地域には、ボリビアの現状が十分には伝わっていない。

(写真2)
ラパスとなると話が別だ。憲法会議の開催とガスの国有化を要求する農民と鉱夫の抗議行動が止まらない。様々な機会に暴力行為が起こる。
(BBC Mundo:Foto BBC Mundo)

1220エル・アルトと最初の合意、ロドリゲス大統領
ボリビアのエドアルド・ロドリゲス大統領は12日、エル・アルトの戦闘的な住民と会ったが、住民は社会的緊張を和らげ、弱体な政権が総選挙に向かって動くことを認めた。
 鉱夫と農民の代表との会合後、大統領はプレスに対し、「刷新した民主主義システムが問題に対処しなければならない。」と述べた。
 ロドリゲスは住民に「時間」を求め、「新政権を組織し次第、できるだけ早く問題と取り組む。」と約束した。
 一方、エル・アルトの影響力あるリーダー、アベル・マナミは、「我々の要求が議会で議論されるよう、各セクターを結集する。」とし、物資不足に陥っているエル・アルトとラパスへの供給のために停戦を認めた。
地元新聞が12日報じた「カプトゥーラ・コンサルティング」社の調査では、ボリビア人10人のうち7人がロドリゲスに選挙を求め、権力の刷新が必要だと考えている。また46%は議会の閉鎖さえも必要だとしている。
同じ調査では今日選挙をすれば、元大統領のホルヘ・キロガ(2001-2002年)に投票すると答えた人が18%、前大統領のメサが17%、経営者のサムエル・ドリア・メディアが13%、エボ・モラレスが4位で6%となっている。
 ただ、この調査は4都市を対象にしたもので、エボ・モラレスは農村地を基盤としている。
<写真:大統領と住民代表の会見を見守る先住民>
(6月12日ボリビア、エル・アルト発)
(050613La Jornada:Logra Eduardo Rodriguez primer acuerdo con pobladores en El Alto)

1221ラパスとサンタクルス(その2/4)(0506)
(写真3)
El renunciante presidente Carlos Mesa ya advirtió sobre la posibilidad de una guerra civil.
繁栄する市サンタ・クルスでは要求は地方自治に集中している。またメサの辞任は内戦の可能性も懸念される。

(写真4)
軍は、たとえばラパス郊外のこのダムのような、ボリビアの重要インフラを警備している。
(BBC Mundo:Foto BBC Mundo)

1222「期待を裏切られた」レオナルド・ボフ(その2)
-それでは、枢機卿のコンクラーベには期待を裏切られましたか?
 「はい、そのとおりです。誰か希望を引き出す人に期待していましたから。教会の新しい方向、対話、開かれた姿勢、そのようなことを期待していたという意味です。」
 「ラツィンガー枢機卿は、教義の番人としてローマで23年働き、その特質を示してきました。その彼の特質は教会の状況を深刻にすると考えます。教会の中に、痛み、苦悩、内部分裂があるからです。いましなければならないことは、教会に平和をもたらし、恐れのない兄弟愛と共存の雰囲気を生み出すことです。多くの神学者は、話せば罰せられると恐れています。こうした雰囲気は誰にとっても良いことではありません。」
 「教会が良い仕事をするためには、自由、創造性が必要です。新しい法王がこうしたことを育てていこうとしていないことが心配です。」

-1992年、当時ラツィンガーがトップだった信仰教義聖省(la Congreacion para la Doctrina de la Fe)の制裁を何度も受けて、あなたは僧職を辞めました。人物の質としてラツィンガーから何を思い起こしますか?
 「正直に言うと、途方もなくエレガントで、鄭重で、極めて知的、碩学の神学者で、神学の伝統を扱う人だと言うべきでしょう。しかし、考えにこころからのものがない。複雑な思考ではなく、全く疑いを持たない思考の人です。疑いを持たないことは危険です。」
 「人間は量子現象からなっており、予測不能です。また多くの潜在性と方向性を持っています。そうした人が教会には多くいるのです。」

-ラテンアメリカの枢機卿について、彼らは解放の神学に最も近いところにいたわけですが、どう行動するでしょう?
 「ローマ、バチカン、ラツィンガーは、解放の神学の問題は解決したと考えています。これまでに2つの公式文書が出ており、解放の神学に流れに反対し、あるいはその価値を攻撃している。社会の価値を覆すものとしている。したがって、彼らが再びこれに戻ることはないでしょう。」
(Leonardo Boff: Me siento defraudado")

1223OEAの権限強化を要求、ライス
 アメリカのコンドリーザ・ライス国務長官は、ラテンアメリカとカリブ海諸国の民主主義のために、OEAはより活発な役割を果たすべきだと主張した。
 OEAの第35回総会でライスは、この地域の多くの国が直面している政治危機に懸念を示し、OEAに民主主義を監督する機能を与えるべきで、「OEAは民主主義が脅かされている国々を支援する有効な道具が必要だ。」として、メカニズムの導入を提案した。
<写真:アメリカとベネズエラ>
(050606BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Rice quiere rol mas fuerte para la OEA)

1224民主主義のための対立、OEA
 カメラとマイクの前ではマナーは大変上品だが、民主主義防衛のメカニズムをOEA総会の最終決議でどのように扱うか、舞台裏での戦いはこれまでになく激しいものだった。
誰も公然とは言わないが、多くはこれはワシントンとカラカスとのますます拡大する不和が表されたものだと仄めかした。
 6日朝の演説で、アメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領は、ホセ・マルティ、サン・マルティンというラテンアメリカの二人の英雄に言及したが、ベネズエラの解放者シモン・ボリバルには触れず、ベネズエラ人の誇りに突きを入れたように見えた。
 またブッシュは、民主主義の監視メカニズムには触れず、CAFTAの批准を自国の議会に求めた。
 総会で、ベネズエラのアリ・ロドリゲス外相は直ちにコンドリーザ・ライス国務長官に反論した。「OEAは各国の民主主義を評価するような組織ではない。それぞれの自主の問題だ。」
 アルゼンチン、チリ、ブラジルがリードした12カ国が、コンセンサスを求めて冷たいタオルを投げ入れた。「どこも干渉をするべきではない。OEAの民主憲章を効果あるものとすべきだ。」イグナシオ・ウォルター外相は述べた。
 ブラジルのセルソ・アモリム外相もこれに同調した。「我々は民主主義の確立では同意見だが、干渉は好まない。」
(050606BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(OEA dividida por la democracia)

1225アメリカへのビザ発給を停止か、ベネズエラ
 ベネズエラ政府は、米国政府職員へのビザ発給を停止するかも知れないと警告した。
 これは、アメリカがベネズエラ最高裁長官オマル・モラの「旅行ビザ」を取り消したことに対抗するもの。
 モラはアメリカ大使館に説明を求めたが、大使館はこれは領事館のマターだと答えた。
 ホセ・ビセンテ・ランヘル副大統領は、「これは他の人物にも及ぶ新しい政策である。」と言明した。これは両国間の摩擦をさらに拡大することになる。
 ベネズエラは、アメリカに対し、キューバ-ベネズエラ人のルイス・ポサダ・カリレスの引き渡しを要求しており、先週ワシントンはこれを拒否した。
(050531BBC Mundo:Foto BBC Mundo)
(Venezuela "podria cancelar" visados)

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